にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

徒花 :水原とほる

4877245510徒花(アダバナ) (ガッシュ文庫)
水原とほる
海王社 2006-11-24

by G-Tools

水名瀬先生のイラストだからいつもよりマイルドなのかと思いきや…。
そんなことはなかったです(苦笑)
消化不良の部分もありますが、ラストが綺麗にまとまって読後感は良かった。
【徒花/水原とほる/水名瀬雅良/GUSH文庫(2006年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!!
会社勤めの和彦は、ある夜高校時代に片思いをしていた同級生の赤澤に再会する。整った顔つきに鋭い視線で周囲を威嚇していた赤澤は今は暴力団の構成員になっていた。酔った赤澤に気まぐれに抱かれて、昔と変わらぬ想いを自覚する和彦。赤澤にとって自分は特別な存在じゃない。けれどもっと奥深いところまで赤澤が欲しい。両親に愛されずに育った、本当は不器用で繊細な赤澤を守ってあげたい。危険な目に遭わないよう組を抜けて欲しいと強く思った和彦は…。


【あらすじ・感想など】
佐伯和彦(27歳・受)は、ある日初恋の相手である高校の同級生・赤澤修(27歳・攻)に再会する。
高校時代、和彦は赤澤に告白したが「お前のことよく知らないから」と断られていた。
暴力団の組員になっていた赤澤に、佐伯は「今でも好きだ」と告げるが、赤澤はつれない。
友人としてでも一緒にいたいと望み、冷たくあしらう赤澤にしつこく食い下がる和彦に、赤澤も次第に友人的な存在として扱うように。
赤澤の残酷な一面を知っても、そんな赤澤をどうにかして救いたいと願う和彦。
さらに、酔った勢いで身体の関係を持ってしまったことで、和彦の想いは、報われないと感じながらも引き返すことができなくなっていた。
二人の仲は近づき、友人以上恋人未満の関係が続く中、和彦は赤澤がドラッグの密輸に手を出すことを知る。
赤澤がドラッグに関わることを恐れた和彦は、取引を中止させるために密告。
それを知った赤澤は…。

和彦、かなりしつこいですね(笑)
赤澤は根がいい奴なので折れたけど、もし自分がされたら結構引くなぁ…。
迷惑そうな反応にめげず電話をかけまくる和彦。
なんだかんだいって相手をしている赤澤は、意外にいい奴ですね。
赤澤が絡むとやたらと後先考えない行動をする和彦。
私自身割と淡白なので、こういった和彦の行動がどうにも好きになれない。
特に前半は、感情移入しづらかった。

和彦の裏切りに怒り、雇った男達に和彦を陵辱させた赤澤。
精神的にも肉体的にもボロボロになった和彦だが、赤澤が重傷を負い飛び込んで来たとき、それを拒むことはできず、自分がまだ赤澤を愛していることを知り覚悟を決める。
和彦の部屋に身を隠す赤澤との同居生活が始まり、二人の心は次第に近づいてゆき…。
赤澤は組を抜け、和彦と生きていくことを誓うのでした。

最初読んだときは、和彦に感情移入できなかったせいもありますが、展開が唐突に感じてしまった。
場面場面は納得できるけど、その間のつなぎが足りなくて、バラバラな印象。
再読する内に徐々に埋まってきましたが、そこはちょっと気になった。
でも、良くも悪くも、ラストの手紙で赤澤の想いが明らかになったことで、全てが丸く収まったかな。
手紙って、素直な気持ちが書かれていても、自然に受け止められちゃうんですよね。
これが言葉だったら、ちょっと「何突然素直になってるんだ」と思ったりもするんでしょうけど。
だから手紙って反則技だなーと思う部分もあるのだけれど、赤澤はここまででも意外に詩人な一面を覗かせているので、この展開は自然です。
不器用だけれど、想像以上に誠実な奴ですね、赤澤。
結構酷い事してますけど、憎めません。

水原先生ですから、もちろん今回も流血沙汰はあります(笑)
挿絵が水名瀬先生だし、割と穏やかな展開だったので、ちょっと驚きました。
「やっぱりあるんだ」と納得する気持ちの方が大きかったですが(笑)
赤澤自身がやっているわけではありませんが、和彦、フィ○トにエ○マやられてます…。
こういうプレイをエ○マと呼ぶことを、初めて知りました。
(ちなみに、腸内洗浄のことです)
出会うのは数回目で、水原作品にも今まで何度か登場してますが。
変な知識が増えていく(笑)
こんな鬼畜プレイもありつつ、二人の絡みは至ってノーマルです。
ここでもやっぱり、意外なまともさを見せつけてますね、赤澤。
正直、こういったプレイがあるからというのもありますが、挿絵が水名瀬先生というのは違和感あります。
水原作品は、どうしても高緒先生のイラストが頭に浮かんでしまうんですよね…。
最強タッグですから(笑)
高緒先生でなくても、もうちょっとどっしりした雰囲気の方が合うんじゃないかなーと、私は思いました。

消化不良な部分もありましたが、面白かった。
ラストが綺麗にまとまっていたから読後感はいいです。
でも、水原作品はイラスト含め、もうちょっと重めの方向性にしてほしいなぁ。
その方が水原先生の味が出ると思います。
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2006.11.27 10:23 | 水原とほる | trackback(3) | comment(6)
            

にゃんこさん、今晩は。

こちらの感想にもコメントを頂きましてありがとうございました。

調子に乗って、またまた失礼させて頂きますね。

大半の作品は、「攻の方が受に執着を見せる」事が多いのに、この作品は真逆の位置にある作品で驚きました。

和彦の赤沢への深い想いは、一歩間違えるとギリギリとも言える想いの深さでしたものね。(笑)

チャイナローズ、アシメトリーと、ソフトな水原作品のリリースが続いた上に、水名瀬先生のイラストのこの作品。

私も当初は、「今回もソフト路線かな?」と考えましたが、久々に水原節が炸裂していて安心しました。(笑)

赤沢の手紙が全部読めなかった事が残念でなりませんが、痛さのある作品を目にすると、「嗚呼、水原作品だわ」と妙な安心感を覚えます。

水原先生には、来年も「痛さ全開」で沢山の作品をリリースして頂きたいですね。(笑)

ではではまた!

