にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

恋雪 :砂原糖子

4813011527恋雪 (SHY NOVELS 184)
砂原糖子
大洋図書 2007-07-18

by G-Tools

切なさと萌えが良い塩梅で、美味しかったです。
タイトルもステキ。
…コレを書いている今現在、私は熱くて死にそうなんですが(笑)
【恋雪/砂原糖子/木下けい子/SHY NOVELS(2007年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!!
「いつか必ず迎えに来るから、向こうで一緒に暮らそう」そう言って島から去った幼馴染みの成明を信じ東京に来た湊だったが、成明は劇団の仕事が忙しく、冷たかった。
それでも、成明が酔って帰ってきた日に結ばれ、喜ぶ湊だった。
しかし、実は成明には好きな女がいて、その代わりに抱かれたことを知りショックを受ける。そんなとき湊に俳優になることを薦めるプロデューサー柏木が現れて・・・!?
クールで強引な成明と素直で従順な湊が東京で繰り広げる、切なく擦れ違う恋物語。



【あらすじ・感想など】
北海道の北西にある小さな島・小留島で生まれ育った折下成明(22歳・攻)。
成明は高校卒業後上京し、小さな劇団に所属していた。
そんな成明の元に突然やってきたのは、島で唯一の同級生で幼馴染みの久浜湊(22歳・受)。
二人は恋人同士だったが、離れてから4年たち、自然と距離が出来ていた。
東京で働きたいと言う湊と、成明は一緒に暮らすことになるが…。

小留島は過疎化の進んだ島で、島には病院もコンビニも無いような所。
東京に憧れを抱いて上京した成明は忙しい毎日に追われ、次第に島の生活の記憶は遠くなり、島を出るとき「必ず迎えに来るから」と湊に言った事も遠い過去のことになっています。
湊は家庭の事情から島を離れることは出来ない。
迎えに行くと言ったときの気持ちは本物だけれど、現実は甘くないことも分かっているし、余りに距離がありすぎて二人の関係も自然消滅しつつある。
そして惹かれている女性もいる。
そんな時に突然やってきた湊に成明は戸惑います。
でも、湊はその状況をちゃんと理解していて、成明への好意や淡い期待抱えつつも、過去を蒸し返そうとはしません。
ところが、成明は酔った勢いで湊を好きな女性を間違え、キスしてしまう。
成明は間違いに気が付くものの、その動揺を隠して身体を重ねてしまい…。

うーん、どちらの気持ちも分かるし、うまくいかない事も理解できるので、読んでいて切なかったです。
成明が湊や島のことを「過去」にしてしまいたい気持ちも、行為の後罪悪感から優しくしてしまうのも、確かに「不誠実」には違いないのだろうけれど、環境が変わり距離と時間が開いて、自分の気持ちを見失ってしまうのは仕方がないことかなとも思います。
湊が成明に別れを告げた後、成明はようやく無くしてしまったものの大きさを知ることになるのですが、この場面がもう胸が痛くて痛くて。
その時「どれだけ幸せか」というのは、後になってみないと分からない事が多いと思うのですが、無くしてから気が付いても取り戻せないんですよね。
「変わる」ことで得られるものがあっても、それによって無くしてしまうものある。
でもだからと言って、「変わらないこと」が良いことかというと、それもまた違う。
この話全体を通してそんなジレンマが二人にあるんですが、二人とも一山二山超えて、自分の気持ちをちゃんと受け入れ、強くなっています。
読んでいて前向きにな気持ちになれました。

当て馬は柏木さんという、年上のプロデューサーさん。
優しくて世話好き、でも相手に自ら深入りはしないので、セフレっぽい関係に陥ることが多そうです。幸薄そうだ…。
うーん、寂しがりの柏木さんをちゃんと受けとめてくれる相手が現れるといいですね。
柏木さん、受でもいけそう…。
…実は結構好きなタイプです。

私、砂原先生のエロが以前から結構好きなのですが、今回もまた激萌えでした。
毎回基本的に普通のエッチで、特別鬼畜でも変態でもないんですが…。
受の男の子の乱れ方が好きなんです。
そして、所々垣間見える攻の頑張ってる姿も良いです(笑)
我を忘れて乱れている受と、それに翻弄されている攻という構図に萌えるんですよねー。
砂原先生はそんな場面を上品に描写してくれます。
今回も、ラストの絡みでジワジワと萌え殺されました(笑)

切なくて痛くて、でも温かく前向きな気持ちになれる作品でした。
そして、しっかり萌えもあります!
イラストもすごく合っていて良かったです。
大満足。
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2007.07.23 01:27 | 砂原糖子 | trackback(4) | comment(6)
            

にゃんこさん、こんばんは!

