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BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

すみれびより :月村奎

4403523722すみれびより (ディアプラス文庫)
月村 奎
新書館 2015-03-07

by G-Tools

優しくてかわいい話でした。
タイトルと挿絵がピッタリ!
【すみれびより/月村奎/草間さかえ/Dear+文庫(2015年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!
初恋は実らない。花すら咲かない。だから再会なんてしたくなかった―。学生向けの下宿を営む祖母のもとで暮らす芙蓉は、六年前の淡い恋の記憶だけを大切にして生きている。それは芙蓉にとって一番大事な宝物だ。ところがかつての片思いの相手である西澤が、大学進学のために祖母の下宿に入居してきた。昔の面影を残しながらも、もっと魅力的になっていた西澤に、切なさとともに胸の痛を覚える芙蓉だったが…?

【あらすじ・感想など】
祖母が営む学生向けの下宿を手伝っている大町芙蓉。
親しい友人もおらず静かに暮らしていた芙蓉の前に、6年前に去った故郷で唯一大切な思い出だったクラスメイト・西澤浩一郎が現れる。
下宿に入居した西澤と顔を合わせる日々が始まるのだが…。
という、再会モノ。
芙蓉は貧困とネグレクトで恵まれない幼少期を過ごし、小学校でも浮いた存在だったのですが、転校生としてやってきた西澤はそんな芙蓉に何かと優しく接します。
皆から慕われるリーダー的存在の西澤の優しさに芙蓉は惹かれていたけれど、それが恋だと気付いた時にはもうふたりは離ればなれに。
祖母に引き取られ平穏な生活を手に入れた芙蓉は、そんな初恋を大切に胸にしまい生きてきた。
そんな中での突然の再会、変わらず眩しい存在である西澤に、芙蓉は戸惑います。
口数が少なく、友人もいないような芙蓉に西澤は昔と同じように話しかけてきて、ごはんを誘ったりしてくる。
どんどん惹かれていく芙蓉はそんな西澤との距離に一喜一憂。
でも、西澤は芙蓉が思っているほど博愛精神の人ではなくて、優しさの裏にあるのは恋心なのです。
気持ちを表に出す事が少なく、人付き合いに慣れていない芙蓉は自分に自信を持っていないし、期待をして傷つく事を恐れているので、西澤のアプローチがなかなか伝わりません。
年の割に落ち着いているとは言え、西澤だってまだ18歳の若者。
芙蓉の言動の裏にある気持ちにすぐには気付けなくて、ふたりは気持ちが通じた後も空回っています。
そんな不器用なふたりが、端から見たら焦れったくて、微笑ましいんですよね。
芙蓉によくちょっかいをかけてくる下宿人・田上が良い味を出していました。
ひとつひとつは小さな出来事だけれど、ふたりにとってはどれも大きな出来事。
それに一生懸命向き合っている姿と、随所に登場する植物のエピソードがとてもマッチしていて、爽やかな気持ちにさせられます。

そして、初々しい濡れ場に萌え。
性欲とは無縁そうな芙蓉の乱れる姿も萌えるし、西澤がそんな芙蓉を可愛いと思っている気持ちがぐいぐい伝わってくるのがいい!
他では言わないようなクサイ台詞を言っちゃうところに、西澤の浮かれ具合が表れていてニヤニヤしちゃいます。
ごちそうさまでした!

ということで、月村先生の新刊は可愛い再会ストーリーでした。
学生生活も同じですが、下宿は毎年人が入れ替わり、出会いと別れが繰り返される場所なので、感傷的な気持ちにさせられますね。
芙蓉と祖母のエピソードも泣かされました。
家族が絡むと途端に涙腺弱くなる私…。
最後、芙蓉の花や西澤の母親の場面もとてもよかったです。
芙蓉と西澤、そしてふたりを取り巻くキャラたちの関係があたたかくて、優しい気持ちにさせられる作品でした。
短編3話から成っているのですが、『すみれびより』『あじさいびより』『ふようびより』どのタイトルも素敵で、草間先生の挿絵も雰囲気ピッタリ。
咲いては散っていく植物たちの姿が作品と上手く絡んでいて、春を迎える今、道端の草花を立ち止まって観察したいなと思いました。
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2015.03.22 00:12 | 月村奎 | trackback(0) | comment(0)
            












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