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しなやかな熱情 :崎谷はるひ

4344806999しなやかな熱情 (幻冬舎ルチル文庫)
崎谷はるひ
幻冬舎コミックス 2006-01-17

by G-Tools

崎谷作品の分厚さは、もちろん絡みの長さもありますが、心理描写の多さも原因ですね。
そのどちらの要素もタップリで、読み応えがありました。
【しなやかな熱情/崎谷はるひ/蓮川愛/ルチル文庫(2006年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!!
画家の秀島慈英は、初めての個展に失敗し傷心のまま訪れた先で、刑事の小山臣と出会う。綺麗な容姿に似合わず乱暴な口をきく臣と会うたびに心を奪われていく慈英だったが、この感情が何なのかはわからない。ある日、偶然目撃した事件のせいで狙われ怪我をした慈英に、臣は思わず迫るのだが…!?ノベルズ版と商業誌未発表作品を大幅加筆改稿で待望の文庫化。


【あらすじ・感想など】
秀島滋英(23歳・攻)は、早くから絵の才能を評価され、悩むことなく着実に画家の道を歩んでいた。
しかし、周囲との軋轢に傷つき挫折した秀島は、一人ふらりと長野へ旅に出る。
そこで遭遇した殺人事件をきっかけに、秀島は担当刑事である小山臣(27歳・受)に出会う。
事件を通して臣と親しくなっていった秀島は、いつしか臣に惹かれていく。
そんな中、犯人を目撃していた秀島は襲われ怪我を負うが、居合わせた臣によって犯人は逮捕。
秀島の怪我に責任を感じ、気遣う臣だが、秀島は誘われるまま臣を関係を持ってしまい…。

誘い受…。
私は余り出会ったことがないのだけれど、これが誘い受なんだろうな。
いや、もしかしてこれは襲い受?

秀島も臣も、ちょっとクセのあるキャラです。
細身で美形なのに、口調は乱暴で熱血な臣。
一見強気な性格なんだけど、それは卑屈な性格の裏返し。
幼い頃親に捨てられた臣は、お金と一時の安らぎを得るために身体を売っていたけれど、そんな臣を見とがめた刑事の堺に引き取られたことによって更生し、刑事になったという経緯があります。
しかし、身体を売るのはやめたけれど、人肌恋しくて男の身体を求めてしまうのはやめられない。
ニンフォマニアの気があって、悪い男に引っ掛かってばかりいます。
対して、秀島は一見若いのに落ち着きがあり、常識人。
でも実際は、画家らしくちょっと変わっていて、絵意外のことには全く興味を示さないような個性的な人です。
その辺りは本人もかなり自覚していて、他人を傷つけないように、穏やかで優しく振る舞っている。

二人とも惹かれ合っていて、強引ではあるものの一応身体の関係を持った。
なのにその関係は歪んでしまっていて、二人の間の距離は全然縮まりません。
臣は自分に凄く引け目を感じていて、秀島にハッキリと拒絶されてしまうのが怖い。
だから、自分を貶め、『遊びで良いから』と言って迫りる。
秀島は臣が好きで、臣のそんな言葉を本心じゃないと分かっているけれど、そんな状態で関係を持ってしまったために、自分の気持ちを伝えるタイミングを逃してしまう。
その後も、ダメだと思いつつも拒絶することもできず、秀島は臣とズルズルと関係を続けてしまいます。
迷路に嵌ってますねー。
二人とも不器用でじれったいんだけど、どちらも気持ちも分かります。
臣は過去のこともあり、しかも相手は旅行者なので、相手に期待して傷つくのが怖いからそんな態度を取ってしまうのも理解できる。
秀島がもっと巧く立ち回ればいいのに…と思わないでもないけれど、見た目に反して恋愛初心者だから(というか、人間関係を築くこと自体苦手な奴だし)しょうがないかな。
結局、秀島が色々吹っ切って行動した結果、なんとか二人は結ばれます。
でも、思った以上に道のりは長かったね(笑)
「まだ粘るか、臣…」と思わず突っ込みました(笑)

臣は割と不幸な人生送ってるけれど、初めて真剣に好きになった相手が秀島で、その秀島がかなり自由人だったっていうのは運がよかったんじゃないかと思う。
普通のサラリーマンだったら、そう簡単に決断できないですよねー。

不器用な二人が焦れったいけれど共感でき、読み応えがありました。
いつも通り絡みも長くて濃いです(笑)
臣が淫乱であることは間違いないんですけど、それがイヤな印象ではなく、逆に痛々しい。
秀島相手にはかなり振り回されてる所は微笑ましいです。
分厚いので読み始めるのに気合いがいりましたけど、大満足です!

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■シリーズ既刊
「しなやかな熱情」
「ひめやかな殉情」
「あざやかな恋情」
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2007.01.11 10:00 | 崎谷はるひ | trackback(0) | comment(0)
            












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