にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

びんぼう草の君 :小鳥屋りと子

4778119576びんぼう草の君 (ショコラ文庫)
小鳥屋 りと子
心交社 2016-03-10

by G-Tools

新規開拓しようと手に取ってみた新人作家さんのデビュー作。
春の午後にピッタリな話で癒されました〜。
【びんぼう草の君/小鳥屋りと子/カゼキショウ/ショコラ文庫(2016年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!
高校時代、裕福な家に生まれ周囲から一目置かれていた河原崎志信は、いつもこっそりと花をくれる、貧しい家庭で育ちながら明るく大らかな同級生・吉野達春に好意を抱いていた。だが、ある日ハルジオンを渡されているのを級友達に見られ、とっさに突き返してしまう。そんな過去を後悔したまま大人になった志信は、父親の死で生活が一変し、病弱な母親と借金を抱えて困窮する日々を送っていたが、工事現場での仕事中に偶然吉野と再会し…。

【あらすじ・感想など】
クラスで皆から一目置かれていた河原崎志信は皆に好意的に受け入れられていたけれど、周囲と少し距離を置きながらつきあっていた。
誰とも深く付き合わない志信が唯一楽しみにしていたのは、クラスメイトの吉野がこっそり渡してくれる野花。
けれど、周囲からからかわれ、つい冷たい言葉で突き返してしまった。
家庭の事情でその日以来吉野と言葉を交わす機会をなくし、5年が過ぎたある日、志信はひょんな事で吉野と再会する。
嬉しさと後ろめたさが入り交じるなか、再び交流が始まるのだが…。
という、再会モノ。
高校時代、お互いに好意を抱きつつもそれを形にしないまま、淡い恋心のまま離れているふたり。
志信は、一変した生活の中で吉野との交流を大切な思い出にしている一方で、花を拒んだことをずっと後悔しています。
でも、再会して、ふたりの環境は以前と正反対で、裕福だった志信は借金を背負いダブルワークの日々、貧乏だった吉野は遺産相続で裕福な大学院生になっていた。
吉野自身は何も変わらず優しいけれど、複雑な気持ちを抱え、志信は過去の出来事を素直に謝れないまま。
衝突がありながらも、吉野への気持ちを再確認していきます。
吉野がちょっと天然な性格なので、志信が悩んで思い詰めてもうまく緩和されていて、シリアスになりすぎないのがよかったです。
花のやりとりにほっこり癒される。
高校時代、志信は他人からどう見られるかとか結構計算していて、ともすると上から目線の心理が嫌みになりそうなところですが、それも花の存在で中和されています。
むしろ、あまりにきれいな心の持ち主だと非現実的なので、そんな打算があるところがあるから身近に感じられるのかも。
前半はそんな志信視点の話で、後半は吉野視点です。
吉野視点は高校時代から現在にかけてなのですが、想像通り、志信への気持ちが溢れていて、ニヤニヤしちゃいました。
受を愛でる攻の心理描写っていいですよね〜。
話の展開としては地味目かもですが、置かれた環境や関係の中でどう感じているのか、その辺りの心理描写がほどよく等身大で好感度大。

エッチシーンは特別濃くも薄くもないです。
攻視点の方が、志信の恥ずかしがる姿が可愛くて萌えました。
でも「ゆっくり」やられるのは、実際はかなり焦れったそうで冷静な気持ちになってしまわないかなと心配してしまった(笑)

ということで、新人作家さんの小鳥屋先生の作品を読んでみました。
以前読んだ「すみれびより」に似た雰囲気を感じてふと目にとまったのがきっかけですが、かわいらしい話で面白かったです!
「すみれびより」もそうですが、日常の中にある雑草のかわいらしさに気付いて大切にしている男子って、なんだかキュンとしちゃいます。
今、ちょうど暖かくなり徐々に緑があふれる季節を感じるので、野花の優しさを感じられるこの作品はぴったりですね。
私も志信と一緒で花の名前には疎いけれど、野花も売っているような花も変わりなくきれいに感じるし、その存在が好きです。
「萌え」という意味ではもうひと息というところですが、物語としては癒しがいっぱいで満足!
次作、楽しみにしています〜。
            












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