にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

恋してる、生きていく :夕映月子

4403523846恋してる、生きていく (ディアプラス文庫)
夕映 月子
新書館 2015-07-09

by G-Tools

山の存在感がうまく絡んでいて、シンプルだけどとても面白かったです!
山に行きたくなりますね。
【恋してる、生きていく/夕映月子/みずかねりょう/Dear+文庫(2015年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!
生まれつき心臓が悪い梓は、登山を愛する穂高に惹かれつつ、寄せられた想いを受け入れられずにいた。日常生活にこそ不自由しないが、梓の体は恋人と触れ合うのに制限があり、命の期限は恐らく人より短い。だからいつか訪れる別離を恐れながら恋人になるより、友人として穂高のそばにいたかったのだ。けれど穂高から諦めませんと告げられた少し後、穂高が登った山で滑落事故があり…?胸を打つ純愛スロウ・ラブ。

【あらすじ・感想など】
山岳リゾートとして有名な楡生高原で、母と共にホテル『L'hotel de la Montague』を営んでいる渡邊梓。
ホテルの常連・石井穂高は、山の魅力に取り憑かれているアウトドア用品店の店員兼山岳写真家で、梓に想いを寄せている。
気持ちを告げられ、惹かれている自分に気付きながらも、梓は穂高を受け入れられずにいたのだが…。
という、惹かれ合いながらも恋人になれずにいたふたりの話。
恋人になれないと言っても、問題は梓の気持ちだけなのですが。
梓は心臓に疾患を抱えていて、日常生活には支障がありませんが、心臓に負担がかかるような激しい運動が出来ないなどの制限があります。
山が好きな人たちがくるホテルで働いているのに、山には登れない。
セックスは禁止されていないけれど、どうなるか分からない自分の身体に不安があり、普通の恋人たちのようには出来ないだろう。
そして、きっと長くは生きられない。
そんな身体の事情を打ち明けられずにいる梓は、穂高に惹かれながらも、気持ちに応えることが出来ずにいます。
でも、改めて穂高から気持ちを告げられ、穂高の存在はどんどん大きくなっていく。
そんな時、山で穂高の安否が分からなくなる事故が起こり、ふたりの関係が大きく動くことに。
子供の頃からずっと身体の問題を抱えてきた梓が人と深く関わる事に躊躇してしまうのは、当然のことだろうと思います。
相手に負担をかける事になるのは間違いない。
何も知らない穂高にその事情を打ち明けられないのも、仕方がないですよね。
一方で、穂高からしてみたら、自分に好意を持ってくれている気配がするのに受け入れてもらえない、そんな状況で諦める事なんて出来ないですよ!
それでも無理に押し進めようとせず、梓との関係を大切にしようとしていて、穂高の人柄が伝わって来てとても好感度大でした。
穂高の方が年下で、大型犬のような穏やかさで梓を見守っているという構図がいい。
私は白黒ハッキリさせたい派なので、序盤は梓の煮え切らない態度にイライラしてしまいそうな状況なのですが、読んでいて全くそんな感情は沸いてきませんでした。
むしろ、そのじれったさにドキドキさせられるくらいだったのは、梓と穂高の人柄や関係が良い塩梅に書かれていたからだろうなぁと思います。

失うかも知れないという事態になって、ようやく梓の心のストッパーが外れ、気持ちを伝える事が出来る。
話の展開としては、シンプルだと思います。
でもそこに、山という舞台設定がすごく効いている!
山や海のような有無を言わせない圧倒的な自然を前にすると、理屈じゃなく、心動かされます。
梓の心の変化と山の存在がうまく絡んでいて、説得力がありました。

そして、萌えもしっかりありますよ〜。
梓は身体の事情を抱えていたので、性的な事からずっと遠ざかっているわけで…未開発の身体は美味しいですね!
梓を大切にする余りなかなか手を出してこない穂高に自ら誘いをかけたりするシーンもあって、受け身一辺倒でないところもまたいいなと思いました。

ということで、夕映先生の新刊です。
今回もとても面白かった!
山を舞台にした作品は1作目の「天国に手が届く」に続き2作目なのですが、夕映先生の山が好きな気持ちが伝わってきますね。
楡生高原は架空の場所ですが、北アルプスの玄関口と言うことで、上高地あたりのイメージでしょうか。
名前が穂高と梓だし。
雰囲気は八ヶ岳に近い気もする。(北アルプスじゃないけど)
元々私が住んでいるのは山が身近な場所なのでその魅力は漠然と知っていたのですが、実は数年前から登山を始めて今ではすっかり嵌まり、北アルプスの山もいくつか登りました。
なので、「天国に手が届く」を読んだ頃よりも山に関する描写が理解出来て、萌えとは違う部分でテンション上がってしまった…!
読んでいたら山に行きたくてウズウズしてきました。
山、いいですよ。
言葉では伝わりきらないので、是非体感して下さい。
今回の攻・穂高のかっこよさが理解出来ること間違いなし!
…話が少し逸れましたが、兎にも角にも夕映先生大好きです。
また山男BLを書いて欲しいなぁ。
刊行ペースがゆっくりなので次作は来年でしょうか。
心待ちにしています!
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2015.07.20 20:34 | 夕映月子 | trackback(0) | comment(0)
            












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