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嘘ツキの恋 :火崎勇

4775505696嘘ツキの恋 (アクアノベルズ)
火崎 勇
オークラ出版 2005-05

by G-Tools

理詰めモードの火崎先生らしい話。
今回もなかなか痛い所ついてます。
でもちょっとグルグルしすぎて疲れました(苦笑)
【嘘ツキの恋/火崎勇/よしながふみ/アクアノベルズ(2005年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!!
遠くから見ているだけでいい、声を聞いているだけでも胸が高鳴った―。そんなふうに思えていた自分は、もう過去のものだ。園田は、梶沢に対する自分の気持ちが、どんどん欲深くなっていくのを知って驚く。梶沢も特別にしてもらいたいと望むようになったけれども、彼は手の届かない場所に行くことになって…。優しい嘘をつきつづける梶沢と、その嘘に気づかぬ振りをする園田の、ピュアなラブストーリー。


【あらすじ・感想など】
『嘘ツキの恋』『嘘ツキの恋2』の2編に分かれていて、前半は二人が付き合うまで。そして後半は付き合い始めた後の話。
序盤は園田に感情移入していたけど、後半は梶沢寄りに。
極端な二人だけど、どちらの気持ちも分かります。

『嘘ツキの恋』
園田史仁(25歳前後・受)は、大手出版社で編集として働いている。
付き合っている相手はいないけれど、特に大きな問題もなく、平凡な毎日を送っていた。
そんな園田は、梶沢貴晶(25歳前後・攻)を4年間忘れられずにいる。
梶沢は高校時代からの親友で同じ大学に通っていたが、園田はいつしか梶沢に好意を寄せるようになっていた。
梶沢は優しい。
でも、園田は梶沢が嘘つきな事を知っていた。
その場を盛り上げたり、相手に優しくするために、梶沢は悪意のない嘘をつく。
そんな梶沢は、大学3年の時アメリカに留学するために大学を辞めると言いだした。
本当は家庭の事情で大学に通えなくなったのだと園田は知っていたけど、梶沢が本当のことを直接言ってくれるのを待っていた。
結局最後までその嘘を突き通そうとする梶沢に、園田は想いを告げる。
その答えは聞かないまま、梶沢が消えて4年経ったが、園田は梶沢への想いを抱えたままだった。
そんなある日、同窓会で梶沢に再会するが…。

嘘ツキはもちろん良い事じゃないですが、梶沢のように悪意の無い、ちょっとした嘘をつくことは誰だってある。
“嘘も方便”な訳で、皆本音でぶつかってたら角が立ったりするし、白けたりもするし、だから全ての嘘を否定することなんてできません。
でも、そんな梶沢の嘘を目の当たりにしてきた園田は、梶沢の言葉を信じることができない。
梶沢の優しさと嘘は、同じものだと知っているから。
そんな園田は、梶沢と再開後「好きだ」と告げられても、自分の気持ちを知っている梶沢が優しさで言っているのではないか?と、信じることができません。
梶沢がどんなに言っても、頑なに信じようとしない。
頑固すぎて驚きますが、相手のことが好きすぎるから、信じて裏切られたときに立ち直れないくらいのショックがあるだろう事も理解できる。
だから園田のこんな態度もしょうがないのだろうなぁ。
結局、梶沢は今まで園田に対してだけは嘘をついてなかったということが判明し、二人は無事付き合うことになるのでした。

『嘘ツキの恋2』
付き合い始めた後の二人。
園田に対して嘘はつかないと誓った梶沢。
だから、園田は梶沢の言葉を疑わなくてもいいのだと安心するのですが…。

梶沢は一緒に住もうと園田に提案し、しばらく試しに一緒に住み始めた園田。
うまく行き始めた矢先に、梶沢が友人のある悩みに対して「嘘を突き通せ」と言っていたのを聞いてしまい、またしても疑心暗鬼に陥ります。
部屋によく来る梶沢の女友達は、本当は友達以上の関係なのではないか?
梶沢は優しいから、園田を傷つけないために“女友達”だと嘘をついているのではないか?
でも、梶沢を失うことが怖い園田は、疑いながらも梶沢に真実を聞けません。

ここまでくると、ある種強迫神経症なんじゃないか?
「嘘」という言葉にアレルギー反応を示してしまう。
「好きな人を疑うのは惨めでみっともない」と分かっているのに、嘘をつかれてるという不安が常にグルグルしてしまってます。
“自分のための嘘であっても、嘘で成り立っている幸福は偽りだ”と考える園田の理論も分からないでもないけれど、それはやっぱり理想論でしかないわけですよ。
この話のラストで、園田は梶沢に「優しい嘘」をつかれないために、自分自身がもっと強くならなければいけないという結論に達するわけですが…。
私は微妙に納得できない。
園田の意見も正論だけれど、それよりも、所詮他人である二人がずっとうまくやっていくために大事なのは「相手を信用する」という事なんじゃないのかな?
相手の全てを知って受け入れようなんて、実際ムリ。
「優しい嘘」はある程度必要だろうと思う。
ただ、相手のためにつくのか、自分のためにつくのかという部分が問題なんですよ。
本当に相手のためについた嘘であれば問題ないわけで、それは素直に信じてあげればいいじゃないかと思うんですが…。
相手を信用し寛容になることも時には必要なんだと、私は思います。

「嘘が必要かそうでないのか」
この作品通してこれがテーマな訳ですが、別に園田の意見が正しいとも、梶沢の意見が正しいとも、作品としては結論を出してません。
答えなんて無い問題なので、これでいいんですが。
園田にも梶沢にも共感できるし、その理論も理解できるんですけど、やっぱりこういう問題はモヤモヤっとした読後感になってしまうなぁ。
園田はちょっと神経質すぎますね。
もっと楽に生きれないのか…と心配になります。
まぁ、そうなってしまった原因は梶沢にもあるのですが。
梶沢はそんな園田を、温かく見守ってあげて欲しいなぁと思います。

理詰めモードの火崎先生らしい作品でした。
ちょっと疲れますが(苦笑)、考えさせられる部分も多く、読み応えがありました。
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2006.12.19 10:29 | 火崎勇 | trackback(0) | comment(0)
            












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