にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

4813011330朱い熱 私立櫻ケ丘学園寮 (SHYノベルス165)
橘紅緒
大洋図書 2006-12-22

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覚悟はしてましたが、予想以上に激痛でした…。
でもこの痛さが好き。
橘先生に嵌りました。
前作はコチラ→「私立櫻丘学園高等寮」「恋 私立櫻丘学園寮」
【朱い熱 私立櫻丘学園寮/橘紅緒/北畠あけ乃/SHY NOVELS(2006年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!!
美しく整った容貌とは裏腹に、他人を傷つけることを厭わない松嶋理利は、それゆえに『櫻丘寮の悪魔』と呼ばれている。そんな彼を、愛情をこめて『リリ』と呼ぶ生徒がひとりだけいた。松嶋の従兄であり、櫻丘寮の寮長も務める斎木志鶴だ。誰をも信じることのない松嶋にとって、志鶴だけは信じることのできる存在であり、志鶴がいるからこそ、松嶋は生きていることができたのだ。そのはずだった―、志鶴のある言葉を聞くまでは…。


【あらすじ・感想など】
松嶋理利は華奢な体格に少女のような容貌。
しかし、理利は容赦なく他人の弱い部分を抉るような毒を吐く。
それ故『櫻丘寮の悪魔』と呼ばれていた。
理利が信頼しているのは中学寮からの友人・姫城と、その恋人である三尾だけだが、そんな二人にも心の傷は見せられない。
それを共有するのは唯一、ひとつ年上の従兄・斎木志鶴だけだった。
互いに傷を抱え、求め合うが…。

二人の出会いは理利が小学6年、志鶴が中学1年生の時。
孤児だった理利は、子供のいなかった画家・千賀籐醐に引き取られた。
そこで二人は出会い、籐醐が亡くなった後は、同じ櫻丘学園の寮で暮らしていた。
孤立する理利に対しても、志鶴は優しい。
でも、志鶴が自分の近くにいるのは、理利に対して後ろめたい過去を抱えているからだと理利は知っている。
それでも理利は志鶴の手を求めていたけれど…。
お互いに求め合っているけれど、それぞれに抱えている過去が、その想いを複雑にしています。
その過去はここでは伏せますが、理利はその事件の真実を知っています。
それを話せば志鶴は救われるかもしれない。
だけど、自分を憎み、離れていくだろう。
そして自分が求めている志鶴の傍に、自分がいてはいけない。
そう思いながらも、理利は志鶴の手を離すことができません。
対する志鶴は、周りから優等生だと見られているけれど、その実激しい面も抱えています。
だけど、理利を失いたくないからそれを抑えている。
二人とも相手を失いたくないからこそ、気持ちを抑えながら生きていて、どんどん追い詰められて…。
どれだけ身体を重ねても、心はすれ違ったまま。
そんな姿が痛々しいです。
そこら中に胸の痛くなるセリフが溢れてます。
橘先生の作品はいつも静かだけれど熱くて、時々痛いんだよなぁ…と思っていましたが、今回は痛いどころじゃないですね。
激痛を伴いました。
胸がいっぱいで、上手く言葉に出来ません。

6年にも及ぶ二人の関係は、卒業により転機が訪れます。
理利は志鶴を解放し、志鶴は理利と新たな関係を始めるために一度は手を離す。
正直、これはもうハッピーエンドなんてないものだと感じてました。
そこまでも何度か泣きましたけど、ラスト30ページくらいはもう涙が止まらなかった…。

ストーリーも好きですが、理利のキャラが私も萌えツボにクリーンヒットでした。
重い過去、トラウマや発作持ち。
そしてツンデレ…! ツンツンツンデレ…!
お、美味しすぎる。
それでなくても痛さにやられているのに、これはもう萌え死ぬしかないじゃないですか…!
やられました。
えぇもちろん萌え死にましたとも。

えーと、このシリーズでは一番絡みが多いですね。
でも甘くはないです。
年齢的にどうなのかと思う部分もあるけれど、ラストの年齢から逆算するとそうならざるを得ないかなぁと思うし、この二人ならそれでもいいのかもしれないとも思います。
生い立ち故に、精神年齢が高いのは納得できます。

理利はこのシリーズ1作目、2作目にも登場してますが、「気むずかし屋で口の悪い美人」という立ち位置だったと思います。
そんな理利が、実はこんなに胸に傷を抱えているとは予想以上でした。
この作品を読んでからシリーズを振り返ると、今まで見えなかった部分が見えてきます。
1作目は重め、2作目はそれに比べると軽め、そしてラストは重量級でキッチリ締めてますね。
このシリーズ好きです。
橘先生にも益々惚れました。

★購入する?→ Amazonbk1


■シリーズ
「私立櫻丘学園高等寮」
「恋 私立櫻丘学園寮」
「朱い熱 私立櫻丘学園寮」
関連記事
2007.06.15 10:07 | 橘紅緒 | trackback(0) | comment(2)
            

はじめまして、コメントは初めてですが、いつも楽しく読ませていただいてます。
感想がとても丁寧で、購入本の参考になります。
私も只今橘さんにはまりまくりです。
まだ作品数少ないけどこれからが楽しみですよね。

2007.06.16 17:47 URL | はすのまる #ncVW9ZjY [ 編集 ]

はすのまるさん、こんにちは

おいで頂きありがとうございます!

丁寧…! 
自分としては言いたいことがまとまりきらなくて自己嫌悪に陥ってたりするので、そう言っていただけてすごく嬉しいです。

橘先生、嵌りますね~。
清潔感がある文章で爽やかなのですが、痛さも同居していて癖になります。
次も楽しみですね!

コメントありがとうございました。
すごく励みになります!
それではまた(*^_^*)

2007.06.17 17:50 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]













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