にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

ピジョン・ブラッド :吉田珠姫

4576061976ピジョン ブラッド (シャレード文庫)
吉田珠姫
二見書房 2006-11-28

by G-Tools

なんだかすごいらしいという噂を聞きつけ、早速手に取ってみましたが…。
「梔子島に罪は咲く」(綺月陣)に勝るにも劣らない、強烈な受でございました。
二見書房さん、何をどういけると踏んだのか…?
【ピジョン・ブラッド/吉田珠姫/門地かおり/シャレード文庫(2006年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!!
高校生の緋織は両性具有で、父と兄の異常な執着を受けて暮らしている。しかし、身体検査と称し緋織の性を貪る父も、父の目を盗むように緋織に触れてくる兄も、最後の一線だけは越えようとしない。欲情に火がついた躯を持て余し苦しむ緋織の前に現れたのは、仲間だと名乗る美青年・サフィール。導かれるまま初めて男を迎え入れた緋織は快楽の極みを知り、耽溺する。男を惹き寄せる天授の魔性を開花させた緋織は父のもとを逃れ、サフィールとともに仲間たちが暮らすという宮殿へ赴くが…。享楽の陰に秘められた愛と憎しみの真実とは?全編書き下ろし。


【あらすじ・感想など】
高校生の野々宮緋織は、身体に秘密を抱えている。
その秘密を守るため、学校では極力目立たないよう、人と関わらないように生活してきた。
そんな緋織の逃げ場は家しかないが、その家では毎日のように父親が緋織に悪戯し、兄も隙あらば緋織に触れようとする。
緋織はそんな生活に苦痛を感じていたが、でも本当の不満は、父も兄も触れるだけで最後まではしてくれないことだった。
人に愛されたいと思うが、他人に秘密を晒すことはできず、唯一それを知っている家族がくれるもの不完全な愛。
そんな時、サフィールと名乗る男が『仲間』だと言い近づくが…。

緋織の秘密は、両性具有という身体。
両性具有者と言っても色々な状態の人がいるようですが、緋織はほぼ完全で、男性器も女性器も使用可です。
父親の『お前の身体は出来損ないだ』という刷り込みもあって、緋織は卑屈に生きてるわけですが、そんな緋織に執着する、父親と兄。すごいです…。
特に父親は、社会的地位まで捨ててしまうほどで、母親も追い出し、毎日緋織に悪戯してます。
だけど、父も兄も最後まではやらないんですね。
もうそこまでやってるなら、最後までやろうがやろまいが大した差はないと思うのだが…。
まあ、そこは変態なりに血のつながりに理性が働くんですかね。
緋織はそんな父と兄を本当は愛してるので、そんな中途半端な状態に欲求不満がたまりまくり。
そこに現れたサフィールに、ふらふらっとついて行ってしまうんですが…。
緋織と同じ身体を持つサフィールによって、緋織の中の押さえつけられていた部分が爆発。
肉欲にまみれ、吸い寄せられてくる男達を食い尽くしていく生活を送っていきますが、やっぱりホントに欲しいのは父と兄。
最後には、父と兄をも食い尽くしていくのでした…。

まあ、一応ハッピーエンドですよ。
でも全然さわやかな読後感ではないです…。
だって、なんの解決にもなってないんだもん…。
堕ちるところまで堕ちてしまって、明るい未来なんてどこにもない。
とにかくまあエロしかないんじゃないかと思われる内容で、どこをめくっても淫靡な空気が漂ってます。
綺月先生の「梔子~」の受も相当淫乱でしたけど、緋織もすごすぎ。
お前はセックスしか頭にないのかー!
家族も学校も、緋織の行く所の男は皆食い尽くされていく。
ある意味ホラーだよね…。ご愁傷様。

両性具有って、元々私は惹かれません。
男同士がいいのであって、そこに女性的な部分はいらない。
今回は多少例外があるけれど、両性具有と言ってもほとんど皆受だし、だったら別に男性器いらないじゃんって思ってしまうんですよね。
ということもあって、これだけ絡みが多いのに萌えはなかった。
それどころか、言葉が卑猥すぎるし、描写も品が無くて萎える…。
緋織はいい子かもしれないけれど、あまりに淫乱すぎて理解しがたいし。
エロが多けりゃいいってもんじゃありません。
吉田先生は初読みなので、他の作品がどうなのかは分かりませんけど、エロで売るならもっとお耽美さとか欲しいなぁ。

突っ込み所が多すぎて困りますが…。
あとがきのテンションが高いんですが、いつもこうなんでしょうか?
ハートマークや、「~」「ぅ」「っ」が飛び交ってます。
うーむ…。
そして、何故二見書房はこの作品を世に出そうと思ったのか。
しかもイラストの門地先生。
エロさ倍増で、さすがなんですが…そこまで描いていいんか?
お咎めを受けないか、密かに心配しちゃいます。

えーと、突っ込みまくりで(いろんな意味で……)全然褒めてませんけど、ここまで過激だとある意味感心してしまいます。
面白いとは口が裂けても申しませんが、怖いモノ見たさで手にとってはいかがでしょうか。
責任は負いかねますので、あしからず…。
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2006.12.11 10:05 | 吉田珠姫 | trackback(2) | comment(4)
            

にゃんこさん、今日は!

