にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

スポンサーサイト :スポンサー広告

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- --:-- | スポンサー広告 | TB(-) | コメント(-)
4043428014RIKO―女神(ヴィーナス)の永遠 (角川文庫)
柴田 よしき
角川書店 1997-10

by G-Tools

「聖なる黒夜」のコメントでオススメしていただいた時は「女のドロドロが苦手だから…」と及び腰になっていたのですが…。
読み始めて5分で夢中になっていました。
このシリーズを先に読んだ方が、「聖なる黒夜」をより楽しめると思います。
【RIKO -女神の永遠- /柴田よしき/角川文庫(1997年)】

↓ネタバレあり、caution!!
男性優位主義の色濃く残る巨大な警察組織。その中で、女であることを主張し放埓に生きる女性刑事・村上緑子。彼女のチームは新宿のビデオ店から一本の裏ビデオを押収した。そこに映されていたのは残虐な輪姦シーン。それも、男が男の肉体をむさぼり、犯す。やがて、殺されていくビデオの被害者たち。緑子は事件を追い、戦いつづける、たった一つの真実、女の永遠を求めて―。性愛小説や恋愛小説としても絶賛を浴びた衝撃の新警察小説。第十五回横溝正史賞受賞作。


【あらすじ・感想など】
刑事課の係長・村上緑子が本庁から新宿署に移動して2年。
緑子の係は性犯罪を中心に扱っていたが、ある一本の裏ビデオを押収し捜査を進めていくうちにそれは殺人事件に繋がっていった。
本庁との合同捜査に切り替わったその事件は、警視庁捜査一課第五係・安藤明彦が操作指揮を執ることとなり、緑子は新宿署防犯課の鮎川と共にチームに加わった。
本庁の刑事・高須、安藤との再会によって、緑子は過去に再び向き合うこととなるが…。

以下、事件以外の部分はネタバレ前提ですのでご注意くださいませ。

緑子の移動は、安藤との不倫が原因です。
安藤の妻の暴走で公となってしまい、緑子は新宿へ移動することに。
その際安藤は、厳しい立場に立たされる緑子に言葉をかけることもなく、緑子は安藤のそんな態度に傷つきます。
さらに、緑子の教育係で、信頼していた高須の裏切り。
緑子に好意を寄せていた高須は、自分が知らないところで緑子が安藤と不倫をしていたことにショックを受けます。
その想いが、かわいさ余って憎さ百倍となり、高須は緑子を他の刑事と一緒にレイプしてしまう…。
緑子は人生のどん底へと突き落とされますが、新宿では理解のある上司、同僚に恵まれ、無事刑事を続けています。
鮎川というボーイフレンド(友達以上恋人未満)や、麻里という理解者もいる。
こうしてようやく精神的に安定した生活を送ることが出来るようになった緑子ですが、今回の事件で安藤や高須に再会し、男達が再び自分を求めてきたことで心を乱されることに。

恋愛問題というのは誰かが一方的に悪いのではなく、大概それぞれに非があるんじゃないかと思います。
緑子はもちろん被害者だけど、見方を変えたら加害者でもある。
それは安藤や高須も然り。
ただ、女性の場合、特に男性社会で働く緑子のような立場だと、女性側のダメージの方が遙に大きいんですよね。
序盤の展開から、この作品は男性社会で奮闘する女性の話なのかと思っていました。
事件を緑子が解決して昔の男達をやり込めるのかなぁ?…と。
でも違いました。(そんな部分もありますが)
それよりも緑子が過去を直視し、男達を赦し、受け入れ、昇華させていく事が大きなテーマでしょうか。
「赦す」というのは少し語弊があるかもしれませんが…。
基本的には推理小説ですが、人間ドラマという面がとても大きい作品です。

このシリーズ、「聖なる黒夜」に登場する麻生と練が登場するということでオススメしていただいていたんですが…。
私は女性のドロドロした部分を読むのが余り好きじゃないので、この本を読むのに少し抵抗がありました。
でも読み始めて5分で夢中になってしまいましたよ…!
途中で何度か泣きながら、一気に読みました。
登場人物が魅力的なんです。
緑子は刑事としては優秀です。
でも貞操観念は稀薄。
まずこの設定からして驚きました。
この一冊で、緑子は少なくとも5人とやってますよ…。
1日で3人なんて時もありますし…。
性に奔放な女性って女性から見たら印象はよくない事が多いんですが、緑子がそこに至までを考えると納得できました。
踏みつけられていた性で、逆に相手を支配する。
そんな構図が刺激的で、そして切なかった。

