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愛しのいばら姫 :凪良ゆう

4829625864愛しのいばら姫 (プラチナ文庫)
凪良 ゆう
プランタン出版 2014-12-10

by G-Tools

ツンツンしているのに実は臆病な美山、かわいすぎる!
後半の甘い展開が美味しかったです。
【愛しのいばら姫/凪良ゆう/湖水きよ/プラチナ文庫(2014年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!
トップモデルの美山は、母に顧みられず育ったため自身の美貌を商品としか思えない。世間の評価とは裏腹に空っぽな自分―過去の恋人の裏切りで、その思いは一際強くなった。愛されることを諦めた方が楽で、毒舌は鎧なのだ。けれど、新鋭デザイナーの久保田は、そんな美山をおおらかに受け止めてくれる。いつしか彼の優しさが染み入って、心の奥底で眠る感情を目覚めさせ…。

【あらすじ・感想など】
10代前半でデビューし、トップモデルとして10年以上のキャリアがある美山靫彦。
モデルとしてのプロ意識も高く、常に一線で活躍しているものの、私生活はだらしなく我が儘放題で自分に価値を見いだせずにいる。
他人と深く関わる事もない。
そんな野良猫のような美山の性格の背景にあるのは、ネグレクト同然で育った家庭環境に加え、愛していた恋人の裏切りで拍車のかかった人間不信。
それでも、必要以上に踏み込んでこない数人とは付き合いがあり、その縁で知り合ったデザイナー・久保田浩二もそのひとり。
美山の毒舌も我が儘も受けとめ、前向きな久保田の存在が、次第に美山にとって大切になっていくのだが…。
という、モデルとデザイナーの話。
スタイリストと美容師の話である「365+1」のスピンオフです。
本編の方は感想記事を上げていませんが、「365+1」で当て馬のような立ち位置にいた美山が今回の主役。
高飛車で女王様な態度を取っている美山は、フランス人の母を持つハーフ。
父親は分からず、子供に関心を示さない母という恵まれない環境で育ちますが、その後業界で力を持つ男の恋人となった事で自立し、今に至っています。
その男は恋愛感情で繋がっていたというよりパトロン的存在で、モデルとして成功してから恋に堕ちた相手からは、酷い別れ方をされている。
元々愛情に縁がなかった美山は、この経験ですっかり恋愛不信、人間不信に陥り、自分を守るために毒舌という壁を作っています。
前作の主人公であるふたりは、そんな美山に振り回されながらも見守っていて、その友人である久保田も同じように美山と言い合いしつつ程良い距離で付き合っていたのですが、美山の中で次第に大きな存在になっていく。
遠慮なく言いたい事を言って、我が儘をぶつけられる相手って、つまりそれだけ心を許しているという事なんですよね。
美山は無自覚の内に久保田に懐き、引き返せない気持ちになってしまっています。
でもそれをノンケの、しかも過去の叶わなかった恋愛感情を引きずっている気配のある久保田に伝えようなんて気持ちは、美山にはまったくありません。
恋愛に臆病になっている美山がいじらしくて切ない。
久保田は美山に悪感情は持ってないし、隙をいっぱい見せていて、勢いでぶつかれば上手くいきそうな場面が何度もあります。
美山の性格が見た目通りだったら、押し倒していてもおかしくない。
でもそれが出来ないのは、美山の本気故の臆病さに加え、小さな誤解が重なった状況が大きいんですよね。
しかしこれは美山でなくても誤解するでしょう…。
素直じゃないから分かりにくいとは思うけれど、そこは美山の気持ちに気付いてあげなよ久保田ー!と、心の中で叫びましたよ。
端から見たらきっと美山の変化は分かりやすくて、微笑ましい気持ちになりそう。
焦れったくてヤキモキしそうですけどね(笑)

身体の関係から入りそうで入らないまま片思いが続くので、濡れ場は少なめ。
でも、その分気持ちが積もり積もっていて、美味しさ濃縮されてます!
美山のデレスイッチやばい。
かわいい。
愛おしい。
臆病で警戒心バリバリだった野良猫が甘えてきたときの感動みたいな感覚?
ビターチョコの中に甘い果肉が隠れてたみたいな…。
とにかくもう萌え悶えました!

ということで、凪良先生の新刊は「365+1」のスピンオフ。
登場人物は被っていますが、既刊を読んでいなくても話は理解出来ると思います。
あ、でも美山のツンツン具合をよく知るためには順番に読んだ方がいいかも(笑)
この手のキャラはきっとギャップ萌えで美味しいに違いないと思っていましたが、予想通り、いや予想以上に美山が可愛くて悶えました。
恋愛面だけでなく、仕事が絡んでいるのも読み応えがあります。
モデルの美山とデザイナーの久保田、ふたりが一緒に大きな夢に向かって頑張っている姿は読んでいて気持ちよかった。
特に、美山が自分の存在を肯定し、過去を受け入れていく流れが、わざとらしい展開ではなく話の中で自然に書かれていたのが印象的でした。
前作よりこちらのスピンオフの方が私は好き。
面白かった!
その後のふたりのいちゃいちゃっぷりを垣間見てみたいです。

■シリーズ
「365+1」 紺×綾野
「愛しのいばら姫」 久保田×美山

365+1 (プラチナ文庫) 愛しのいばら姫 (プラチナ文庫)
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2014.12.15 00:47 | 凪良ゆう | trackback(0) | comment(0)
            












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