にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

名前のない色 :榎田尤利

名前のない色名前のない色
榎田 尤利 宮本佳野
雄飛 2002-07

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

情緒不安定な受は無条件に惹かれてしまいます…。
面白かったですが、後半失速したのが残念。
【名前のない色/榎田尤利/宮本佳野/アイノベルズ(2002年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!!
「夏場のミサ先生はだめ」「なにしろ問題のあるヤツだから」ここ5年、白黒のイラスト以外を描かない水窪あきらには、作品の好評さとは裏腹に、いい噂がない。それでも、以前から彼の画風に心惹かれていた、編集者の藤野渉は挿絵を依頼するが…。仕事はいい加減。人肌恋しければ、知り合ったばかりの男とでも気軽に寝るような自堕落ぶり。しかしそんな水窪を、藤野は放っておくことができなかった。誘われるままに身体を重ね、尚更彼の絵を諦めきれずに―。


【あらすじ・感想など】
出版社の編集で働く藤野渉(25歳・攻)は、小説家・稲美の新作の挿絵を水窪あきら(29歳・受)に依頼した。
しかし、夏場の水窪は精神的に不安定で、仕事が出来ない。
自暴自棄な水窪に振り回され、身体の関係を持ってしまい、藤野は水窪に惹かれていくが、水窪には他に想っている相手がいることに気付いていた。
報われないと知りつつも、突き放せない。
そして、藤野は自分自身の問題にも直面していた。
水窪が描いた挿絵、応えてもらえない想い、すべてに行き詰まってしまった藤野は、水窪の元から去るが…

痛いです。
水窪も藤野も。

水窪が夏にダメになってしまうのは、5年前の別れが原因。
水窪は、密かに思いを寄せていた高校時代の親友・司馬航に偶然再会し、付き合っていた。
しかし、司馬は単身赴任中で、実は妻子がいたのだ。
それでも別れられなかった二人は同棲を始めたが、司馬の妻の知るところに。
「本当に愛しているのはお前だ」という言葉を残して、司馬は去ってしまう。
そんな時、唯一自分を理解していてくれた姉が亡くなり、それ以来水窪は夏になると精神的に不安定になってしまっていた。
水窪にとって藤野は大きな存在になっていたが、司馬への思いがある限り、藤野の思いに応えることは出来ない。
そして、また大切な人を失うことが怖かった。

藤野は編集として働いているが、行き詰まりを感じていた。
色弱である藤野は、色校正や色に関する話をすることが苦痛だったのだ。
そんな中、今までモノクロの絵を中心にしてきた水窪の出してきたのはピンクのバラだった。
色が分からない、一緒に喜べない。
身体は許しても心はくれない水窪との関係にも限界を感じていた藤野は、全てを投げ出して逃げ出すが。

どうにもならず結局藤野は去ってしまいますが、それによって水窪は、藤野の存在の大きさを思い知ることになります。
司馬との関係も自分からハッキリさせ、終わりを告げる。
そして、戻ってきた藤野と思いを確かめ合うのでした…。

なんだか尻つぼみな説明になってますねぇ、言葉足らずですみません。
水窪の過去も重いですが、藤野の問題も難しいです。
知り合いにも数人いますが、不用意な言動をしていないかと心配になってきた…。
それにしても、司馬。
ずるい男ですね。
その優しさは相手の為じゃなくて、自分の為。
水窪が司馬へ別れを告げる場面が痛かった。

私、水窪みたいなキャラに弱いです。
無条件で好き(笑)
泣きツボを刺激されます。
今回も泣かされた…。
そんな水窪に対する藤野ですが、この藤野も悶々と抱えてしまうタイプで、この二人、どんどん深みにはまっていきます。
痛い二人で、目が離せませんでした。

この作品、1ページ目で、これはやられるな…という予感がありました。
藤野が逃げ出すまでの展開は、すごくよかった。
ただ、テーマが重いだけに、後半の展開が物足りない。
悪くはないけど、しっくりこない感じ。
藤野が仕事をも投げ出して逃げてしまうのは、いかがなものかと。
追いつめられているのは分かるけど…。
結果的に、これがきっかけで水窪に踏ん切りがつくのだから、結果オーライですが。
なんだかモヤモヤした感じで終わってしまったのが残念。
とはいえ、BL的には平均点以上だと思います。
こういったテーマ、特に藤野の問題を取り上げるのはなかなか難しいと思うのですが、そこはさすが榎田先生でした。
宮本先生のイラストも合っていて好きです。
関連記事
2006.11.16 09:45 | 榎田尤利 | trackback(0) | comment(0)
            












管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://macnyanko.blog22.fc2.com/tb.php/268-5309b59a

最近の記事

プロフィール

Author:にゃんこ
漫画も読むけれど、やっぱり小説が好き! 小説を中心にBL本の感想を書いています。

このBlogについて:Read me

日記&一言感想
→ にゃんこ雑記
お知らせ用twitter
お知らせ
中の人はこちら
つぶやき

Twetter

RECOMMEND

参加させていただいています!

【このBLがやばい!2019年度版】
(漫画中心に小説、CD含めBL全般)

【はじめての人のためのBLガイド】
(ほぼ漫画のみ)
はじめての人のためのBLガイド

作家さん別感想記事リスト

Comment

Trackback

サイトリンク

BL Novels TB

BL Comics TB

BL×B.L.People


お役立ち


with Ajax Amazon

メールフォーム

基本的にレスは雑記の方でしています。数日経っても応答がない場合は送信エラーの可能性があります。「取扱説明書」を参照してください。

名前:
メール:
件名:
本文:

RSSフィード

| ホーム |