にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

4403523773世界のまんなか~イエスかノーか半分か 2~ (ディアプラス文庫)
一穂 ミチ
新書館 2015-06-10

by G-Tools

意外にも一穂先生、続編作品は初めてなのですね。
国江田さんのいろいろなかわいさを堪能出来る1冊でした!
【世界のまんなか ~イエスかノーか半分か(2)〜/一穂ミチ/竹美家らら/Dear+文庫(2015年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!
極端な二面性を持つ人気アナウンサーの計と、懐の深すぎる映像作家の潮。知り合って一年、些細な諍いは絶えないながら仲良くやっていたふたり。そんなとき計は「ザ・ニュース」の裏番組に出演するタレントの木崎が、自分のせいで旭テレビのアナウンサー試験に落ちていたことを知る。好きでなったわけじゃない自分に、ここにいる資格はあるのか。迷いから調子を崩す計は、心配してくれる潮にも素直になれず…?

【あらすじ・感想など】
若手人気アナウンサーの国江田計は、さわやかな容姿とまじめな仕事っぷりで「王子」と呼ばれているが、その実態は毒舌でだらしのない生活を楽しむ、外面からは想像出来ない正反対の本性を持つ男。
そんな計が心を許している恋人・都築潮とは、お互い忙しい日々の中、口喧嘩をしつつもいい関係を続けていた。
ある日、計が担当している夜のニュースの裏番組に出ているタレント・木崎が、実はアナウンサー志望だったと知る。
特別な熱意もなくアナウンサーになってしまった自分に、計は悩み始めるのだが…。
という、アナウンサーと映像作家のカップルの話。
「イエスかノーか半分か」の続編です。
王子の外面の裏で実はだらしのないダメ男の計が、ふとしたきっかけで「アナウンサーの国江田」ではなく素の自分で潮と交流することになり、そこから恋愛に発展していったのが前作。
その前作の後半は、自分とは正反対のキャラでうまくやっている後輩アナウンサー・皆川に対して、計がもやもやするエピソードでした。
今回、木崎の存在がまたしても計をもやもやさせています。
元々、アナウンサーになる気はなく入社試験を受けていた中で、最終面接で突然抜擢され、流されるままアナウンサーとなり今に至る計。
アナウンサーの仕事に特別思い入れがあるわけではなく、容姿に恵まれ、何でも器用にこなす計はそつなく「王子」になっている。
計はそんな風に自分をとらえています。
だから、木崎が実は自分が抜擢された裏で試験に落ちた人物であり、その事情を知っている上で木崎が自分をライバル視してきていると知って、計は複雑な気持ちになっている。
アナウンサーの道を一度は挫折しながらも、努力し別の道から同じニュースの世界にやってきた木崎。
日々接する先輩アナウンサーの麻生は、妥協を許さない完璧主義者。
恋人の潮は好きなことを、好きだからこそ仕事にしている。
…じゃあ自分は?
と振り返ってみると、仕事に対して思い入れや好きという気持ちを見いだせず、木崎に対して負い目を抱いてしまっている。
そんな微妙な気持ちの変化が仕事にも影響を与え、疲労が重なった結果、気持ちの余裕がない計は潮ともやりあってしまい益々精神的に追い込まれていってしまいます。
でも、本人に自覚がないだけで、計はちゃんと仕事に情熱持ってますよね。
そうじゃなかったら、例え見栄やプライドのためと言っても、日々努力することなんて無理だと思う。
素の計は口が悪いけれど、他人に悪感情を向けたり、迷惑をかけたりはしません。
木崎に対して開き直った態度を取る事も出来ず、自分を追い込んでしまう計を見ていると、外面は器用なのに自分の内面に関してはほんと不器用だなと感じます。
傲らず真面目に仕事に向き合っているのは、元々は不器用で臆病な性格故なんでしょうけど、本人が気付いていないだけで周囲はそんな計の姿勢をちゃんと認めてる。
端から見ているとそれが分かるだけに、計が自分で自分を追い込んで、ひとりで悶々と抱えている様子がもどかしいです。
でも、計が潮と喧嘩する場面、キレてしまった計に冷静になりなよと思いつつも、そこで爆発してしまう気持ちも分かるなぁと共感してしまいました。
どうにかしたいと一生懸命自分でも頑張っているけど、うまくいかなくて不安や自己嫌悪で頭がいっぱいになっている。
そんな状態で正論向けられても素直に認められないでしょう。
まぁ、そうやって爆発してみると冷静になれたりするんですが。
外面の「国江田」と違って、中身はとても身近な等身大の社会人だからこそ、計が魅力的なんだなと思います。
むしろ潮の方が出来すぎな男ですね!
相手にキレられても自分が悪かったと反省してくれるなんて。
計のダメなところも含めて受けとめているのが伝わってきて、胸が熱くなりました。
で、そんなこんなでトラブルも解決したかに思えたのですが……まだもう一波乱ありました!
しかも全然軽いエピソードじゃなくて、これで1冊書けそうなネタ。
こんな後半で?!となりましたが、程良いところでまとまっていて、意外にもこれが計の可愛さを惹き立て萌え転げる結果に。
かわいい。
私、ツンデレはツン多めが好みで、計もそのタイプですが、ツン多い中でこのデレは破壊力抜群ですね。
そのデレが作り物じゃなく、計の中に元々存在している部分だからこそ萌えます。
潮が自制心試されているのがいいですね(笑)

既に出来上がっているカップルなので、序盤からエッチシーンあります。
日常の中の恋人エッチはもちろん美味しいし、喧嘩の後の仲直りエッチも格別。
でもやっぱり、最後にトラブルを乗り越え、改めてお互いの気持ちを確かめ合っているシーンが一番胸が熱くなって、萌えました。

ということで、「イエスかノーか半分か」の続編、いろいろエピソードが詰め込まれているのに、重すぎずくどすぎず、甘さもたっぷりで面白かったです!
潮の存在もよいですが、何と言っても私は計が好きだなと、改めてその魅力を感じる内容でした。
素直な計もかわいかったし、でもやっぱり普段の口の悪いツンデレな計が愛おしくて、一度で二度美味しい!
そして、恋愛以外の部分も面白かった。
アナウンサーなんて身近な仕事では全然ないけれど、仕事に対する悩みや苦労は結局似たような部分にあるから共感出来るのだなぁと思いました。
潮という安全地帯が出来て、計はこれからも「王子」でありつづけるのでしょう。
ところで、意外にも一穂先生続編作品初めてなのですね。
シリーズになっている作品がいくつかあるし、同人誌の方では商業作品の番外が割とたくさん出ているので、続編も普通に出ているように思っていました。
来月出る予定の単行本は「雪よ林檎の香のごとく」の続編なのかな?
出来上がってからのカップルの話も好きなので、これからも続編作品あるといいなぁと思います!

■シリーズ
「イエスかノーか半分か」
「世界のまんなか ~イエスかノーか半分か(2)〜」
「おうちのありか ~イエスかノーか半分か(3)〜」
「横顔と虹彩 〜イエスかノーか半分か番外篇〜」 皆川×深

イエスかノーか半分か (ディアプラス文庫) 世界のまんなか~イエスかノーか半分か 2~ (ディアプラス文庫) 
おうちのありか~イエスかノーか半分か 3~ (ディアプラス文庫) 横顔と虹彩~イエスかノーか半分か番外篇~ (ディアプラス文庫)
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2015.06.21 16:47 | 一穂ミチ | trackback(0) | comment(0)
            












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