にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

普通の男 :榎田尤利

普通の男(ひと)普通の男(ひと)
榎田 尤利
光風社出版 2003-10

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

10月に続編が出るみたいなので、手に取ってみました。
この手の話を飽きさせずに読ませる榎田先生、さすがです。
考えさせられる作品でした。
【普通の男/榎田尤利/宮本佳野/クリスタル文庫(2003年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!!
ある夜コンビニでラス1の赤飯おにぎりを譲ってくれた親切な会社員―それが偶然にも再就職した出版社で光也の企画にケチをつけまくった営業の的場だった。実は元デザイナーで編集経験がなかった光世はそれから奮起、部署違いながら厳しくも温かく指導してくれる的場にすっかり懐いて…。


【あらすじ・感想など】
グラフィックデザイナーとして勤めていた会社がつぶれ、失業してしまった花島光也(32歳)。
ふらりと立ち寄った近所のコンビニで、同じおにぎりに手を伸ばした男・的場宗憲(38歳)は、再就職先の出版社の営業だった。
厳しいが面倒見のいい的場と徐々に親しくなる花島だったが、いつの間にか的場に惹かれていく…。

さすが榎田×クリスタル文庫。
真面目で丁寧な展開でした。
ノンケ同士だったら、このくらいの葛藤がないとね。
BLではやたらとかっこいい男や美人な男が登場しますけど、この作品のように“そこら辺にいそうな30代の男”の方が親近感持てます。

二人の“惹かれてるけど、自分の気持ちを受け入れられない”心理描写がうまいです。
タイトルにもある『普通』という言葉を絡めて、気持ちが通じ合うまでが自然に展開しています。
的場じゃないですが、『普通』ってなんだろう…?と、私までグルグル考えてしまいましたよー。
英語だったら色々な表現になるんでしょうけど(common, usual, normalとか沢山)、日本語だったら一言ですもんね。
結構曖昧な言葉だなぁと思う。
みんな『普通』でいたいんだろうけど、その反面、自分は『普通』じゃなく特別な存在なんだと思いたいんじゃないかと思うし、あぁ、考えれば考えるほど深い言葉だ。

自分の気持ちを受け入れつつも(的場はしぶとくこだわってますが)、相手に伝えるところにまでは至らない二人。
そんな二人ですが、花島の友人・若宮と、若宮の従兄弟でゲイバーの店長・幸輝たちの力もあって、ようやく気持ちを伝える事が出来ます。
伝えるところまででこのお話は終わっているので、その後二人がどうなったかは書かれていません。
そこがまたいい味出してます。
この先の二人がどうなるのか気になります。
元々ノンケの二人ですし、これからも色々な問題が持ち上がってきそうな予感。
幸輝達のその後も併せて、続編が楽しみ!

毎回榎田先生には脱帽させられます。
既刊本多いですが、レーベルごとに作風が少しずつ違いますね。
その中で、クリスタル文庫はかなり真面目路線でしょうか。
面白かったです。
関連記事
2006.09.07 16:27 | 榎田尤利 | trackback(3) | comment(5)
            

にゃんこさん、今日は。

この作品は私も大好きです。続編が出ると言う事で気になり少し前に読んだのですが、普段使っている「普通」と言う言葉の奥深さを感じさせますね。

「普通」と言う言葉は、シンプルだけれども、シンプルだけでは無い言葉だなあと。感慨深いものがありました。

私も続編が楽しみで仕方がありません。発売される日が待ち遠しいですね♪

2006.09.08 16:47 URL | ハスイ #MMIYU.WA [ 編集 ]

ハスイさん、こんにちは~。

ハスイさんすでに既読でしたか!
榎田先生は本当に言葉の使い方がうまいですね。
「普通」、こんなありふれた言葉でここまで読ませてくれるなんて、さすがだなぁと改めて思いました。
続編ではどんな風に攻めてくるのか、今からとても楽しみです。

コメントありがとうございました。
ではでは!

2006.09.09 13:22 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]

にゃんこさん、こんばんは。
私もこの話には色々と考えさせられました。ドツボにはまってしまいましたよ(笑)

続編は「普通の恋」ですよね。BLの恋って良くも悪くも普通とはいえない特殊なものも多いじゃないですか、そんななかでとても普通っぽい話があると逆に新鮮に感じますよね。エダさんですし、どのような恋の様子が綴られていくのかな、と今からすごく楽しみです。
実は自分の「普通の男」の記事のコメントの中で、続編は「普通の恋」くらいにしてくれたら…と書いてました。うわ、私すごい!(笑)

TBさせていただきました。

2006.09.12 22:21 URL | 秋月 #3VVjZltY [ 編集 ]

秋月さん、こんにちは!

秋月さんもドツボにはまりましたか~(笑)

確かに、BLは「普通」じゃない恋愛が多いですね。
監禁とかクスリとかエトセトラ…(苦笑)
強引な展開が多い。
嫌いじゃない…どころか大好きですが(^_^;)
そんな中、この作品の二人はどこにでもいそうなオヤジで、確かに逆に目を引きますね。

続編のタイトルを予言されていたとは、秋月さんさすがです!
「普通の恋」、二人がぶつかる壁は特別なものではないかも知れないですが、どんな展開があるのか本当に楽しみです。

TB&コメントありがとうございました。
こちらからも伺わせて頂きます~
ではでは!

2006.09.13 11:58 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2006.09.20 16:50  | # [ 編集 ]













管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://macnyanko.blog22.fc2.com/tb.php/237-eb0c1eb8

『普通の男』
普通の男 榎田尤利/宮本佳野  光風社出版クリスタル文庫 2003.11揺さぶられ続けた心は無防備に柔らかく耕され、ふんわりしたその土の上に、名前も知らない植物の種がぽとりと落ちる。それが芽を出してしまうのが、光也は不安だった。自分の心に知らない花が咲くのは怖

2006.09.12 22:13 | 月と凌霄花

これがホントの18禁本
「性描写が激しいので18才未満はダメよ」ということではなくて、働いた経験のない学生さんが、この登場人物たちに感情移入するのは難しいだろうなぁ、ということです。このホモ本は、もう少し、オ・ト・ナになってから・・・・、ね(笑)今日のホモ「普通の男(ひと)」 

2006.09.13 01:14 | ほもほも日記

普通の男
【内容紹介】ある夜コンビニでラス1の赤飯おにぎりを譲ってくれた親切な会社員。それが偶然にも再就職した出版社で光也の企画にケチをつけまくった営業の的場だった。実は元デザイナーで編集経験がなかった光世はそれ

2006.09.20 16:45 | +synapse∞type-bee+

最近の記事

プロフィール

Author:にゃんこ
漫画も読むけれど、やっぱり小説が好き! 小説を中心にBL本の感想を書いています。

このBlogについて:Read me

日記&一言感想
→ にゃんこ雑記
お知らせ用twitter
お知らせ
中の人はこちら
つぶやき

Twetter

RECOMMEND

参加させていただいています!

【このBLがやばい!2019年度版】
(漫画中心に小説、CD含めBL全般)

【はじめての人のためのBLガイド】
(ほぼ漫画のみ)
はじめての人のためのBLガイド

作家さん別感想記事リスト

Comment

Trackback

サイトリンク

BL Novels TB

BL Comics TB

BL×B.L.People


お役立ち


with Ajax Amazon

メールフォーム

基本的にレスは雑記の方でしています。数日経っても応答がない場合は送信エラーの可能性があります。「取扱説明書」を参照してください。

名前:
メール:
件名:
本文:

RSSフィード

| ホーム |