にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

トリガー :イシノアヤ

4396783663トリガー (onBLUEコミックス)
イシノ アヤ
祥伝社 2015-07-25

by G-Tools

感想書き損ねていたけれど、昨年1番読み返したコミックスかもしれない。
萌えがじわじわ効いてきます!!
【トリガー/イシノアヤ/onBLUEコミックス(2015年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!
三井貴浩、商社のエリート課長。汚点なき人生を歩む三井だったが、離婚を機に暗転。生活が荒れていく中、三井は元同級生・曽根に再会する。曽根は、高校時代に三井に告白してきたゲイで、現在はノンケの同居人に片想い中。それを察した三井は、「バラされたくなくば」と曽根を強引に犯し――。

【あらすじ・感想など】
会社では出来る男、家庭では妻と娘を大切にする良き夫。
周囲から一目置かれる理想通りの生き方をしてきた三井だったが、ある日、突然離婚を切り出されひとりになった。
そんな中、高校時代三井に告白をしてきた過去のある曽根が隣人として現れる。
共同経営者で同居人の男・佐倉への曽根の片思いに気付いた三井は、それをネタに脅し、犯すのだが…。

という、再会もの。
ふたりは同級生ですが、仲がよかった訳ではなく、むしろ告白してきた曽根を三井は侮蔑し、ゲイであると噂を流して転校に追い込んでいるような微妙な関係。
思いがけず突然妻から三行半を突きつけられ、すさんでいた三井にとって、弱みを握った曽根はちょうどよいストレス発散のターゲットとなります。
そうして強引に曽根を犯す日々が始まるのですが、三井の精神状態はすさむばかり。
仕事ではミスが続き、生活は荒れ、酒に溺れ、どんどん転落していく三井。
そして、強く拒めないままだった曽根も、三井の策略により佐倉を失ったことでついに反抗し、三井はすべてを失う……ところまで一旦は落ちます。
でも、三井は救いようがないダメ男ですが、その弱さを一番知っている曽根は三井を見限ることができなかった。
落ちるところまで落ちて、ようやく自分の心と向き合うことができた三井は、そんな曽根の優しさにほだされていきます。
こうやって表面上の出来事だけを書くと、本当に三井はどうしようもないダメ男で、曽根はダメな男を放っておけないタイプの不幸な男ですよね。
自分が支えてあげなくちゃとか、そんな献身から曽根が三井の側にいるような展開だったら、途中で読むのやめていたと思います。
そうならなかったのは、三井の心の奥に潜む「ゲイ」に対する怯えが所々で垣間見えて、曽根の言動も献身からきているようには感じられなかったから。
「ゲイなんて生きる資格ない」と曽根を罵るのは、自分を肯定するためです。
男に惹かれる自分に気付きながらも否定し、心の奥に押し込めて生きてきた三井は、それが間違いだったと認めることができません。
曽根を傷付ける言葉は、三井自身をも傷付けている。
自分を偽りながら築いてきた土台が離婚で揺らぎ、そこに曽根が現れたことで崩壊し、曽根との生活で本来の生き方を取り戻していく。
その流れが、過去の回想や日常のひとコマをうまく繋ぎながら構成されていて、ぐいぐい話に惹き込まれました。
ホモフォビアの裏にあるトラウマが切ない。
曽根との関係が修復されて、徐々に立ち直っていく三井ですが、すんなりうまくいっているわけではありません。
男としてのプライドもあるし、自分の弱さを受け入れるのは簡単ではないですよね。
仕事も辞めているので、社会に復帰するまでのストレスも大きいし。
精神的に不安定になることも度々ありますが、それを曽根の存在が支えている。
何気ない言動が三井の心を癒しているのが伝わってきて、読んでいる私まで癒されました。
三井の弱さが愛おしくなってくる。
曽根が、ゲイであることで傷ついてきた過去があったからこその優しさだろうと感じられて、特別善人であるというわけではないのもよかったです。

そんな話が雑誌掲載分で、ここまでも十分面白かったです。
が、さらに私の心を鷲掴みにしたのは、描き下ろしで入っていた短編『トリガー1.5』のエピソード…!!
「ヘテロの男役を もうだれも強要しないから」
という曽根の言葉に三井が赤面する場面。
………ぎゃーーーー!!!
かわいい…!
萌え転げる……。
何だこの美味しい展開。
私、リバに特別萌えがあるわけじゃないのですが、これには萌え撃ち抜かれました。
よかったね、三井(涙)

ということで、マイベストにも入れたイシノ先生のコミックスです。
イシノ先生の作品は何冊か読んでいたのですが、おしゃれであっさりした話が多いイメージで、嫌いじゃないけれど面白さがふわっとしていて感想を書くには難しい。
そんな中、この作品はじわじわ萌えが効いてきて、読み返しているうちに萌えが爆発しました。
イシノ先生の作品の中ではこれが断トツで好きです。
読めば読むほど三井がかわいい。
その後のふたりの日常を垣間見てみたいけれど、続編とか同人誌とかなさそうな気配で残念。
まぁ、この妄想の余地があるくらいの余韻がちょうどいいのかなとも思いますが。
ようやく感想が書けてスッキリしました。
読み返すたびにニヤニヤが止まらない。
面白かったです!!
2016.01.10 13:09 | イシノアヤ | trackback(0) | comment(0)
            












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