にゃんこさんのレビュー、萌えツボがすごく似ていて嬉しくなってしまいました(^^)

私も砂原さんの描くHってすごく好みだな~と思いました。受けがかわいいなと思うシーン、攻めが受けを愛しいと思うシーンが私のツボで(*´д`*)あぁ砂原さんすごい好きだ~と自覚したのがHシーンでもありました。

>その時「どれだけ幸せか」というのは、後になってみないと分からない事が多いと思うのですが、無くしてから気が付いても取り戻せないんですよね。

うぅ・・・これすっごくよく分かります(;_\)
焦れに焦れましたが、ハッピーエンドで心からほっとしました。

TBお願いします!

2007.07.23 20:17 URL | miku #- [ 編集 ]

こんにちは~
最初成明がやなやつだったのでどうなる事かと思いましたが、ハッピーエンドで良かったです。

2人の気持ちが交互に現れるので、些細な誤解からくるすれ違いが尚更もどかしくて切なかったですね~。

柏木さんは実は私も気になる人です(笑)
彼にピッタリな人見つかるといいな、だってアレだとただのかわいそうな人って感じで気の毒なんだもん。

生まれてきたからには幸せになる権利は誰にもあると思うので是非彼にも幸せになっていただきたい!!

TBさせていただきました
では、また~

2007.07.24 13:15 URL | Jura #l/VZmCVM [ 編集 ]

mikuさん、こんにちは!

mikuさんと萌えツボ似ていると知って、とても嬉しいです~。
砂原先生のエッチって、派手ではないんですけど、爽やかな色気がありますよね。
受が乱れていても、下品にならないのがよいです。
私も砂原先生のエッチに萌えたのが好きになるきっかけだったような気がしますよ(笑)

所々痛い箇所があって、胸がズキズキしました…。
でもハッピーエンドでよかった…!

TBありがとうございました。
それではまた!

2007.07.24 15:54 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]

Juraさん、こんにちは~

>些細な誤解からくるすれ違いが尚更もどかしくて切なかったですね~。
後半、お互いに好きだと自覚してからもなかなかうまく進展しなくてもどかしかったです。
でも湊が受け入れられない理由も理解できるので、もう切なくて悶えてしまいました(笑)

>柏木さん
可哀想ですよねー。
いい人なんですけど、今まできっと同じような失敗を繰り返していて、湊の事でさらに落ち込んでしまっていそう…。
誰か彼をかまってやって欲しいです(笑)
密かに気になるキャラでした。

TB&コメントありがとうございました!
ではでは~

2007.07.24 16:02 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]

にゃんこさん、こんばんは!
切ない恋のお話に、泣けてきました。

>「変わる」ことで得られるものがあっても、それによって無くしてしまうものある。
>でもだからと言って、「変わらないこと」が良いことかというと、それもまた違う。
大きく頷きながら読んでしまいました。
そうなんですよね。人間、幾つになっても成長して、変わっていっていくものなんですよね。
変わらないことは無理なことですが、変わらず持ち続けてほしいものもあるますし…難しいです。

客観的に見れば「高校のときに付き合っていた島の同級生が、東京に出てきても付き合うようになった」ということですが、それだけでは片付けられない、深いお話だと思いながら読了しました。(すみません、何を言っているのか分からなくなってきました…)

TB失礼しますね~。

2007.07.24 23:11 URL | 霖雨 #.zLyGMJk [ 編集 ]

霖雨さん、こんにちは!

切なかったですね。
この切なさは、自分が歳を取ってこの痛さを痛感しているからこそだと思うとさらに…。
成明の行動も理解できるところがあって、この作品を読んでいると痛い部分を突かれるので辛かった(>_<)
深かったです。

この二人には前向きに頑張って欲しいですね!

TB&コメントありがとうございました☆
それではまた~

2007.07.25 15:15 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]













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