にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

愛溺 :英田サキ

4799729047愛溺 (ビーボーイスラッシュノベルズ)
英田 サキ
リブレ出版 2016-03-18

by G-Tools

短編集。どれも面白かったです。
魔性の叔父の話がとても好みでした!!
【愛溺/英田サキ/水名瀬雅良/SLASHノベルズ(2016年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!
したたる情慾を蒐集した英田サキ珠玉の短編集―。兄貴との最後の夜に挑発され―。絶対服従と決めた兄貴の体に想いの丈をぶつける機会を得たヤスは、求められるまま彼のいやらしい孔にぶち込み、今夜だけは、自分の女にできたことに悦びを見出すが…。大人気アンソロジー「エロとじ」収録作のヤクザもの「兄貴とヤス」をはじめ、淫らで奔放な叔父に性の手ほどきを受ける甥の背徳の愛「潮騒の褥」他1編に、「兄貴とヤス」のその後を描いた書き下ろし作品を収録。

【あらすじ・感想など】
『兄貴とヤス』『ヤスと兄貴』
鉄砲玉に選ばれた羽鳥。
明日には決行という夜、羽鳥は自分に想いを寄せる舎弟のヤスを煽るが…。

羽鳥は綺麗な容姿をしていますが、組長に一目置かれている若手の筆頭株。
そんな羽鳥に拾われたヤスは、肉体を鍛え上げ腕っ節を認められるようになっても、ひたすら羽鳥に心酔する忠犬な部下。
ヤスからの好意に気付いているけれど、これまで羽鳥はそれを無視してきた。
でも、敵対組織への襲撃が成功してもしなくても会えなくなるだろう事態を翌日に控え、羽鳥はヤスを挑発して思いを遂げさせます。
そうした中で、ヤスの存在の大きさに羽鳥が気付いていくという展開。
読み所は羽鳥の誘惑シーンですね!
男前に挑発する羽鳥にヤスが悶々と欲望を溜めていくのが手に取るように分かって、楽しいです。
ヤクザが登場する作品を多く書かれている英田先生ですが、ヤクザが受なのは「さよならを言う気はない」の天海くらいかな?(未確認)
天海よりもセックスに対してさばけていて、性格もスパッとしているので、過去にいろいろありつつも明るい雰囲気でした。
個人的な好みとしては、少し恥じらいがあったり、ヤスに翻弄される部分があるともっと萌えキャラだったかも。

『一度だけでも』
ずっと憧れていた真瀬の下で働けることになった唯川。
でも、ある晩酔った勢いで身体の関係を持ってしまい…。

唯川はゲイである事を自覚していて、真瀬に恋愛感情を持っています。
一方の真瀬は、ノンケの妻帯者。
酔っていたため真瀬は一晩の過ちの記憶がなく、その後も唯川を部下としてかわいがってくれている。
唯川は報われない恋を抱えたままの状況が次第に苦しくなっていく、という展開。
一度関係を持っているので、諦めがなかなかつかないんですよね。
しかも真瀬が優しいから…。
読んでいて真瀬の態度が唯川に気がありそうに感じるけど、どうなの?!という焦れったさが萌えのスパイスになっていてよかったです。
片思い、美味しい。

『潮騒の褥』
子供の頃に性的な行為をされた記憶から、叔父・静生との距離をとっていた啓弘。
社会人になり、転勤をきっかけに静生と再び関わる事になるのだが…。

父親の弟にあたる叔父と言っても、静生は祖父の後妻の連れ子なので、啓弘と血の繋がりはありません。
啓弘の父親と年も離れていて、啓弘との方が近いくらい。
祖父の死後ひとり海辺の家で暮らしていた静生の家に、12歳夏、啓弘は2週間ほど滞在していたことがあり、その時の記憶が啓弘に複雑な想いを抱かせています。
画家の静生はその頃24歳。
性的に奔放だった静生は男女問わず家で性行為に及んでいて、それを啓弘に見られた事がきっかけで、啓弘の精通の手助けをした。
男同士という後ろめたさが啓弘の記憶を歪ませ、それ以降12年間啓弘は静生を避けたまま大人になっています。
再会して啓弘は正しい状況を思い出すけれど、相変わらず静生は性的な匂いがしていて、穏やかで優しい静生と流されるように関係を持つようになっていくけれど…という展開。
年上の魔性の男…!
血の繋がらない叔父という絶妙な距離感と、男同士の背徳感。
いいですね、美味しいですね。むふふふ。
静生のニンフォマニア的な行動や陰のある生い立ちに加え、健全な若者である啓弘の秘められた子供の頃の体験や静生に堕ちていく過程。
JUNE的な要素がいっぱいです。
とは言え、英田先生の作風はそこまで重くはないし、短編なので程良い後味でした。
子供に対して大人が性的な行為をするのは、現実世界ではオイ!と思うけれど、BLとしては大好き。

--
ということで、英田先生の短編集でした。
どれも面白かったですが、私は『潮騒の褥』が一番好みです!
長編だとなかなかこの手の魔性の受は登場しないので、こういう作品を読めるのが短編の良いところだなぁと思います。
にしても、古い短編を集めてあるのだろうと思っていたけれど、初出見ると一番古いのが『兄貴とヤス』で2007年なのですね。(「エロとじ」
そんなに古くなかった。
しかしあれからもう9年も経つのか…。
BLに嵌まってから、時間が流れるのが早い。
英田先生に限らず、雑誌に掲載されたまま単行本になっていない作品はたくさんあると思うので、こうした短編集もどんどん出たらいいなと思います!
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2016.09.17 20:04 | 英田サキ | trackback(0) | comment(0)
            












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