「衝撃度」だけで言えば賞賛に値するこの作品でしたが。

本当にまあ、エグくてエグくて仕方がありませんでしたね(特に局部描写)。私も、イロモノ好きの血が騒いでノリノリで手にした癖に、読後はガツンと轟沈しました。

「梔子島に罪は咲く」の受も、かなりのニンフォマニア+高緒先生の挿絵がエグくて慄きましたが、こちらの作品の方がエグさでは上を行きますね。

しかも、ド淫乱+両性具有と言う、大味の設定にしたにも関わらず、品が無い上に話が破綻しているのが気になりました。

両性具有同士の嵌め合いに始まり、パンチの効き具合で言えば、相当なものはあるのですが、読後感も微妙ですしね。

シャレードの挑戦には拍手を送りたい所ですが、読んだ後に、「濃さ以外は何も残らない」のが残念です。

そして「あとがき」なのですが、吉田先生の作品は、基本的にテンションが高いあとがきなんですよ。割と真面目な作品のあとに、ああいうテンションのあとがきが入ると、いつもドン引きしてしまいます。

ある程度、作風に合わせたあとがきにして頂きたいですね。

何だか長々とコメントしてしまいましたが、この作品にはどうしても、厳しい感想しか出て来ません。(汗)

ではでは、TBお返しさせて頂きますね!

2006.12.11 14:18 URL | ハスイ #MMIYU.WA [ 編集 ]

ハスイさん、こんにちは。

>「濃さ以外は何も残らない」
この一言に尽きますね…。
エログロさに衝撃を受け呆然としているうちに読了してました。
「え?なんだったコレ?」「どこら辺に愛があったかな?」みたいな…(苦笑)

吉田先生のあとがきは毎回このテンションなのですか…。
っていうか、真面目な作品もあるということが驚き…。想像できません。
萌えを叫んで頂くのは結構なんですが、なんだか絶対お友達にはなれなそうなテンションにドン引きしてしまいました(-_-)

TB&コメントありがとうございました。それではまた~

2006.12.11 14:35 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]

わわわわわ…
「おー、暴走されてる、されてる…」といいながらも美味しく頂いてしまった私はなんだかスミマセンって感じです。確かに山藍女王も攻め受けともに両性具有というのはお書きになってないようですが、飛ぶ時は飛びまくる吉田珠姫さんが好きなように両性具有のでてくるものを書いてみたら、ああなった、という辺りが真相じゃないかなぁ、と思ってます。

吉田さん初読みでコレ、というのはご愁傷様でした…。
いつもこんな話を書かれる方でもない…んですよ、たぶん…。石黒和臣氏のことがありますので言い切れませんけれども、旦那様シリーズみたいな甘いものとか、ガッシュ文庫のファンタジー風味とか…芸風は広い方だと認識しております。

今更だけれどガッシュ文庫の『恋獄の獣に愛されて』でも読んでみてください…。多分吉田さんの作風が一層わからなくなるかと…(←それでいいのか!?)


追伸//
水原とほるさんのを読んで以来、ちょっと自信を失いかけてましたが、やっぱりキャパの広さだけは誇れる気がします。

2006.12.12 23:49 URL | 硝子 #SjaT3f8U [ 編集 ]

硝子さん、こんにちは。

うーん、山藍先生なら美味しいんですが、さすがに今回は胃にもたれて気味です(笑)
ここまでくるとかなりの珍味なので、かなり好みは別れそうですね。

>いつもこんな話を書かれる方でもない…んですよ、たぶん…。
そうなんですか…。
うーん、でも毎回全力投球してそうな感じですね(笑)
機会があれば(勇気があれば)他の作品も読んでみます!

硝子さんのキャパの広さ。
いつもすごいなと思ってブログ拝見してますよ!
私も見習いたいです。

それではまた~

2006.12.13 17:35 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]













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ピジョン・ブラッド
【内容紹介】私たちの身体は、神や天使とおなじ作りなんだよ?高校生の緋織は両性具有で、父と兄の異常な執着を受けて暮らしている。しかし、身体検査と称し緋織の性を貪る父も、父の目を盗むようにして触れてくる

2006.12.11 14:07 | +synapse∞type-bee+

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