にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

4592851315淫獄 〜虜の双恋華〜 (白泉社花丸文庫BLACK)
西野 花
白泉社 2015-07-22

by G-Tools

こんな設定初めて…!
BLはいろいろな可能性を秘めていますね(笑)
【淫獄〜虜の双恋華〜/西野花/雪路凹子/花丸文庫BLACK(2015年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!
世界的大戦が終結し、日本が急速に発展を遂げていた時代。それでも、都市から遠く離れた地では、昔ながらの因習が色濃く残る頃―双子として生まれた白神兄弟は、10歳の時、ある不思議な光景を見た。死装束を纒った双子が、村の大人たちによって小舟に乗せられ、川へと流されていたのだ。そのただならぬ様子に、二人は慌ててその場を去った。それから数年後、白神兄弟はあまりに禍々しい村の実体を知る。古来双子に強いられてきたという、苛酷で淫蕩な陵辱の儀式。不吉だと忌避される双子たちが堕ちゆく、狂虐の色地獄!

【あらすじ・感想など】
山奥にある小さな村・神流村で生まれ育った双子・乙夜と燈里。
中学卒業後は山を越えた町の高校の寮に入ることになっていたが、卒業式の日、『還らずの森』で燈里は消えてしまう。
村で絶大な権力を持つ鷹取家が管理するこの森は、入ってはいけない信仰の森。
双子が生贄にされていたという言い伝えが残る『還らずの森』に、弟を取られてしまった事にショックを受けながらも、乙夜は燈里が生きていると信じていたのだが…。
という、閉鎖的な村で起こった失踪事件から始まる話です。
立ち入ってはいけない山、幼い頃に見た見知らぬ双子の密葬。
自分たちが知らない村の儀式やしきたりがある事を感じながらも、平穏な暮らしの中で仲良く育ってきた乙夜と燈里。
ある日、乙夜は鷹取家の次期当主である敦と燈里が密かに逢瀬を重ねているところを見てしまい、心が揺れます。
それは男同士で好き合っている事に対する反発でもなく、燈里の幸せが困難である事に対する心配でもなく、燈里が自分の元を去ってしまう事に対する危惧だと気付き、乙夜は動揺してしまう。
こうした恋愛感情にも似た互いへの執着が乙夜だけでなく燈里にもあって、それが失踪事件に繋がり、そして3年後、乙夜が燈里を見つけ出す決意をするに至ることに。
敦の警告を無視し、ひとり『還らずの森』へ入った乙夜は、そこで村の秘密を知ってしまうのですが…。
村人達の性欲の受け皿として若い男が生贄にされるという設定は、BLだと時々見かける因習設定ですよね。
西野先生の作品でも何作かあると思います。
なので、今回はそこに双子要素が追加されているのね、などと思いながら読んでいたのですが…。
それだけじゃなかった…!
予想だにしていなかった設定にびっくりしてしまいましたよ!!!
私が知らないだけで、エロゲとかでは存在していたりするのかしら?
思わずググってみたら、現実に存在するものらしいです。
BLもすごいと思ったけれど、現実世界はそれ以上に奇跡に満ちているのですね…。
…という驚きはひとまず置いておいて。
(ネタバレ含めた感想は一番最後にあります)
話の方は、先に生贄となっていた燈里を助けようと乙夜が奮闘しますが、乙夜もまた快楽にのみ込まれてしまう。
支配者である敦が高圧的な態度を取らず、優しい事も乙夜の心を揺らがせます。
でも、攻である敦を間に挟んだ三角関係と思いきや、実は受である双子の結びつきが中心となった三角関係になっています。
3人で関係を結ぶ場合、攻2人で受を溺愛するパターンが多いように思うのですが、そんな時、攻同士が直接互いの身体は繋がらないけど精神的に繋がっていて、受を挟んで恋愛関係が成り立っているという形が私は好きです。
今回はそれの逆バージョンで、これはこれでいいですね!
恋愛感情と言うより、魂の結びつきみたいな感じですが。
因習の淫猥さと相性抜群でした。

西野花先生なので説明するまでもありませんが、エロたっぷりです!!
中盤からはページをめくってもめくっても喘ぎ声。
尿道責めに媚薬はもちろんのこと、双子受という事で道具もそれ仕様のものが登場し、村人参加のモブ姦もあり盛り沢山!
敦とのセックスも村人がいる儀式の場で行われる事が多いので、衆人環視萌えも存分にあります。
受同士のいちゃいちゃも楽しめますよ〜。

ということで、西野花先生の、7月に2冊新刊が出ていた内の1冊です。
ストーリー的にはいつもの西野花先生から大きく外れることもなく、安定のエロたっぷりな、エロを盛り上げるために用意されたと言っても過言ではない展開(めちゃくちゃ褒めています。私は西野花先生にそれを求めているので!)。
なのですが、今回思いがけない設定が登場し、インパクト絶大でした。
驚きつつも、「なるほど、エロを追求するとそれもありだな」と思うので楽しかったです(笑)
双子の結びつきの強さも萌えたし、最後まで萌えを存分に味わえました。
雪路先生の挿絵も、個性的すぎて最初は好みとは違うなと思っていたのですが、読んでみると意外にも雰囲気に馴染んでいて好印象。
お耽美さが加わって、淫靡な世界を盛り上げていました。
ガツンとパンチ力のある萌えエロを楽しみたい時にピッタリ!

以下、大きなネタバレ含みます。
知りたくない方は読み飛ばしてください。

驚きの設定は、攻が二本のいちもつ(言葉が矛盾している…)の持ち主だった事。
受がふたなりという設定はあっても、攻が二刀流とは!
私は初体験でびっくりでした。
でも、ふたりの受を一度に満足させるには理にかなった設定ですね!
攻がふたりの場合は受がふたり分受け取るだけなのでいいですが、攻がひとりだと精力に限界があって大変そうだなとつい心配してしまうので(笑)
二輪挿しならぬ二穴挿し?二穴受?
二本もあったら普段の生活が大変そうですが、BL的には美味しいですね。
前述したように、実際にこうした症例は少数ながらもあるらしく、ググってみたら興味深かったです。
そしてもうひとつネタバレですが、今回、半ば闇堕ちのラストだった事が嬉しかったです!
因習モノって結局そこから抜け出してハッピーエンドになってしまったりして、恋愛としては正当な着地点でも、萌え的には物足りなかったりするんですよね。
その点も、お耽美な雰囲気を損なわないラストでよかったです!
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2015.09.06 20:04 | 西野花 | trackback(0) | comment(0)
            












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