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書きかけの私小説 :火崎勇

4199003339書きかけの私小説 (キャラ文庫)
火崎勇
徳間書店 2004-12-18

by G-Tools

火崎先生は理屈で責めるタイプだと思っていましたが、この作品はほのぼのしていて、キャラも分かりやすく、読みやすかったです。
脇の曲者ぶりが良い感じ(笑)
【書きかけの私小説/火崎勇/真生るいす/Chara文庫(2004年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!!
休筆中のベストセラー作家・木辺克哉の原稿が欲しい。新人編集者の中澤貴にとって、兄の親友で憧れの幼なじみでもある木辺は、実体験を元にした作風で人気の恋愛小説家。もう一度、筆を取ってもらおうと、貴は毎日木辺の元に通うことに!! けれど、幼い頃の延長で懐く貴に、なぜか木辺はよそよそしい。しかも小説の話となると「おまえには読ませられない」と冷たくて!?


【あらすじ・感想など】
中澤貴(23歳・受)は、兄・至の友人・木辺克哉(29歳・攻)の事が好き。
木辺への憧れから編集の仕事に就いた貴は、ベストセラーを何冊も出したにもかかわらず休筆中の木辺に仕事の依頼をするために、木辺の家に出入りするようになる。
そんな貴に、至は「夜に行くのはダメだ」と言い出すが…

貴は幼い頃から木辺に憧れていて、次第にそれが恋だと自覚していきますが、いつまでたっても木辺にとって貴は「中澤弟」でしかなく、気持ちを打ち明ける事が出来ません。
それでも木辺との繋がりを作りたい貴は、「仕事」という形で木辺に近づいていきますが、兄は近づくなと言う。
そして木辺はもう作品を出さないと言い張る。
そんな中、「仕事だから来るんだろう」という木辺に、貴は押さえきれない想いをぶつけるが、信じてもらえず…

も~、木辺がかなりのヘタレですね。
些細な事から(木辺にとっては些細じゃないのでしょうが)自分は貴に嫌われると思い込んでいて、さらに貴への想いを至に打ち明けたために、至に頭は上がらない。
当然、至は二人が近づくのを妨害するわけで…。
兄としては当然の態度でしょうけど、貴としてはかなり面白くない展開です。
しかも、木辺の小説は自分の体験を元にしているために、貴への思いをこれ以上小説として発表する事が出来ず、休筆してます。
話の展開は予想通りでしたけど、木辺のヘタレッぷりが想像以上で(笑)
そんな『乙女』な木辺が可愛かった。

短編なので話は複雑ではありませんが、貴の心理描写がしっかりしていて、木辺に気持ちを伝えられない心情がひしひしと伝わってきました。
終わってみれば、たくさんのすれ違いがあったけれど二人は両思いだったわけで…
誤解を解くのにかなり時間がかかってますが、無事結ばれてよかったよかった。

短編が2編収録されていて、その後の二人の話が後半の『二人の私小説』。

兄と木辺の知り合いである作家の北岡と知り合った貴は、担当に指名される。
でも、木辺は北岡が嫌いなようで、兄には木辺には北岡の事を言わないように言われてしまう。
ホモだという北岡を警戒していた貴だが、ある日北岡は突然貴に襲いかかってきて…

曲者のニオイがしていた至ですが、その化けの皮がついにはがれてます(笑)
北岡は至の事が好きで迫っているのですが、至はそれを拒否するわけでもなく受け入れるわけでもない。
なので北岡は諦めきれず、至と仲がよく、同業者でもある木辺にライバル心を持っていたところに、木辺と至の仲を想像させるような木辺の作品。
北岡は木辺の相手が至かどうかを確認するために、貴に近づき、襲ってしまうのでした。
至、なかなか悪ですね~。
北岡の事を嫌いではないんでしょうけど、追いかけられてる状況が心地良いから、態度をハッキリさせない。
貴と木辺にとっては災難ですが、二人とも至には頭が上がらないわけで…。
結局一番強いのは至なのでした(笑)
いいキャラだなぁ。
黒いけど好きです。

主役は貴と木辺だったはずなのに、終わってみれば脇役の至の独壇場なのでした(笑)
至と北岡のその後が気になります。
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2006.09.29 09:54 | 火崎勇 | trackback(0) | comment(0)
            












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