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BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

遠回りする恋心 :月村奎

4403524079遠回りする恋心 (ディアプラス文庫)
月村 奎
新書館 2016-08-10

by G-Tools

月村先生の作品が続いてますがこれは萌えを叫ばずにはいられません。
切ない片思い、王道だけどやっぱり大好き!
【遠回りする恋心/月村奎/真生るいす/Dear+文庫(2016年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!
錬が恋をしたのは、大学で初めて出来た親友の喬介。二人の時間は心地よく、でも好きになってしまったことは不幸な事故のようで、錬は罪悪感と自分への嫌悪感に苛まれていた。ある時、うたた寝する喬介に錬はついキスをしそうになってしまう。以来、自分の気持ちを知られないように一緒に過ごす時間を減らそうとするが、それを喬介から指摘されて焦った錬は…?片思いが迷走する、アオハル・センチメント。

【あらすじ・感想など】
ゲイである事にうしろめたさを抱いていた小山田錬は、健全で明るい大学生活を演出するためテニスサークルに入った。
しかし、そこで知り合った平岡喬介に一目惚れ。
親友というポジションで、片思いの苦しみを味わっていたのだが…。
という、大学生の片思いもの。
自分がゲイだと自覚して受け入れてはいるけれど、うしろめたさが先に立ち、それまで誰かを好きになったりすることもなく、男らしい自分を演出してきた錬。
大学入学と共にひとり暮らしを始めて以前よりは気持ちが楽になって、情報も物も手に入る自由を手に入れてしまったことで、解放感と共に罪悪感も増してしまった。
喬介への一目惚れで、錬の感情はますます複雑なものになっていきます。
ゲイである事を知られたくないがゆえに、必要以上に男同士のスキンシップやからかいに攻撃的になってしまったり、ぶっきらぼうな態度を取ってしまったり。
元々体育会系のノリで明るい性格の喬介の何気ない言動で、錬は毎日一喜一憂。
自分の気持ちに気付かれないよう必死です。
1年が経ち、そんな片思いの苦しさが限界に近づいていた錬は、逃げ場を探して初めて行ったゲイバーで矢崎に出会う。
年上で、無理に踏み込んでこない矢崎に、恋愛とは違うけれどこれまでにない安らぎを覚えるのですが…。
それまでずっとひとりで抱え込んでいた片思いの苦しみや、セクシャリティに対するうしろめたさや嫌悪感に押し潰されそうになっていた錬ですが、矢崎との出会いで意識に変化が訪れます。
ノンケ相手に不毛で苦しい片思いを続けるか、ドキドキはないけれど自分を受けとめてくれる優しさに居場所を求めるか。
その間で揺れる錬の心情がとてもよかったです。
過去に大きな事件があったり、深刻な事情が錬にあるわけではありません。
でも、セクシャリティの悩みは誰にとっても大きいだろうし、親友への片思いなんて男同士じゃなくても大変ですよね。
一連の心の動きやその背景にあるものがうまく繋がっていて、どんどん話に惹き込まれました。
錬が普通の大学生なので、共感しやすい。
テンパったり、空回ったりしている時の、端から見たら滑稽な言動も「あるある」と微笑ましくなっちゃいます。
一生懸命悩む錬がかわいい!!
片思いに苦しむ錬の姿が切なかったので、その後のいちゃいちゃに私まで幸せな気持ちになりました。

片思い設定だけでも美味しいのに、なんとここに女装ネタが仕込まれていて萌え大爆発!!
「男の姿で男に欲情するうしろめたさから女装してみた」という流れは不自然じゃないので、違和感ありません。
喬介にかわいいと思われたい錬がかわいすぎて、萌え転げる!
そんな錬をかわいいと思っている喬介に共感しまくりでした(笑)
エッチシーンもよかったです。
惜しむらくは、喬介視点の描写がなかったことでしょうか。
恥じらう錬に大興奮する喬介の心情をもっと知りたかったです!!

ということで、月村先生の新刊、とても好みでした。
私、今まで特に意識していなかったけれど、ノンケへの片思い設定が大好きなのだと気付きました。
ゲイである事へのうしろめたさとか、好きだからこそ苦しんだりする切ない心情が大好きだし、それを乗り越えて結ばれた時の涙に心鷲掴みにされちゃいます。
今回、そんな美味しいポイントがしっかり押さえられているのはもちろん、そこに女装とか、当て馬とか、いいバランスで盛り込まれていて、「この話大好きだー!」という興奮で一気に読み終わってしまいました。
ちなみに、本編も、その後の付き合ってからの短編も、どちらも錬視点です。
短編の方の錬の悩みもすごくよかったし、萌え的にも美味しかった!
でも、出来れば喬介視点の話も読みたかったです。
錬を可愛がっている喬介の気持ちがもっと知りたい!
当て馬だった矢崎もすごくいい味出していて気になるし、ふたりのその後も気になるので、続編やスピンオフが出たらいいなぁ。
とても面白かったです!
軽すぎず重すぎずの、程良い明るさと切なさがいい塩梅でした。
大満足〜。
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2016.08.14 11:53 | 月村奎 | trackback(0) | comment(0)
            












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