にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

ケモノの季節 :菱沢九月

4199004513ケモノの季節 (キャラ文庫 (ひ2-6))
菱沢九月
徳間書店 2007-08-23

by G-Tools

主人公の性格は好みが別れそうですが…。
話の進め方は菱沢先生らしくて好きです。
攻視点も大好物!
【ケモノの季節/菱沢九月/汞りょう/Chara文庫(2007年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!!

【あらすじ・感想など】
何不自由なく育ち、中学で思いつく限りの遊びは経験してきた櫟井真吾(16歳・攻)。
櫟井は周りの人間達の行動に嫌気を感じ始め、ひとり知り合いのいない高校に進学したが、結局そこでも退屈な日々は変わることはなかった。
そんな櫟井が目をとめたのは、悪ぶった外見とは裏腹にやけに素直な態度をとる唯浜徹(16歳・受)。
そのアンバランスさが気に入った櫟井は、自ら唯浜に近づき、友人として共に行動するようになるが…。

櫟井は裕福な暮らしをしてきていて、16歳にして人生悟りきってます。
金に任せて遊んでいる連中との繋がりを切り、新しい刺激を求めていた櫟井ですが、入学早々高校生活に興味を失っている。
そんな櫟井の前に現れたのが唯浜。
中学時代は悪い先輩達とつるんでいた唯浜は、櫟井とは全く別の意味で周囲から浮いています。
タイプは全く違うけど、中学時代にいきがっていて、高校で自分の居場所を見つけられないでいるという部分は同じ。
櫟井が唯浜に声をかけたのが切っ掛けで一緒にいるようになった二人は、徐々に距離が近づき、居心地の良い存在になっていきます。
唯浜への執着は今までの自分にはなかった感情で、さらに、それが恋愛感情であることに気が付いた櫟井。
唯浜は櫟井の気持ちを受け入れ、二人は恋人同士となり甘い日々を送るようになりますが…。
櫟井、結構嫌みなキャラですね(笑)
でもまあ、どれほど人生経験を積んでいようと、精神的にはまだまだ未熟です。
唯浜と付き合っていくうちに今まで知らなかった相手に対する優しい気持ちや、嫉妬といった自分の感情に直面していきます。
菱沢先生は毎回こういった感情の動きをじっくり読ませてくれるのですが、今回は珍しく攻視点なので新鮮でした。
こういった傲慢系の攻は、もっと年齢が高かったら自分の感情をなかなか受け入れることが出来なそうですよね。
その点櫟井はまだ若いので割と柔軟です。
ちゃんと自分の弱いところも受け入れるし、唯浜の自分と違う部分も最後には認めることができる。
恋愛の部分ももちろん成長しているけど、麻痺していた人間性も取り戻しているところがよいなぁと思いました。
…とはいえ、それでもまだちょっとズレてるけど(笑)

甘い生活を送っていた二人ですが、唯浜の中学時代の先輩が登場したことで気持ちがすれ違い始めます。
私は唯浜の行動を見ていて、櫟井と同じように「唯浜バカだなぁ」と思っていたのですが、読み進めるうちにハッとさせられました。
受け入れがたい現実に直面したとき、それを切り捨てて自分の意志を通してきた櫟井と、受け入れることで自分の居場所を作ってきた唯浜。
そうやって受け入れることで自分が馬鹿を見ることもあるだろうけど、結果として得るものも大きいのだということに櫟井は気が付きます。
弱いと思っていた唯浜の強さに触れて、櫟井は唯浜への気持ちを再確認することに。
私はどちらかというと櫟井に近い考え方だったので、唯浜のような考え方があることをすっかり忘れてました。
目から鱗。

菱沢先生は静かに物語を進めていくタイプの作家さんですが、エロはがっつりエロくて、そのバランスが好きです。
今回もエロがエロかった!
唯浜は普段子犬っぽいけど、絡みになるとネコっぽい。
…っていうか、中学時代よく先輩に襲われなかったよなぁ。
ここまで貞操を守ってこられたのは結構奇跡なんじゃないか?
高校生らしく、欲望に忠実な所にも萌えました。
若いっていいね(笑)

最初読んだときは、櫟井の性格がちょっと微妙だなと思っていたんですが…。
感想を書くために読み返していたら、余り気にならなくなりました。
高校生らしい不器用な恋愛や成長していく様は、可愛くて爽やかでよいですねー。
菱沢先生らしい丁寧な掘り下げ方が好き。
櫟井の設定が極端ですが、話の展開は面白かったです。
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2007.09.04 00:08 | 菱沢九月 | trackback(1) | comment(4)
            

にゃんこさん、こんばんは!

