にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

影の館 :吉原理恵子

影の館影の館
吉原 理恵子

角川書店 1994-08
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ドラマCDを購入したので、再読してみました。
吉原先生と言えば“執着”
この作品も然り。
薄い本ですが、中身は濃いです。
JUNE再読リスト
【影の館/吉原理恵子/小菅久実/ルビー文庫(1994年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!!
天上界―神に愛された者たちの聖域。彼等は〈影〉という、格下の者を自身の影として持つことが認められていた。そして、〈影〉が棲み、〈主人〉との逢瀬をかさねる場所を〈影の館〉と呼ばれていた。天使長ルシファーと力天使の大君主ミカエル。二人は揺ぎない友情で結ばれていたはずだった。ミカエルが自分の〈影〉としてルシファーを選ばなければ。至高の愛、異色ロマネスク。


【あらすじ・感想など】
天上界で最も神に愛されし者、天使長・ルシファー。
「光掲げる者」であるルシファーは、まさに天上界の至宝。
そのルシファーと共に神の双手と愛でられる大天使・ミカエルは、ルシファーにとって至高の友であった。
しかし、ある時ミカエルは『シャヘル』としてルシファーを求め…。

シャヘルとは、天使が精気を得るために『影の館』に幽閉している堕天使(元は天使でシャヘルになった時点で堕天している)。
シャヘルとして洗礼を受けると、シャヘルは男性の部分に蜜を溜めるが、それは主人が吸う以外では放出できない。
まあつまり、主人に力を与えるために飼われている性的奴隷…ということですね。
当然これは好んでなるものではないので、普通は格下のものを選びます。
でも、ルシファーに想いを寄せていたミカエルは「想いが通じないならいっそ…」と、無理矢理ルシファーを自分のシャヘルに。
心を閉ざしながらも、ルシファーはミカエルによって与えられる快楽に身体は溺れていく。
しかし、ルシファーを愛する神により、二人は引き裂かれ…。
設定は複雑ですが、話は至ってシンプル。
ミカエル、ルシファー、神の三角関係なのですね。
お耽美です。

キリスト教(イスラム教、ユダヤ教)について詳しくなので正確に知っているわけではないですが、宗教的にはルシファーは天使ではなく、サタンとか堕天使です。
でも、元は熾天使で天使長だったとか、ミカエルと双子の兄弟だったという説があるようなので、この話の設定はここからきてるのかな?
基本的に宗教的な天使の設定が元にはなっているので、分かる人には分かりやすい話なのかもしれないです…。
(私が“ミカエル”と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、高河ゆん先生の『アーシアン』なんですが・笑)
この話では、天使はすべて男です。
…やおいですから(笑)

ミカエルは暴走し、無理矢理ルシファーを手に入れるますが、その心は自分のものに出来ません。
ルシファーは元々『憎悪』の心を持っていないこともあって、ミカエルを憎めない。
しかし、天使長からシャヘルへ身を落とし、二度と光り輝く世界には戻れないことにルシファーは苦しみ…。
二人の関係はこの作品だけでは完結しません。
今まで主人とシャヘルの関係はただの器であることに諦めを感じていた他のシャヘル達が、ミカエルがルシファーを熱く求めているのを目の当たりにして、次第に心が乱されていく。
その一人であるアシタロテがルシファーと共に人間界へ…。
その後の話は「暗闇の封印」に続きます。

これが吉原先生の原点なのですね。
ミカエルがイアソンに繋がっているらしいです。(確かに通じるものがある…)
初出は1983年のJUNE。
…って20年以上前ですよ!
凄いなぁ。
まあ、私が最初に読んだのももう10年以上前なんですが…。
今読んでも全然色褪せていません。
読み応えがあります。
最近になってドラマCDを自主制作で作ってしまうくらい、吉原先生はこの作品に思い入れがあるようですね。
CDも凄く良かったので、また次回感想書こうと思います! 
ルビー文庫の『影の館』は絶版ですが、CDのシナリオと書き下ろしの短編が収録された新装版が出ています。
私はルビー文庫しか持っていないので、そちらも買おうと思います!
4048736558影の館 novel&scenario
吉原 理恵子
角川書店 2006-01-26

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2007.05.16 00:10 | 吉原理恵子 | trackback(0) | comment(0)
            












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