にゃんこのBL徒然日記

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不道徳な闇 :松田美優

4813011403不道徳な闇 (SHYノベルス172)
松田美優
大洋図書 2006-12-18

by G-Tools

うーむ…。私、松田先生と相性悪いかも。
今回かなり辛口です。
その辺ご理解していただける方のみどうぞ。
【不道徳な闇/松田美優/実相寺紫子/SHYノベルズ(2006年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!!
「俺、いくら寂しくても、あんたにだけは縋らない」ある放課後、高校生の椎名巡は駅のトイレで数学教師の笹川に身体を奪われた。普段は薄汚れた白衣と教師の仮面で世間を欺いている笹川だが、その実、欲しいものを手に入れるためならどんなことでも厭わない男だ。愛情に餓え、プライドの高さゆえに弱みをさらけ出せない椎名を、笹川は甘い言葉と快楽の技を駆使して追いつめていく。情欲に縛られる椎名。激しい独占欲をもつ笹川。深く、背徳的な恋の闇に落ちていく二人だが・・・!?


【あらすじ・感想など】
人の目を惹く美貌をもつ高校生・椎名(17歳・受)は、家族からは疎外され、学校でも壁を作り孤独な毎日を送っていた。
自分に冷たい家族に裏切られてきた椎名は、自分を守るために人と関わるのを避けていたのだ。
それでも温もりを求めてしまう椎名は、そんな欲求を密かに満たすため、人妻と不倫をしていた。
しかしある日、それを数学教師の笹川(26歳・攻)に見つかってしまう。
無理矢理身体を奪いながらも、笹川は「ひとりが寂しいなら、俺に縋れ」「俺がお前を助けてやる」と告げ、その後も椎名に執着してきた。
自分を愛していると言う笹川に、次第に溺れていく椎名だが…。

あとがきによると、この話のテーマは「闇」と「慈悲」ということですが…。
確かに、椎名と笹川の関係は重苦しいし、最後にはお互いに救われているのだという流れなんですけど、どうもまとまりがない。
あらすじを書いていても、流れがつかめません。
二人が何を考えているのか伝わってこない。

色々疑問はあるけれど、とりあえず椎名が愛に飢えていて、それを椎名のことが好きな笹川が強引ではあるけれど椎名に与えていく。
でも、実は笹川の方が椎名に溺れて自分を見失っていて、そんな笹川を椎名が救うのだ、というのが大筋の流れなのかな?
その骨格はともかく、肉付けが私は納得いかない部分が多かった。

まず、椎名の孤独の原因である家族との不仲。
家族全員で椎名の存在を無視しているなんて、相当の何かが過去にあったのだと思っていたのに、その真実は余りにも稚拙。
いくらなんでも、そんなことで母親が自分の子供への愛情を放棄するとは思えないし、父親もそれを黙認するなんておかしいくないかなぁ?
例えば実は血が繋がっていないとか、子供の頃に大きな事件を起こしたとか、もっと納得行く説明が欲しい。
担任教師仲原に諭されたからといって、そこまでしていた母親が自分の非を簡単に認めるのもどうなんだろう。
椎名の「孤独」がこの話の流れのベースになっているのだから、そこはもっとじっくりせめて欲しかった。

あとは笹川のキャラがつかめない。
椎名に対して優しくなったと思ったら、手のひらを返したように冷たくなったり。
傲慢で冷徹なキャラかと思えば、椎名に甘い言葉を吐いてみたり。
まあ、こんな二面性が笹川の魅力なのだと言えないこともないのかな…?
個人的には、笹川は好きになれません。
傲慢で倫理観も貞操観念も薄い上に、ガラも悪い。
今までこういった傲慢キャラは沢山いて、それなりに可愛げがあったりしたんですが、この笹川はどうもなぁ…。
この、いかにも今時のヤンキー上がりっていう風貌と行動が好きになれない。
人を見下した態度や、真面目に生きている仲原とかをバカにしているような部分が気に障る。
そしてラスト、椎名を手に入れるためとはいえ、あの行動はどうかと思う。
何故そこまでする必要があるんだ。
笹川が自分の行いを改めれば、そんな事しなくても椎名と普通に付き合っていけるんじゃないのかー?
あぁ理解し難い。

松田先生は「脇役に愛を注がない」とあとがきで書いてますが、ホントにその通りです(苦笑)
中途半端すぎですよー。愛はなくても力は注いでください。
あとがきの仲原に対するコメントに、私は萎えました。

どうにもこうにも、二人に感情移入できなくて挫折。
前回の「自己破壊願望」も似たような感じだったしなぁ…。
私はどうも松田先生の萌えと相性が悪いようです。
ダメ出しばかりで申し訳ない。
私は合わなかったけれど、笹川のような「悪い男」が好きな方なら楽しめると思います。
関連記事
2006.12.20 10:41 | 松田美優 | trackback(1) | comment(2)
            

こんばんは、はーこと申します。
いつも、こっそりとお邪魔していたのですが、この作品の感想が、私が受けた感想と同じ点が多いためコメントさせてもらいました。
本当に内容もキャラもつかめなくて…

>松田先生は「脇役に愛を注がない」とあとがきで書いてますが、ホントにその通りです(苦笑)
中途半端すぎですよー。愛はなくても力は注いでください。
あとがきの仲原に対するコメントに、私は萎えました。

私もまさにそうです。脇役とは言え。ご自分の作品のキャラにああいうコメントされてしまうと…
好みの問題は大きいのだとは思いますが、私も松田センセイと萠のポイントが違うようです。
色々と残念な作品だと思います…。

TBも送らせていただきましたので、よろしくお願いします。

2006.12.20 22:41 URL | はーこ #gbFesoGk [ 編集 ]

はーこさん、おいでませ。

>私が受けた感想と同じ点が多いためコメントさせてもらいました。
良かった!私だけが憤っていた訳じゃないと知り安心しました。
辛口コメントを書く度に、密かにビビッている小心者です(^_^;)

デビュー作では奈良先生のイラストの力もあって、それなりに萌えることができたんですけど、前作、今作と憤りが続き、「相性が悪い」という結論に至りました。
萌えのポイントはヒトそれぞれなので、「面白くない」と断定はしませんが…。
>色々と残念な作品だと思います…。
そうですね。「残念」…。
この一言に尽きます。

TB&コメントありがとうございました!
こちらからも伺わせて頂きますね。
それではまた。

2006.12.21 14:37 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]













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「不道徳な闇」著者:松田美優 イラスト:実相寺紫子
『赤い呪縛』でデビューした松田美優さんの新刊です。『赤い呪縛』、『自己破壊願望』、そしてこの作品と全ての作品を読んでいるのですが、実は、全てイラスト買いによるものです。BL小説としては…。好みの問題が大きいとは思いますが、今回は辛口でいきます。不道徳な闇松

2006.12.20 21:59 | こんな本よみました…

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