にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

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水に眠る恋 :可南さらさ

4344806646水に眠る恋 (リンクスロマンス)
円陣 闇丸
幻冬舎コミックス 2005-11-30

by G-Tools

表紙が麗し~い。
円陣先生のイラスト買いだったのですが、かなり面白くて大満足。
切ない再会モノ。
【水に眠る恋/可南さらさ/円陣闇丸/リンクスロマンス(2005年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!!
仕事で大学病院を訪れた上原尚哉は、高校時代の同級生で外科医になっていた久住廉との再会に狼狽する。なぜなら、かつて心を通わせながらも、ある事情で尚哉が裏切り、別れた相手だったからだ。久住は屈託なく接してきたが、二人きりになると態度を豹変させ、脅すように「償い」を求める。身体を差し出せ、と ―。別れてからも久住を想い続けていた尚哉は、心を痛ませながら応じるが…。甘苦しいセクシャルラブ、全編書き下ろしで登場。



【あらすじ・感想など】
上原尚哉(27歳・受)は、ある日仕事先で高校の同級生・久住廉(27歳・攻)に再会した。
裏切るようにして久住の前から姿を消して以来、9年ぶりに会った久住は大学病院の医師として働いていた。
久住に対して後ろめたい気持ちがある尚哉は避けようとするが、そんな尚哉に対して久住は“身体で償う”ことを要求し、その関係は続いていくが…。

この二人、お互いに惹かれながらもなかなか通じ合いません。
本人達の問題より、周りの状況に逆らえなかった事の方が大きくて…。
じれったいと言うより、やるせない。

尚哉と久住は高校生の頃、お互いに恋愛感情を持っていて、半ば現実逃避のように駆け落ちしようとしていた。
でも、尚哉は久住の前から消えなければならない状態に。
そんな過去があるので、尚哉は久住のことを未だに忘れられないけれど、再会してもその想いが通じるとは思ってない。
むしろ憎まれていると思っているので、久住に逆らえない。
歪んだ関係に憤りながらも、それでも尚哉は久住と繋がっていたいと思っている。
一方の久住は、過去の裏切りはもちろんショックだったのだけれど、それでも尚哉に対する気持ちは持ち続けています。
尚哉が消えた背景は分かっても、尚哉の気持ちは分からない。
だから久住も、尚哉に自分の気持ちを伝えることができません。
二人とも、その核心をついてしまったら、今の状況さえ手放さなければならなくなり、ささやかな希望さえ失ってしまうかもしれない…という事を恐れてます。
噛み合わない気持ちにやきもきしながらも、そのどうにもならない状況も理解できて、切ない。
心が手に入らないのなら、身体だけでも…と考えてしまって先に進めない二人が痛いです。

もちろん、そんな風に気持ちを誤魔化したままの関係がいつまでも続くわけもなく、お互い過去と相手に向き合うことに。
それでも“今でも好きだ”とは言えず別れる二人ですが…。
尚哉が大切にしていたある物によって、ようやく二人は相手の気持ちを知ります。
ベタな展開かもしれないけれど、この場面がすごく良かった。
尚哉の必死な姿に泣けるわ。

そして、その後の話が『幸福の在処』なのですが、これもまた重い。

以前久住を裏切らなければならなかった時と同様、二人の間に大きな壁が立ちふさがります。
久住が昔現実逃避しようとしたのは家庭環境が大きいのだけれど、9年経ち、問題だった母親は亡くなり、父親ともすでに離れている。
それに対して、父親が蒸発してから経済的に苦しく、母親と妹と3人で苦労しながらやってきた尚哉。
“久住か家族か”という選択を迫られたとき、久住を愛しているけど家族は捨てられない…という苦境に立たされます。
苦悩しながらも、尚哉は選択しますが…。
どちらを選択しても後味が悪くなってしまいそうな展開なのだけれど、そこを誤魔化さずしっかりとした描写がされているので、巧くまとまってます。
家族の言い分も、尚哉や久住の気持ちも理解できる。
それでも、選択しなければいけない状況に陥った時、どちらも得ようとすると、どちらも不完全になってしまう。
何かを得るには、何かを諦める勇気が必要なんですよね。
それに気が付き、苦しい選択をする尚哉の強さが好きです。

そしてさらにその後の話が『運命の人』
よ、よかった…。
ちゃんと最後は悲壮感無く、優しいお話でした。
遠回りしたけれど、その分二人には幸せになって欲しいなぁ。

可南先生の本は初読みだったけど、結構好きなタイプかも。
サクサク話が進むより、これくらい重い方が好きです。
絡みは多い訳じゃないけど、適度に読み応えがあって違和感なし。
この話は再会モノで、結構メロドラマのような内容なのだけれど、ドロドロはしてませんね。
あからさまに悪意を持っているキャラがいないからかな?
久住の母親は歪んでるけど、悪人ではない…と思う。病んではいるけれど。
自分の意志とは別のところで振り回されてきた二人ですが、今度はちゃんと自分で新しい一歩を踏み出してますね。
夢見がちなハッピーエンドではなく、“過去があるから現在がある”という展開に好感もてました。
泣き所も何カ所か。
久々にBLで泣いた気がする…。
面白かったです。
円陣先生の絵も素敵でした~!

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2007.01.18 10:09 | 可南さらさ | trackback(1) | comment(2)
            

にゃんこさん、またまたお邪魔します。

さてさてこの作品、本当に良かったですねえ♪

王道や、ベタ。そんな表現が似合う作品には違いありませんが、メロディアスな展開が良かったですね。

攻も受も、夫々に心に痛みを抱えて生きてきた9年間の想いが報われた時には、号泣してしまいましたもの。

私も可南先生の作品は初読みだったのですが、読後は「良い作品に出会えて嬉しい」と素直に考える事が出来ました。

ベタな作品、王道な展開程、丁寧に仕上げないとボロが出てしまうと思うのですが、これ位に丁寧に作られた仕上がりだと嬉しいですね。

今後も何度も読んでしまいそうです♪

ではでは、TBさせて頂きますね!

2007.03.07 21:36 URL | ハスイ #MMIYU.WA [ 編集 ]

ハスイさん、こんばんは~

>ベタな作品、王道な展開程、丁寧に仕上げないとボロが出てしまうと思うのですが、これ位に丁寧に作られた仕上がりだと嬉しいですね。
そうですね。
王道だからこそ、実力が出ますね。
雑な仕上がりだと、「いつものパターンか」とスルーしてしまってると思います。

河南先生、真面目な作風で好感度高かったので、他の作品も読んでみたいです(…と言いつつ、今は新刊の消化でいっぱいいっぱいですが・笑)

TBありがとうございました。
いつもお手数おかけしてますi-201
ではまた!

2007.03.08 00:55 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]













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水に眠る恋
【内容紹介】仕事で大学病院を訪れた上原直哉は、高校時代の同級生で外科医になっていた久住廉との再会に狼狽する。なぜなら、かつて心を通わせながらも、ある事情で直哉が裏切り、別れた相手だったからだ。久住は屈

2007.03.07 21:24 | +synapse∞type-bee+

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