2006.11.29 20:21 URL | ハスイ #MMIYU.WA [ 編集 ]

ハスイさん、またまたこんにちは。

水原作品の特徴でもある「執着」ですが、受がこんなに執着しているのは確かにめずらしいですね。
個人的にはとても苦手なキャラなんですが…(苦笑)

>「嗚呼、水原作品だわ」と妙な安心感を覚えます。
ですね。安心しちゃいます(笑)
生ぬるい水原先生に出会ったとき(チャイナ・ローズとか)のほうが、「どうしちゃったんだ?」と心配してしまいますよね。

TB&コメントありがとうございました。
それではまた~

2006.11.30 14:05 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]

にゃんこさんのレビュー、うんうんうなずきながら読んでました。

私もいつもみたいには、なかなか受けに感情移入できなくて、いつ入り込めるかな~と思ううち終わってしまいました(^^;(水原キャラは、入り込みすぎてもきついですが)でもさすがに陵辱シーンは厳しかったです。私も初めて覚えましたよ、あんな言葉・・・。(役に立つのか?←別に立てなくていいから!)

あ、確かに、今回攻めは受けに執着してなかったですけど、受けが攻めに執着してましたね~!いつもと逆なので気付きませんでした(@0@;

私も水名瀬さんは好きですが、確かに水原作品には絵がソフトすぎる気がしました。「アシメトリー」の高緒さん挿絵の方がきついと思って、後に回したくらいですから(^^;

TB上手くいかなかったようで、すいません。またお暇があれば是非!私もTBさせて下さいね!

2006.12.01 23:06 URL | miku #- [ 編集 ]

mikuさん、こんにちは。

この作品だけじゃなく、日々偏った知識と単語が蓄積されています…。
こんな単語口にする機会は絶対無いだろう、いやあってはなりませんね(笑)

やっぱりちょっとイラストには違和感ありますよね。
高緒先生のようなエロいけれども重い感じのイラストが合います。
奈良先生(「窓」)も悪くないですけど、あれが高緒先生だったらもっとお耽美な印象だよなーとか思ってしまうんですよね。

TB再度挑戦してみたら大丈夫でした。
コメント共々ありがとうございます。
それではまた~

2006.12.04 11:32 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]

TBさせていただきました…が
すみません!
こちらのPCの調子が悪くて二重投稿になってます!
お手数ですが一つ削除よろしくお願いします。

で、作品。
和彦の恐ろしい(?)ほどの能天気なストーカーっぷりは私は好きですね。
大人な彼の、幼い部分、です。
そこだけが成長していない。
赤澤相手なら成長できないどうしようもないバカ男です。
結果自分が痛い目に会うわけですが、そこでも彼は大人であろうとする辺りが痛い…ゆえに泣けてきたんですけど。

挿絵は私も今回は感想を書けませんでした(^_^;)
やー違うでしょーとしか。
こういう時ってホント残念だと思いますね。
描き手さんが悪いってんじゃなくて
イメージが違う、という感じです。

2006.12.25 15:40 URL | ナルミ #w6XFEYVU [ 編集 ]

ナルミさん、こんにちは。

TBありがとうございました。
被っていた分は処理しておきました~。

>和彦の恐ろしい(?)ほどの能天気なストーカーっぷり
脳天気…(笑)あのストーカー行為は自分的にはちょっとゴメンですが、私ももう少し大人になれば、温かい目で見られるかもしれません。
そうかー、和彦は大人だけど、赤澤のことになるとスイッチ入っちゃうんだ…。

イラストは…うーむ。
まあ、水原先生の責任ではないだろうし、しょうがないんでしょうけど。
私は未熟者なので、イラストによって作品の印象が左右されてしまう傾向にあるんですよねぇ…。

それではまた~

2006.12.25 16:02 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]













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徒花
【内容紹介】会社勤めの和彦は、ある夜高校時代に片思いをしていた同級生の赤澤に再会する。整った顔つきに鋭い視線で周囲を威嚇していた赤澤は今は暴力団の構成員になっていた。酔った赤澤に気まぐれに抱かれ

2006.11.29 19:17 | +synapse∞type-bee+

徒花 水原とほる
徒花(アダバナ)水原 とほる (2006/11/24)海王社 この商品の詳細を見る今月は水原さんの新刊が2冊出て、あと1冊「アシメトリー」も買ってはいるんですが、ぱらっと読んだままで(^^;こっちの方が痛さ度が低そうなのでこ

2006.12.01 23:08 | BL本の日記

徒花≪水原とほる≫
またもやヤ●ザさん、登場。しかしながら。不覚にも泣いてしまいました…健気です、ウケのリーマン27歳。どんな惨い仕打ちにも耐えられる強さを持ってる、人生を既に達観したようなジジイくさい一面もあるんです

2006.12.25 15:33 | naruming Diary

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