にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

ばら色の頬のころ :中村明日美子

4778320360ばら色の頬のころ (F COMICS)
中村 明日美子
太田出版 2007-03

by G-Tools

「Jの総て」に登場するポールとモーガンの話。
本編よりこちらの方が好きです。
コレを読む前に「Jの総て」を是非どうぞ。
【ばら色の頬のころ/中村明日美子/F×COMICS(2007年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!!

【あらすじ・感想など】
全寮制の進学校・カレンスバーグ、その中等部に入学したモーガンとポール。
モーガンは市長の息子、ポールは理事長の親戚だった。
周りから色眼鏡で見られると同時に上級生から目を付けられる二人だが、その対応は正反対。
全く反撃しようとしないポールから、モーガンは目が離せなくなる。
そして、二人は同部屋となり、モーガンはポールに惹かれていくが…。

家庭的に問題を抱えた12,3歳の男の子。
精神的にも肉体的にも成長途中で不安定です。
「Jの総て」では母親との関係に重心が置かれていましたが、今回は父親ですね。
モーガンは市長である父親の厳しさに反抗しているけれど、どこに行っても周囲が自分を「市長の息子」として見る事に苛立ちを感じています。
一方のポールは、顔を見たこともない父親がユダヤ人であることに負い目を感じている。
二人はゆっくりと心を通じ合わせるようになりますが…。
もー、大人は酷いですね。
大人達の打算的な行為によって、心を開きかけていたポールは再び心を閉ざしてしまいます。
そしてモーガンはそんなポールとの距離を誤ってしまい、不用意にポールが触れて欲しくない核心に触れてしまう。
モーガンはポールへの気持ちをハッキリと自覚しますが、時既に遅し。
ポールは心に壁を作ってしまいます。

この年頃の子供は精神的に不安定で、見ていてハラハラしてしまいます。
そんなところに惹かれてしまうのですが…。
特に一見冷静で他人を寄せ付けないポールの心の動き。
モーガンとの会話や仕草。
緊張感漂ってますね。
目が離せません。
この手の駆け引きは萌えます。
肉体的な接触はほとんど無いし、ハッピーエンドでもない。
でも読後感は悪くないんです。
「Jの総て」を先に読んでいるので、その後の二人を知っているからという部分も大きいですが。
書き下ろしの短編でも分かるように、そんな少年時代を過ごしながらも、大人になった二人の関係が穏やかなんですよね。
拒絶しつつもちゃんとお互いを認め合っていた。
“ばら色の頬のころ”に自分自身と戦い、大きな波を越えてきた二人だからこその関係なのでしょう、きっと。

私、「Jの総て」の序盤、ポールの魅力が全然分からなかったんですが…。
3巻で“あれ? ポールちょっと格好良い?”になり、更にこの「ばら色の頬のころ」で“好きだ!”という認識に変わりました。
どうやら私はストレートヘアが好きなようです(笑)
少年時代のポールの可愛さにやられますね。
寝顔の可愛さに胸を打ち抜かれましたヨ!
そしてモーガン…!
まさかポール狙いだとは「Jの総て」序盤では思わなかったですよ!
当然Jが好きなんだと思ってたら…ポールですか!
なんて変化球。
でもこの少年時代の話を読んで納得でした。
結局その後もずっとポールの近くにいるモーガン…。
健気で可愛い。

このシリーズ、主人公のJよりも、ポールとモーガンに萌えてしまいました。
モーガンの恋は実らないけれど、ポールとJを見守るモーガンは決して可哀想な男ではありません。
モーガンのポールへの想いは、もう恋愛感情から人間愛に近い感情へと昇華されているんだろうなぁと感じました。
この二人の関係に萌えてしまいました。
中村先生はこういった繊細で不安定な心の動きを描くのが巧い!
肉体的な繋がりももちろん萌えますが、精神的な繋がりはジワジワときますね。
惹き込まれます。
益々惚れました!
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にゃんこさん、こんにちは!

