にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

花蝶風月 :山藍紫姫子

花蝶風月花蝶風月
山藍 紫姫子

ワニブックス 1995-02
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今週は山藍祭りになってるなぁ(笑)
幻想的な人外モノの短編集。
予想以上に真面目モードの山藍作品でございました。
【花蝶風月/山藍紫姫子/名香智子/キララノベルズ(1995年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!!
その日、逢坂嘉三郎の屋敷に現れた少年は、透けるほどの白い肌と、細面の人形のように麗しく美しい容貌をもった美童であった。以来、蜘蛛の巣にかかった蝶のごとく、嘉三郎の心は妖しくとらわれていく…。山藍紫姫子と名香智子が織りなす、幻夢妖美譚。


【あらすじ・感想など】
花の章 妖童
蝶の章 密会
風の章 山禍
月の章 捜神記

『妖童』
時は江戸。
逢坂嘉三郎(攻)は、ある日自宅の屋敷に薬師と小姓姿の少年が入っていくのを見るが、家族の誰に聞いても知らないと言う。
美しい少年が気になる嘉三郎だったが、後日、その薬師は腎虚の先生だと知る。その少年・藤若(受)に相手をさせ刺激を与えるのだ。
そんな折、自宅でその現場を覗くことになるが…。

かわいそうな少年…かと思いきや、男を狂わせる魔性の男なんですね、藤若は。

『密会』
人気オペラ歌手・葛城智彦(22歳・受)のパトロンとなった青年実業家・守谷孝夫(28歳・攻)は、智彦と関係を持っている。
しかし、禁欲的な智彦は守谷に最後までは許さない。
そんな中、スランプに陥った智彦は頻繁に外出するようになるが、その後をつけていった守谷は男の影を見てしまい…。

自分の美しさに溺れた智彦と、そんな智彦に共鳴した守谷。
ってことなのかな…。(ちょっと自信なし。)
ベースになる文学作品とかがありそうな雰囲気だけど、その方面に疎い私はよく分かりません。

『山禍』
深山で道に迷った平四郎と兼次は、狩猟小屋に住む小次郎に世話になることに。
小次郎は銀狐の化身の美童・銀鈴を仕えさせていた。
小次郎は二人に銀鈴を味わわせ、二人はその魅力に溺れていくが…。

ネタバレしませんが、日本的なホラー。

『捜神記』
橿原で天下を治める大君の王子の一人・大朱雀命(攻)は、春日比売という美しい女性に一目惚れした。
しかし、春日比売は以前一目見た男が忘れられないために結婚できないと言う。
一目逢いたいという春日比売のために、大朱雀命は男を探し始めるが見つからない。
そんなある日、不思議な男を追って羽々山に入った大朱雀命はその男が探していた男だと気がつくが、大雪で動けなくなり、その男の屋敷に世話になることになった。
その屋敷にはその男・武比古と、兄で足の不自由な美夜比古が住んでいたが…。

これまたネタバレできない話ですね…。
ラストは「長恨歌」「THE DARK BLUE」と同じ方向性。

--
『妖童』と『捜神記』は100P弱の中編、『密会』と『山禍』は30P前後の短編。
どれも神話や民話、伝説などがベースになっている感じで、幻想的で耽美な雰囲気が漂ってます。
山藍作品の中ではJune寄りですね。
似た方向性の長編が日影シリーズになるかな。
分かりやすいハッピーエンドが王道の山藍作品の中、今回の短編は説明しすぎず静かなラストです。
突っ込みどころがなくて、驚きました(スミマセン・苦笑)
ちょっと肩すかしくらった感じ…。
予想以上に真面目な作品でしたが、面白かった。
この真面目なノリでガッツリ濃厚なSM…そんな新作を読みたいです、山藍先生!
ワニブックスから山藍先生×名香先生で3冊出ているのですが、ほかもこんな雰囲気なのかな?
「密猟者」と「誘惑のエメラルド」も読みたいです。

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2007.02.21 10:34 | 山藍紫姫子 | trackback(1) | comment(2)
            

にゃんこさん、こんばんは!

「エロとじ」の読後、「この作品だけで山藍作品は語っちゃ行けない」と、誰にも頼まれてもいないのに妙な義務感に襲われまして(笑)、久々に再読し、感想として上げてみました。

>どれも神話や民話、伝説などがベースになっている感じで、幻想的で耽美な雰囲気が漂ってます。

その一言に尽きる作品だと思いますが、こう言う真面目な作品こそが、山藍先生の本領が発揮される所ですよね。

私もこう言う真面目なノリで、ガッツリ濃厚なSM新作を読みたいと思いました。

ネタバレへの配慮が殆ど無いと言う有様ですが、TBさせて下さいね!

2007.06.18 21:11 URL | ハスイ #MMIYU.WA [ 編集 ]

ハスイさん、こんにちは~

>「エロとじ」の読後、「この作品だけで山藍作品は語っちゃ行けない」と、誰にも頼まれてもいないのに妙な義務感に襲われまして(笑)
すごく分かります(笑)
山藍先生は耽美作品で本領発揮してますよね!
そこを誤解して欲しくないなぁと、私も思っていたので、ハスイさんに感想をあげていただけて嬉しいですよ。

TB&コメントありがとうございました!
それではまた~

2007.06.19 10:36 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]













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花蝶風月
【内容紹介】その日、逢坂嘉三郎の屋敷に現れた少年は、透けるほどの白い肌と、細面の人形のように麗しく美しい容貌をもった美童であった。以来、蜘蛛の巣にかかった蝶のごとく、嘉三郎の心は妖しくとらわれていく…。山藍紫

2007.06.18 21:04 | +synapse∞type-bee+

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