そして、事件の方もしっかり読ませます。
今回の事件は、男が男に陵辱されている裏ビデオを押収したところから始まります。
そこから事件は発展し、緑子自身も喪失を味わい、ある一人の人物に辿り着き…。
切なくて、悲しくて、やるせない結末に、思わず泣いてしまいました。
事件も読み応えがあって、それ以外の緑子と男達の関係も複雑に入り組んでいるのに、しっかり最後にはうまくまとまっているのがすごい。
感じたことは沢山あるのですが、言葉にしきれません。

ここからはちょっと腐った視点の感想。

「聖なる黒夜」はマジホモで驚いたんですが、この本もある意味マジホモです。
レズビアンですが。
百合には興味ないんですが、読むのに抵抗はなかったです。
緑子の周りは問題だらけの男が沢山いますからね(笑)
麻里に緑子が心を許せるのは理解できますよ。

そしてこの本の魅力は…何と言っても萌える男達!!
安藤と高須のヘタレっぷりが段々と可愛くなってきます。
私は特に高須がお気に入りです。
緑子を強姦したような人物なのに…。
最後には愛着沸いてました。
まあ、強姦は断罪されるべきですが、高須さんはある意味緑子の被害者なので、緑子を憎く思ってしまったのは当然の流れではあります。
そんな高須が緑子に返り討ちに遭う場面。
その時のダメ男っぷりにやられました…。
うーん、分身は正直ですねぇ(笑)
BLでもそうなんですが、男が欲求をコントロールできないというシーンに萌えます。
で、高須さん緑子にアレを飲まされちゃうんですよ…!
うわー発想がなんだかBLっぽい(笑)
まさに、リバられちゃってショックを受けてる男?
で、安藤さん。
この人もまた超ヘタレ。
そしてそんな男に振り回されながらも、結局嫌いになれない緑子…。
緑子が男の設定だったら、BLであってもおかしくないような三角関係だなぁと思ってしまいました(笑)
仕事は出来るが、恋愛は不器用。
柴田先生の作品には、こんな男が沢山登場します。
御馳走様でした!

ミステリーとしてとても面白いです。
そして、人間ドラマとしても深い。
女性が主人公ですが、女であることを押し売りするような作品ではありません。
腐女子としても楽しめる作品で、萌えもしっかりあります(笑)
「聖なる黒夜」にリンクしていて、時系列的にはこの作品の方が後。
シリーズ1作目には麻生と練は登場しませんが、2作目、3作目には登場します。
それを楽しむためにも、この1冊目は読む必要ありますね。
次からが本番です!!

読んで良かった!
オススメしていただき、ありがとうございましたm(_ _)m

■シリーズ
「RIKO -女神(ヴィーナス)の永遠-」
「聖母(マドンナ)の深き淵」
「月神(ダイアナ)の浅き夢」

■番外
「聖なる黒夜」
※これ以外にも他のシリーズと世界観が被ってます。
関連記事
2007.07.15 12:45 | 柴田よしき | trackback(1) | comment(2)
            

こんにちは。同じ本の感想記事を
トラックバックさせていただきました。
この記事にトラックバックいただけたらうれしいです。
お気軽にどうぞ。

2011.05.07 02:09 URL | 藍色 #- [ 編集 ]

藍色さん、こんばんは~

トラックバックありがとうございます!
こちらからもうかがわせていただきますね♪
ではでは~

2011.05.09 02:44 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]













管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://macnyanko.blog22.fc2.com/tb.php/425-6ed64258

「RIKO―女神(ヴィーナス)の永遠」柴田よしき
男性優位主義の色濃く残る巨大な警察組織。その中で、女であることを主張し放埓に生きる女性刑事・村上緑子。彼女のチームは新宿のビデオ店から一本の裏ビデオを押収した。そこに映されていたのは残虐な輪姦シ...

2011.05.07 01:59 | 粋な提案

最近の記事

プロフィール

Author:にゃんこ
漫画も読むけれど、やっぱり小説が好き! 小説を中心にBL本の感想を書いています。

このBlogについて:Read me

日記&一言感想
→ にゃんこ雑記
お知らせ用twitter
お知らせ
中の人はこちら
つぶやき

Twetter

RECOMMEND

参加させていただいています!

【このBLがやばい!2019年度版】
(漫画中心に小説、CD含めBL全般)

【はじめての人のためのBLガイド】
(ほぼ漫画のみ)
はじめての人のためのBLガイド

作家さん別感想記事リスト

Comment

Trackback

サイトリンク

BL Novels TB

BL Comics TB

BL×B.L.People


お役立ち


with Ajax Amazon

メールフォーム

基本的にレスは雑記の方でしています。数日経っても応答がない場合は送信エラーの可能性があります。「取扱説明書」を参照してください。

名前:
メール:
件名:
本文:

RSSフィード

| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。