にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

セックスフレンド :菱沢九月

4199004289セックスフレンド (キャラ文庫 ひ 2-5)
菱沢九月
徳間書店 2007-02-23

by G-Tools

菱沢作品の受が体温低いのはいつものことで、それも魅力の一つですが。
今回は低すぎなのでは…。
【セックスフレンド/菱沢九月/水名瀬雅良/Chara文庫(2007年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!!
「家賃は身体で返すから、居候させて?」 
大学二年の史紀の部屋に転がり込んできたのは、甘い顔立ちで女性に人気の雑誌モデル・鷹巣。突然の居候の申し出に戸惑う史紀を、鷹巣は無理やり抱きしめてきた!! 
毎晩のように与えられる、鷹巣の意外なほど優しい愛撫……。その真意がわからないまま、史紀は鷹巣の熱に囚われてゆくが!? 
甘苦しい恋とセックスをセンシティブに描く、エロティックLOVE。



【あらすじ・感想など】
見崎史紀(19歳・受)は、バー『マーレ』でバイトをする大学2年生。
他人に無関心で、来る者拒まず、去る者追わず。
淡々と日々を送る見崎の前に、ある日大学の同級生・鷹巣広青(19歳・攻)が現れる。
見崎のバイト先で彼女に振られ宿を無くした鷹巣は、見崎の部屋に転がり込んできた。
『お礼は身体で返す』と言う鷹巣を拒むわけでもなく受け入れた見崎だが、次第に居心地の良さを感じるように。
そんな時、バーの店長・田辺に告白され、付き合うようになった見崎だが…。

見崎は相当無気力な人ですね。
高校の頃部活で人間関係がうまくいかず衝突し、元々他人と交わることが少なかった見崎は、さらに他人と壁を作るようになってしまう。
大学に入っても特に親しい友人がいるわけでもなく、淡々と大学とバイトに通う毎日。
そんな見崎に対して、鷹巣は手を出すけれど、見崎は無反応。
でも鷹巣は見崎にどんどん惹かれていく。
見崎は鷹巣に関心は示さないけれど、拒絶するわけでもない。
元々友人でもない二人の関係は、タイトルにあるとおり『セックスフレンド』なので、見崎は田辺とつきあい始めます。
でも、以前から尊敬していた相手なので好意はあるけれど、いざセックスとなると何か違う?と気がつきます。
見崎は他人に無関心ですが、自分の心に対しても無関心。
他人の感情にも自分の感情にも深く立ち入らないように壁を作っています。
BLにも無気力な若者はたくさんいるけれど、ここまで酷いのはなかなかないですね(苦笑)
キスされたり触られたりしても無反応って…!
大丈夫か、見崎…。
鷹巣はそんな性格を知りつつも、余計にそんな見崎が気になり好きになっていきます。
なので、見崎は田辺と付き合っていると知って怒るのですが…。
『どっからどう見てもラブでしょ』って…うーむ。
鷹巣が言いたいことも分かるけれど、見崎相手にそれは難しいのではー。
ただのセフレだと思われても仕方がないと思うな。

そんなこんなで遠回りしたけれど、二人は何とか恋人同士に。
でも、まだ見崎の情緒は発達途上なので、簡単にはうまくいかない。
書き下ろしの『ベッド・イン・ヘブン』は、見崎が本当の意味で鷹巣が好きなのだという自分の気持ちに気がつく話。
お互いに相手のことが好きすぎて不安になるのだけれど、すれ違ってばかりで、関係がぎくしゃくし始めます。
見崎の情緒が未発達なのは分かっていたけれど、鷹巣も思ったより年相応に子供だったんだなぁと改めて感じました(笑)
こうやって一つ一つ乗り越えていくたびに、お互いの壁が崩れていって近づくことができるんでしょうね。
あー…でも見崎はホント焦れったい(苦笑)

菱沢先生の作品に登場する受は、大抵無気力気味なのですが、今回はいつもにも増して心を閉ざしてますね。
こういうキャラは嫌いじゃないし、割と感情移入しやすいので、そんな受が段々と前向きになっていく様が好きだったりするのですが…。
今回はちょっと無気力すぎかなぁ…。
身近にいたらイラっとしてしまいそうだ。
人間の負の感情に触れる事が怖くて他人に壁を作っていて、走ることで発散させている、というのは理解できる。
その原因が高校時代の部活でのトラブルというのは、そこまで根が深いわけではないけれど(もっと想い過去があるのかと思った)、元々その傾向があった見崎にとって決定打だったんでしょうね。
理解はできます。
でもあまりにも無反応すぎるよ、見崎くん(苦笑)
もっと自分の人生大切にして下さい。
そんな見崎に鷹巣は合ってますね。
鷹巣もまだまだ子供だけど、見崎にはこのくらい強引じゃないとね。
それでも結構手こずってますが…。

二人の不器用な恋愛が微笑ましかった。
次第に人間らしい感情が表に出てくるようになった見崎は可愛いし、その流れはよかった。
でもちょっと淡々としすぎで感情移入しにくいなぁ。
あとがきに“静かに苛々していて、歩いたり走ったりで身体を使うときにだけ生きていると自分で確認できるような動物”というのが見崎のイメージだったとありますが。
そのイメージは分かるし、確かに見崎はそんな奴でしたけど、どうせなら過去とか絡めてもっと硬い展開でもよかったんじゃないかと思いました。

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2007.03.13 10:10 | 菱沢九月 | trackback(0) | comment(0)
            












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