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錬金術師と不肖の弟子 :杉原理生

4199008365錬金術師と不肖の弟子 (キャラ文庫)
杉原 理生
徳間書店 2016-05-28

by G-Tools

かわいさと切なさがいい塩梅で面白かった〜。
続編やスピンオフが読みたいです!
【錬金術師と不肖の弟子/杉原理生/yoco/Chara文庫(2016年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!
「おまえには“黄金の力”がある」―幼い頃の記憶が無く、田舎で老錬金術師エレズに育てられたリクト。ある日、師匠の命で王都に上京し、錬金術師・アダルバートに弟子入り志願をすることに!!ところが、ギルドにも属さない変わり者のアダルバートに「俺は弟子を取らない主義だ」とすげなく断られ…!?世間知らずの見習い弟子が、秘められた才能の扉を開く異世界ファンタジー!!

【あらすじ・感想など】
錬金術師・エレズの弟子として育てられたリクは、師匠の紹介で王都にいる錬金術師・アダルバートを訪ねた。
しかしそのアダルバートは近所で変人と噂され、同業者からも異端扱いされている錬金術師。
弟子入りを断れたリクは、次の行き先が見つかるまでアダルバートの家に居候する事になるのだが…。
という、錬金術師と弟子の話です。
舞台は、錬金術師という存在が医者や祈祷師のような形で浸透している、中世ヨーロッパ的な雰囲気の世界。
錬金術師は修行し開眼すると不老不死ではないにしろ、若い姿で長寿を得られます。
アダルバートも外では老人の姿をしているけれど、実際は若々しい青年の姿をしていて、リクが生まれるずっと前の王家に仕えていたこともある実力者。
ただ、その頃ある大きな事件に巻き込まれ、今ではギルドにも属さず、ひっそりと暮らしています。
一方、リクは素質はあるようですが、修行しても未だ才能は開花しないまま。
幼い頃の記憶がなく奴隷として扱われた過去があるものの、田舎でのエレズとの暮らしで、素直で美しい少年に育っています。
ところがそのエレズが病に倒れてしまった。
エレズはリクがアダルバートの弟子になれるよう手配してくれますが、弟子入りを断られてしまい、居候としてアダルバートの身の回りの世話をすることに。
アダルバートは無愛想だけれど優しい。
次第に惹かれていくリクですが、アダルバートやエレズの言動、そして神なる種族である竜との交流のなかで、自分の存在に疑問を持つようになっていきます。
そして、王都では不穏な事件が起こり…。
序盤は、錬金術師と弟子の不器用な交流にほっこりさせられます。
そうした中、突然リクに現代的な記憶が出てきて、最初はびっくりでした。
この流れで異世界トリップ、大丈夫なのか?!と不安になっていましたが、最後にはその辺りの設定がうまく回収されていたのでホッと一安心。
穏やかにふたりの距離が近づく展開から次第に不穏な気配が漂いはじめ、徐々にリクが何者であるのか明らかになっていきます。
悲しく切ないエピソードが読んでいてつらい。
過去の出来事とはいえ、これは胸が痛いです。
でも、それがあっての今の関係だと思うと、愛おしさが増しますね。
過去のエピソードの存在感が大きいので、リクとアダルバートの恋愛面が少し急ぎ足かなと感じる部分もありますが、全体のバランスとしてはこれくらいがちょうどいいのかもしれません。
とにもかくにも、若干天然気味のリクがかわいい!
愛されキャラのリクの存在がすべてを優しく覆って、心あたたまる話にまとまっていました。

濡れ場は少ないです。
一応あるけれど、この話の雰囲気ならあっさりで十分萌えます!

ということで、杉原先生の新刊は錬金術師が登場するファンタジーでした。
錬金術師(魔法使い)の師弟関係というと、明治カナ子先生の「坂の上の魔法使い」を思い浮かびますが、雰囲気は近いです。
そういえば、2月に出た作品(「妖精と夜の蜜」)もそうだし、杉原先生は最近ファンタジーが多い気がしますね。
今回登場する錬金術師も、「薔薇と接吻」シリーズの吸血鬼と同じように、長い寿命を持っている設定。
作品ごとの雰囲気は全然違いますが、その普通の人とは異なる長い命が全体に漂う切なさに繋がっています。
美しい物語の中に潜む残酷な一面が所々で垣間見えて、それがいい塩梅に効いているなぁと感じました。
そして、なにより登場人物達が魅力的!
リクとアダルバートだけじゃなく、竜のカトルとレナート、錬金術師のエレズやフリッツなどなど脇キャラがとてもかわいい!
特に、カトルとレナートは過去の関係性も含めてなかなか美味しそうな気配がするので、スピンオフあったらいいなぁ。
リクとアダルバートも恋愛面ではまだまだこれからというところなので、続編があったら嬉しい。
yoco先生の挿絵もピッタリでした。
面白かったです!!
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2016.06.10 00:51 | 杉原理生 | trackback(0) | comment(0)
            












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