「Jの総て」も面白い作品でしたが、こちらのギムナジウム編も面白かったですね♪

>まさかポール狙いだとは「Jの総て」序盤では思わなかったですよ!

J狙いなら自然に感じられますが、本当に「変化球」でしたね。(笑)

>モーガンのポールへの想いは、もう恋愛感情から人間愛に近い感情へと昇華されているんだろうなぁと感じました。
この二人の関係に萌えてしまいました。

この二人は体の関係を築かなくて正解だったように思えます。本当に良い萌えでした♪

ではでは、TBさせて下さいね!

2007.08.07 16:46 URL | ハスイ #MMIYU.WA [ 編集 ]

ハスイさん、こんにちは~

「Jの総て」を踏まえてこの作品を読むと、この世界観をさらに理解できてよいですね!

>この二人は体の関係を築かなくて正解だったように思えます。
私もそう思います。
精神的な繋がりは、肉体的な繋がりより時として萌えるのだなぁということがよく分かりました。
「良い萌え」でしたね!

TB&コメントありがとうございました。
毎度TB失敗してすみません…!再度送らせていただきました。
ではでは、またよろしくお願いします~。

2007.08.08 14:30 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]

はじめまして、korekaと申します。

いつもにゃんこさまのレビュー、楽しく拝読させていただいております! 大好きです!

TBさせていただきました。どうかよろしくお願い申し上げます。

2008.01.15 02:34 URL | koreka #- [ 編集 ]

korekaさん、こんにちは!

おいで頂きありがとうございます。
拙い感想ばかりなので恐縮ですが、これからも是非どうぞ♪

TB&コメントありがとうございました。
こちらからも伺わせていただきます。
ではでは。

2008.01.15 19:52 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]

こんばんは、お久しぶりです。

私はJの総てを読まずにこの作品を読んで
ラストにショックで、
もうモーガンが不憫でならなかったのですが、
にゃんこさんの感想読んでいたら救われたような気がします。

報われない二人を見るのは辛いと思ってJの総てに
手を出すのはやめようかなぁと思っていたのですが
読んだ方がいいみたいですねぇ。

>モーガンの恋は実らないけれど、ポールとJを見守るモーガンは決して可哀想な男ではありません。

私もこんな感想持てるようになりたいです。

2008.02.27 01:14 URL | puri #- [ 編集 ]

puriさん、こんにちは!

先にこちらを読んでしまったのですね…!
この作品だけ読むと、このラストはショックでしょう…。
是非、是非「Jの総て」を読んで下さい~。
私はこの過去があってこその二人の関係なのだなぁと、胸の痛みと安堵が入り交じった複雑な気持ちになりましたよ。
思い出すだけで切ない気持ちになってきました…。

puriさんの感想を楽しみにしています!
TB&コメントありがとうございました。ではでは!

2008.02.27 15:03 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]













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ばら色の頬のころ
【内容紹介】私立カレンズバーグ学院中等部、僕らが過ごしたかけがえのない時間―。ポールとモーガンの出会いを描く「Jの総て」前日譚。描き下ろし短編収録!日本最大級ネット書店のイーブックオフ【感想】楽

2007.08.07 16:34 | +synapse∞type-bee+

中村明日美子いろいろ
前々からずーーーーっと気になってはいた方なのですが、 『Jの総て』の帯の、 「マリリン・モンローになりたかった少年」という紹介に、 そ、それは、私向きではないかも……と思っていました。 黄色いくりくり頭の受とか、コケティッシュな子はちょっと、、 と思っ?...

2008.01.15 02:30 | これから出会うあなたではなく

ばら色の頬のころ 中村明日美子
あうっ…。せ、切ない…。 なんなんだ、この耐え切れんほど苦しい切なさは。 「Jの総て」の前日譚ということしか知らずに購入した1冊、 まさかここまでぶつかり合った少年二人が報われないとは。 この表紙の二人が「Jの総て」でラブラブになると思い込んで読んでいた?...

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