にゃんこのBL徒然日記

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甘美な鎖 :other

4862960448甘美な鎖 (ARLES NOVELS)
杏野 朝水
ワンツーマガジン社 2007-07

by G-Tools

小山先生のイラストに惹かれて購入。
うーん、イラスト買いは賭けですね…。
すみません、今日は辛口です。
【甘美な鎖/杏野朝水/小山宗祐/アルルノベルズ(2007年)】

オススメ:  個人的にはね…

↓ネタバレあり、caution!!

【あらすじ・感想など】
永井清良(15歳・受)は10歳で母親を亡くし、祖父母に引き取られたがその祖父も1年前に亡くなった。
その後祖母は老人ホームに入ることになったため、清良は伯父の家に身を寄せ高校に通っている。
周りの人間との関係は一見うまくいっているが、清良にとっては息苦しい毎日。
その原因は、父親がヤクザの組長だったからだ。
父親は愛人だった母親を捨て、一度も連絡をよこさなかった。
周りに反対されながら、女手ひとつで苦労して清良を育てていた母親。
清良は会ったことのない父を憎んでいた。
そんなある日、清良の前に岩佐真之(40歳前後・攻)という男が現れ、父親である北垣組組長が清良に会いたがっている事を伝えるが…。

一見平穏だけど、息苦しい毎日を送っている清良。
その状況を作った大元は「父が母を捨てたこと」にあるのだと清良は思っています。
そんな清良に、突然廻ってきた父親と会うチャンス。
復讐し、自分も死んでも良いと思い詰めている清良は、まずは父親のボディーガードであり清良を世話することになった岩佐に近づこうとします。
でも、優しい岩佐に次第に惹かれ始めてしまい…。
この二人、年の差がすごいですね。
40歳前後と15歳?
しかも15歳に誘われたわけでもなく、最初に手を出すのは岩佐なんですよね…。
うーむ…。
岩佐、もっと若い設定で良いのでは?

今回、かなり辛口です。
あくまで個人的な意見ですのでご了承くださいませ。

私、今回は序盤から疑問符が沢山浮かんでしまい、感情移入するのが難しかったです。
一番の疑問は、「何故清良がそこまで父に復讐したいと思い詰めているのか」という点。
そもそも、清良は母が父を憎みながら死んでいったと思っているようですが、私にはそんな風には感じられませんでしたよ。
確かに清良の置かれている現状は、父親が原因で息苦しいという事もあると思います。
父親を嫌悪する気持ちはあって当然です。
でもそれが、自分の命をかけてヤクザの組長に復讐する程の事なのですか?
もっと前向きに生きようよ、と言いたくなる…。
そして更に引っかかったのは、品行方正にしていないと父親と会えないと思ってる事。
父親が会いたいと言っているんだし、普通にしてれば大丈夫なんじゃないのか?
母親のことを聞くくらい、別にヤクザ相手とはいえ父親なんだから大丈夫なんじゃないかなぁと思うし…。
…このお話はこの設定が大前提なので、ここに疑問を抱いてしまうと話に入り込めませんね…。
ということで、盛り上がるはずの再会場面もやけに冷めた目で見てしまいました。
刺す必要がどこにある?

二人の色恋沙汰も、ちょっと味が薄いですね…。
清良が岩佐に惹かれるのは理解できるんですが、岩佐の気持ちがつかめません…。
それにしても岩佐、息子でもおかしくないような歳の男の子を可愛いと思うのはともかく、自分から手を出すのはやばいだろー。
「私を相手にする分には、何の危険もありませんよ」
何をぬかすか岩佐。
…あんたが一番危険だヨ!
自慰すらしたことのない高校生というのもどうかと思いますが…。
冷静そうな岩佐ですが、思った以上に純粋培養されていた清良に内心はウハウハだったことでしょうね(笑)

全編清良視点、一人称で書かれています。
杏野先生の作品は初めて読んだのですが、静かで冷めた印象の文章は好みです。
ただ、その雰囲気の割に清良の思考が幼すぎるので違和感があります。
キャラ的にも話的にも、もっと深みがあると文体が生きるんじゃないかなぁと感じました。
清良の義兄とその友人・久保で続編が出るようですね。
久保×北垣かな?
北垣、かなりツンデレのニオイがしていて美味しそう(笑)
元々私は年の差モノはそんなに惹かれないので(しかも今回は15歳だし…)、30歳前後の兄カップルの方が気になります。
うーむ、続編を買うかどうか悩むところだ…。
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2007.08.02 09:18 | other | trackback(1) | comment(2)
            

にゃんこさん、こんばんは!

私もちょっと微妙に感じてしまいました…。
書下ろしが岩佐視点だったら、もう少し感情移入できたのかなと思いました。
何だか岩佐が40歳前後という必然性が感じられないような気がしました。年の差があるお話は好きなんですが…。

何となく、手探りでヤクザ物を書かれてみた…という印象があります。杏野さんは、今まで会社員同士とか、社会人×学生のお話を書かれる印象が強かったので、ヤクザ物というのは意外に感じられました。
杏野さんは『蜜のように毒のように』という、年の差のあるお話が好きで、お勧めですよ。(最初主人公に感情移入できないかもしれません)

2007.08.02 21:36 URL | 霖雨 #.zLyGMJk [ 編集 ]

霖雨さん、こんにちは~

岩佐が分かりにくいですよねぇ。
イラストはありますが、どうも岩佐をイメージがぼやけたままでした。
私も書き下ろしは岩佐視点だったらよかったなぁと思います!

杏野先生は初めて読んだんですけど、文体自体は嫌いじゃないので、霖雨さんオススメの「蜜のように~」、機会があったら手に取ってみます!

TB&コメントありがとうございました☆
ではでは~

2007.08.03 16:07 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]













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甘美な鎖
母と自分を捨てた北垣組組長を父に持つ清良の前に、父の使いとして現れた側近の岩佐。極道でありながら静かな雰囲気を漂わせるその男に、たった一つの昏い願いを叶えるために近づく清良だったが、抱えこむ哀しみに気づいてくれた岩佐に慰められていき…。何も知らない身体に

2007.08.02 21:27 | 霖雨の彼方

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