櫟井は高校生だったからこそ、許容範囲だったかもしれません…。多感な十代のうちに、価値観の異なる唯浜と接していろいろと学ぶのは、櫟井にとってとても幸福なことだったなと思いました。

タイトルからいって、櫟井はもっと本能の赴くまま唯浜を蹂躙するかと思ったので、唯浜の気持ちを尊重したりするのが意外でした(笑)

にゃんこさんはBLゲームにハマっていらっしゃるということですが、私も遅まきながら「俺の下にあがけ」というゲームをプレイ中です。「鬼畜眼鏡」もやってみたいのですが、時間がいくらあっても足りません(泣)

TB送らせていただきますね!

2007.09.04 23:21 URL | 霖雨 #.zLyGMJk [ 編集 ]

霖雨さん、こんにちは~

高校生だから許される…確かに(笑)
櫟井の性格は好きじゃないですが、次第に普通の感覚を取り戻していったのでよかったです。

>タイトルからいって、櫟井はもっと本能の赴くまま唯浜を蹂躙するかと思ったので、
私もですよ(笑)
いったいどんな獣になるのかと思っていたんですが、「ケダモノ」じゃなくて「ケモノ」くらいの可愛い動物でよかったです(笑)

>BLゲーム
霖雨さんもプレイ中ですか!!
「俺の下にあがけ」も面白そうだなぁと思ってたんですが…霖雨さんの感想が聞きたいです!
私は現在「コイビト遊戯」やってますよ。
そしてまだまだ借りたやつが後に控えているので、当分手が空きそうにないです(^_^;)
切実に時間が欲しいと思う今日この頃…。

TB&コメントありがとうございました!
それではまた~

2007.09.05 12:57 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]

こんにちは。にゃんこさん。^^

私は「小説家は懺悔する」で菱沢先生を初めて知ったんですが、面白くなかったのではなかったけれど、まあまあな感じだったので他の作品は読んでなかったんです。でもこの作品が評判で、私のお気に入りの「攻め時点」だったからもう一度挑戦しましたが大正解だったんです!!v-10 本当に面白かったんです。
私はこんな「冷めた性格の攻め」と、「天真だがしっかりものの受け」の話が大好きなんですよ。^^櫟井は高校1年だとは思えない、恐ろしく大人みたいな子ですけど、その冷めた部分が唯浜によって溶けていって、成長していく姿(姿?...こんな時合う表現はなんでしょうか。にゃんこ先生!(笑))が本当よかったんです~~v-238

そして、先日のコメントでは本当にありがとうございました。にゃんこさんは優しい御方ですね!私はこの頃自分の日本語について自信がなくなっていました。日本語って、韓国語と似ている部分が多いから、慣れるまでは英語とかより容易いかもしれないけれど、勉強していくうちにだんだんその深さと難しさが分かってきて...最近へこんでいました。でもにゃんこさんがお優しい言葉で励ましてくださって、元気が出ました! ネット上の声が聞こえない文字の言葉だとしても、本気で嬉しかったんです。^^私はやっぱり日本語が好きですし、もっと頑張ります!

足りない日本語で必死に書きましたから、私の気持ちが伝われたらいいですね。
また遊びに来ます。^^

2007.10.26 01:06 URL | セナ #MgIxvhDQ [ 編集 ]

セナさん、こんにちは~

BLは受視点が多いですが、攻視点って結構いいですよね!

>冷めた部分が唯浜によって溶けていって、成長していく姿
大人ぶってもやっぱりまだ子供の部分が櫟井にもあって、そんな櫟井が他者とのやりとりを通して変わっていくのが分かるのがとてもいいですね。
ここは「姿」で合ってると思いますよ?

セナさんの気持ち、ちゃんと伝わってますよw
BLや日本語を好きといってもらえるのは私もとても嬉しいです!
自分自身、正しい日本語を使えているかどうかはかなり疑問なのですが…。

これからも頑張ってくださいね。
コメントありがとうございました。
ではまた~

2007.10.26 16:00 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]













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覚えたてのセックスに、のめり込むように二人で溺れた夏休み──。優等生を演じるのに退屈していた櫟井真悟(いちいしんご)が、友人に選んだのは就職組の唯浜徹(ゆいはまとおる)。着崩した制服に金髪で、周囲から浮いている唯浜は、内面は驚くほど無垢で無邪気。素直に懐いて

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