にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

君のために泣こう :英田サキ

4813010253君のために泣こう (SHYノベルス)
英田サキ
大洋図書 2004-07-26

by G-Tools

表紙のイメージ通り、静かで丁寧なお話でした。
SHY NOVELSは手堅いなぁ。
【君のために泣こう/英田サキ/北畠あけ乃/SHYノベルズ(2004年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!!
「本気で嫌なら抵抗してみろよ」父親がなくなり、ひとりぼっちになってしまった静一の元に、ずっと離れて暮らしていた弟の亮介が帰ってきた。すっかり大人の男に成長している亮介はまるで知らない人間のようで、静一は落ち着かない。そんなある日、酔った静一は男とホテルに入るところを亮介に見咎められ、越えてはいけない一線を越えてしまう。こんなの許されない、例え血が繋がっていなくても…煩悶する静一に情熱を隠さない亮介だったのだが…。


【あらすじ・感想など】
澤井静一(26歳・受)は父を亡くし、幼い頃から離れて暮らしていた弟・亮介(20歳・攻)と暮らすことに。
亮介は14年前母が交通事故でなくなったあと、名古屋にある父の実家に引き取られ、大学生になってからは静一と同じ東京で一人暮らしをしていた。
その亮介が父の死後、突然一緒に住もうと言い出したのだ。
長年離れていた弟との暮らしは落ち着かないが、次第に静一は亮介に惹かれてしまう。
その気持ちを隠し抑えようとしていた静一に、亮介は「好きだ」と告げ、求めてくるように。
亮介のことは好きだが、こんな関係を続けていてはダメだと、静一は亮介から離れようとするが…。

近親相姦ですが、血は繋がっていません。
その事情や離れて暮らしていたことが、二人の関係を微妙にしてます。
静一は亮介と別れようとしますが、それは亮介のためと言いながら、結局自分のため。
血は繋がっていなくても戸籍上は兄弟であり、男同士であるという後ろめたさから逃げ出したかったのだった。
静一は、亮介を失って初めて、そんな自分の愚かさに気がつくのでした。

近親相姦モノで、“好きなんだけど受け入れられない”という葛藤はお決まりですけど、丁寧な心理描写で好感が持てました。
静一が悩むのは当然だと思うし、亮介の気持ちも理解出来る。
この葛藤を乗り越えなければならないというのが、近親相姦モノの醍醐味ですねー。
この二人に関して言えば、血は繋がっていないし、すでに両親も亡くなっているので、心おきなく愛し合って下さい!という気持ちなので、背徳感は薄いかなとは思いますが。
兄弟モノは好物なので、美味しく頂きました。

絡みは結構あっさりしていて、二人の関係が日常的になっていく辺りは全然描写がないです。
最後に亮介視点の短編がありますが、これでようやくその隙間が埋まった感じ。
全体的に亮介の心理描写は少ないので、その点でもこの短編は重要だなと思います。
あると無いのでは全然読後感が違います。

…それにしても静一はコケすぎ(笑)
泣く場面も多いし。
あとがきで英田先生が静一を「キング・オブ・乙女」だと評しておられますが、確かにそうかもしれない。
別に女々しいわけではないですけどね。
英田作品のキャラはみなさん割と男らしいから、静一のキャラは珍しいかも知れない。

近親相姦という関係を受け入れるまで、という所にポイントが絞られていて、無駄に話が広がっていません。
一冊丁寧に静一の心理描写がされていて、ムリがない展開だったと思います。
SHY NOVELSらしい、手堅い一作でした。

余談ですが、
BLで初めて名古屋弁に出会いました。
関西弁は良くありますけど、名古屋って出てこないんだよね。
名古屋弁と言っても全然コテコテじゃないですが、「だがね」を見たときには妙に嬉しかった(笑)

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2006.10.13 09:53 | 英田サキ | trackback(0) | comment(0)
            












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