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BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

真夜中を駆けぬける :依田沙江美

4576990152真夜中を駆けぬける (Charade books―勇気×昇シリーズ)
依田 沙江美
二見書房 1999-03

by G-Tools

ずっと探してたこの作品。
ようやく増刷されたようで、手に入りました。
依田先生のマンガは初読みですが、マンガが巧い!
この雰囲気好きだなぁ。
【真夜中を駆けぬける/依田沙江美/シャレードコミックス(1999年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!!

【あらすじ・感想など】
土屋昇と日比谷勇気は学生時代付き合っていたが、新しい世界を知っていった勇気は、昇が重くなり別れを告げていた。
昇は雑誌編集者、勇気は画家として再会し、再び二人は付き合うことに。
でも、昇は勇気の浮気癖に振り回されるばかり。
昔と違い、距離を置いた付き合いを続ける二人だが…。

高校生の頃、昇は勇気の兄と付き合っていたのですが、弟の勇気と話をするうちに惹かれていってしまう。
そして、当時中学生だった勇気は昇から、絵や音楽やいろんな事に刺激を受け好きになり付き合い始めますが、昇以外の世界を知っていったとき、昇が重くなって別れを告げてしまいます。
そんな過去があるために、昇は勇気が好きだけれど、ダメになったときに傷つかないよう、今回は距離を取って付き合おうとする。
でも、それでも結局勇気の奔放さに振り回されちゃうんですよね。
勇気はもちろん昇のことが好きなんだけれど、ちょっと貞操観念は薄い…。
困った奴なんだけど、憎めない。

短編で構成されていて、その都度違った展開がありますが、勇気が画家なので美術関係の話が多いかな。
昇はなんだかんだ言いつつも勇気が好きなんだなぁ、というのが伝わってきます。
二人以外の登場人物が、余り説明もなく突然出てくるので、たまに「これ誰?」って感じになりますけど、何度か読めばだんだん分かるかな。
話としては『真夜中を駆けぬける』が一番好き。
二人が一度目の恋に落ち、別れ、そして再び出会う話。
 確かにあの頃ふたりは愛しあっていただろう でも あの愛は寿命を迎えていたのだ
そして、再び出会った二人。
 あの頃とは違う情熱と違う恋愛が 俺たちを突き動かしてゆくだろう
昔の恋人とよりを戻すのって、結構難しいと思うんですよ。
でも、二人はただ単によりを戻している訳じゃなくて、ちゃんと“新しい恋愛”と位置づけている。
だからうまくいくんでしょうね。

依田先生のマンガを読むのは初めてですが、凄く真面目にマンガを描く先生ですね。
人物の微妙な心の揺れがすごく伝わってきて、重いマンガじゃないのに胸にきます。
更に、言葉の使い方が巧くて、時々ハッとさせられる。
 いずれおまえは俺に飽きる
 いつかそうだったように
 そのとき俺はどうしたらいいんだろう?
 どうして俺はこいつじゃなきゃダメなんだろう

…切ないなぁ
モノローグが巧い作家さんは凄く好きだ。

■シリーズ
「真夜中を駆けぬける」
「千の花 -真夜中を駆けぬける2-」
「美しく燃える森 -真夜中を駆けぬける3-」
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2006.12.14 10:10 | 依田沙江美 | trackback(0) | comment(2)
            

「ホンっト、いいですよねー!」

と鼻息も荒く参上したところでなんなんですが、実は数ある依田作品の中で、この、真夜中シリーズだけは未読なんです…。なんか探しても見つからなくて諦めてました。なのでこの作品に対しては何もいえません(泪)。

読んでてドキドキするんですよね。エロさに興奮させられる、というんじゃなくて、相手の心情を伺い覗きたくて緊張する、というような。
他のBLだと主人公sの関係を俯瞰しているところが、依田作品だと同じ目の高さで見ている感じがするからかな、というのが一応私的な理由付けです。

そっかそっか。増刷されたのね。買いに走らなきゃだわ!(笑)

2006.12.14 15:32 URL | 硝子 #SjaT3f8U [ 編集 ]

硝子さん、こんにちは。

依田先生、私は初読みなんですが、凄くいいですね!
絵は特別巧い訳じゃないんですけど、「漫画」としての完成度が高くて、BLとしてだけじゃなくいい作品だと思いました。
他の漫画も読んでみたいです。

>他のBLだと主人公sの関係を俯瞰しているところが、依田作品だと同じ目の高さで見ている感じがする
確かに、そう言われるとすごく納得です。
男同士の恋愛なんですけど、自然と共感できますしね。

明日は2巻をレビュー予定ですが…。
発売延期が続いている3巻が無事出ることを祈ってます(T_T)

2006.12.14 16:47 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]













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