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蠱蝶の殉情 :和泉桂

4796406727蠱蝶の殉情 (ガッシュ文庫)
和泉 桂
海王社 2015-01-28

by G-Tools

文庫で短編集は珍しいですね。
ダメな人が多そうですが、私は犬の話が好き…!
【蠱蝶の殉情/和泉桂/笠井あゆみ/GUSH文庫(2015年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!
男でありながら王女として暮らす苓鈴。他国への刺客となるべくその身を毒で満たし、接吻で殺められる“毒姫”に育てられた。だが国内で謀反が起こり、両親を喪った上に首謀者の神開という男に囚われ、結婚を強いられる。神開を屠ろうと初夜に臨んだ苓鈴だったが、なぜか彼に毒は効かず、男と知られてなお無垢な躰を拓かれた。毒ゆえ敬遠され、親の温もりすら知らない苓鈴は、初めての熱と快楽にただ喘ぐことしかできず―。

【あらすじ・感想など】
短編が4話収録されています。

『蠱蝶の殉情』
聯の王女・苓鈴は、その身に毒を満たし、刺客となるべく育てられた。
圧政に苦しめられてきた民衆の不満が高まる中、神開という男が立ち上がり、ついに叛乱が起こる。
顔を見ただけで死ぬ「毒姫」と噂される苓鈴を、神開は妃として迎えようとするのだが…。

王女として生きていますが、苓鈴は男。
幼い頃から毒に慣らされ、苓鈴の体液は毒を含むように仕込まれています。
男である事も毒を持っている事も知らない神開に妃となるよう求められた苓鈴は、両親を殺された仇として、従う振りをしながらその身で神開を殺そうとします。
でも、何故か神開には毒が効かない。
戸惑う苓鈴はそのまま神開に抱かれてしまい、男である事が知られてしまいますが、それでも神開は妃にしようとする。
逆らうことも出来ずそのまま神開の元で生きていく苓鈴は、次第に神開の人となりを知り、いつしか惹かれていきます。
愛情を知らずに育った苓鈴が、神開の優しさにほだされていくのは自然な流れ。
不幸な生い立ちながら苓鈴の性格はひねくれていないし、国のことを考えれば神開によって父親が討たれたことも仕方がないと考えるだけの冷静さもあって、嫌なキャラではないです。
それよりも、他人との接触がほとんどなかったために、神開との関係が初々しくて微笑ましい。
それをちゃんと分かっている神開も、好印象でした。
無理矢理な関係から始まるものの、割と最初から甘さたっぷり。
このふたりの夫婦になった後のいちゃいちゃっぷりが垣間見てみたいです。

『広陵散』
旅の途中、幽霊が出ると噂の宿に泊まることとなった恵光。
そんな恵光の前に現れたのは、自らの切断された頭部を持つ幽霊だった。
その美しい顔に興味を持った恵光は、幽霊と言葉を交わすのだが…。

12Pほどの短編で、切ないホラーです。

『残灯一盞野蛾飛』
飢えた家族を助けるため、自ら「犬」として裕福な孫家に買われた景雪。
永大、永伯、永山の男3兄弟に飼われる事となった景雪は、屈辱的な扱いを受けながらも、飢え死にすることのない生活に感謝をし、耐えていたのだが…。

もう、「犬」という扱いというだけでワクワクしちゃいますね!(ぇ?)
末っ子の永山は景雪を馬にしたり、感情の赴くまま加減を知らない暴力を与えたり、幼いだけに容赦ありません。
長男の永大は最初は嫌悪を向けてくるくだいだったのが、優秀な弟・永伯の存在でストレスが溜まり、その鬱憤を景雪に向けてくるように。
それは性的な暴力に繋がって、景雪の身体はどんどん開発されていきます。
そんな様子を次男の永伯は止める事無くドライな視線を送っているのですが、時々気が向いたように景雪に言葉をかけたり物を与えたりする。
景雪はそんな永伯の行為を「優しさ」と受けとめ、心の支えにするようになります。
そんな景雪に永大の苛立ちは益々募っていくのですが…。
三角関係の行く末が!
とてもブラック!!
行為自体はそんなに痛くないと思います。
それよりも話のまとめ方が特殊なので、読む人を選ぶ話ですね。
短編だし、私はこの結末で十分楽しめました。
それより、個人的には、せっかくの「犬」設定なので、もっと過激な躾シーンが見たかった!!という意味でちょっと残念…。
でもなかなか出会えない珍味、美味しかったです。

『蜜契』
隗の国の第十七王子の英信は、商人の娘との結婚を控えていた。
そんなある日、寝ている英信に刃を向けてきた芳蘭。
他国から人質として隗に送られてきた少年で、年の近い英信とは幼馴染みのような存在だった芳蘭だったが…。

芳蘭は『蠱蝶の殉情』に登場する苓鈴の弟です。
可愛らしい芳蘭は母国でも、人質になってからも周囲から甘やかされて育ってきたので、無知で天然なお嬢様。
英信が結婚するのを止めようと寝室に忍び込みますが、計画性は全くなく、我が儘放題で英信を困らせます。
自覚していないだけで、芳蘭は英信のことが好きなのだという事はバレバレ。
英信はそんなお馬鹿さんな芳蘭のことを愛おしく思っていて…という話。
芳蘭の言動は愛され大切にされる事を当たり前に思う傲慢さがあふれているのですが、それが嫌みじゃなく微笑ましく感じられて、可愛いです。
そんな芳蘭を愛おしく思っている英信もいい。
ひたすら甘い短編ですが、可愛らしく、萌えもしっかりあって面白かったです!
この手の天然受が快感を素直に口にするのは、いやらしくて萌えますね〜。

--
ということで、和泉先生の新刊は短編集でした。
和泉先生、以前は作家買いしていたのですが、ここ数年ちょっと離れていました。
が、今回笠井先生の表紙が素敵だったので久しぶりに購入。
少し離れていたのは「和泉先生の長編のボリュームにちょっと及び腰になっていた」というのが正直なところだったり……。
今回短編集だったので読みやすかったです。
4編すべて中華もの。
どれも短編のよさが出ていて面白かったのですが、私は3つ目の『残灯一盞野蛾飛』が一番お気に入り!
マイナー路線なので万人受けはしないですが、たまにはこんなブラックな話もいいと思うのです!!
ちなみに、この短編の初出は「冷血」という同人誌。
2006,7年に和泉先生と木原先生が合同で出された同人誌で、そのタイトル通り鬼畜でラブレスな話が収録されています。
商業誌で需要がないからこその同人誌での企画だったのだろうと思うのですが、その後木原先生の作品は「熱砂と月のマジュヌーン」で、和泉先生の作品もこうして商業で発表されているのがすごい。
(あ、どちらも笠井先生の挿絵ですね!)
もっとこの路線の作品が増えるといいなぁ。
久しぶりの和泉先生でしたが、買って良かった!
面白かったです。
関連記事
2015.02.14 19:03 | 和泉桂 | trackback(0) | comment(0)
            












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