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言ノ葉ノ使い :砂原糖子

4403523595言ノ葉ノ使い (ディアプラス文庫)
砂原 糖子
新書館 2014-08-09

by G-Tools

シリーズ第3弾!
爆発力はないけれど、安定の面白さでした。
【言ノ葉ノ使い/砂原糖子/三池ろむこ/Dear+文庫(2014年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!
生まれつき人の“心の声”が聞こえるカンナは、ずっと誰かの役に立ちたいと思っていた。ある町で心の中まで寡黙な男・ガクタと出会う。大怪我を負っていた彼が洩らす『痛い』という心の声を放っておけず、世話を焼くカンナ。最初は鬱陶しそうだったガクタもそれを受け入れ始める。だが彼がヤクザだと知っても変わらないカンナの態度に、下心があると誤解したガクタが手を伸ばしてきて…?大人気シリーズ第3弾!!

【あらすじ・感想など】
物心ついたときから人の心の声を聞くことが出来、同じ能力を持っていた母と心の声で会話していたカンナ。
その母が亡くなり親戚の家を転々としてきたカンナは、20歳になってひとり新し街での生活を始めた。
そこで同じアパートに住むガクタと出会うが、無口で無愛想なガクタはいつも怪我をしていて、冷たい態度を取られながらもカンナは気になってしまう。
世話を焼くうちに、その態度を誤解したガクタと性的な関係を持つようになってしまうが…。
「言ノ葉」のシリーズ第3弾。
今回の聞こえる人はカンナという20歳の青年。
仕事を辞め、世話になっていた親戚の家を出て一人暮らしを始めたカンナは、越した先のアパートでガクタに出会います。
ガクタは他の人と違い心の声がほとんどしない無口な謎の男で、そんなガクタが何故かカンナは気になって仕方ない。
怪我をしていた事に気付いたのをきっかけにして強引に世話をするようになるけれど、ガクタはカンナの献身さを気味悪がり、簡単には心を開いてはくれません。
それでもカンナが頑張ってしまうのは、心の声が聞こえない人たちを助けなければと思っている事に加え、ガクタの寂しい心の声が聞こえているから。
ガクタがカンナの言動を誤解し、性的な事をするようになってもカンナは去ることが出来ません。
そうこうしているうちに、ヤクザのボディガードをしているガクタに危険が迫り、カンナは助けようとするのですが…。
今までシリーズに登場した余村や仮原と違い、カンナは心の声が聞こえる能力で人を助けたいと思っています。
もちろん、生まれつき聞こえる他人の心の声に傷ついたりもしてきて、親しい友人すらいない状況に寂しさを感じてもいますが、気弱になりながらも腐ることなく前を向いている。
人助けをしても上手くいくとは限らないし、嫌な思いもたくさんしてきている。
それでもカンナが誰かの役に立とうとするのは、同じように心の声が聞こえた亡き母の言葉が忘れられないからです。
心の声が聞こえるのは、神様に「聞こえない人」の手助けをお願いされたから。
母に言われたその言葉がずっとカンナの心を縛っていたけれど、でも本当は、誰かに必要とされたい、居場所が欲しいと願っている。
でもそんな自分の気持ちを受け入れてしまったら、満たされていない現状に押し潰されてしまいそうで見て見ぬ振りを続けていたのですが…。
ガクタと出会い、自分が求めているものの正体に気付いたカンナは、必死でガクタを助けようとします。
ひとりは寂しいと感じる自分の心を誤魔化し、明るく振る舞ってきたカンナの心の叫びが切ない。
一方のガクタは、ヤクザな仕事をしていますが悪い人ではありません。
不器用な生き方を選んだのはガクタも同じで、ガクタもカンナとの出会いで心が動き始めます。
ガクタは野良猫(野良犬?)みたいな人なので、なかなか人に心開きません。
身近に居ても、普通の人だったら近寄ってこなさそう。
カンナにも最初は冷たくしているけれど、めげないカンナに対して徐々に情がわいているのが態度や心の声で感じられるのがいいです。
人柄は伝わってくる。
ただ、全編カンナ視点なので、短編でもいいのでガクタ視点で気持ちがもっと知りたかったなと思いました。
兎にも角にも、このふたりが出会ってくれてなんだかホッとしました。
なんだかんだでいちゃいちゃしながら穏やかに生きていきそうな気がします。

ということで、「言ノ葉」のシリーズ第3弾です!
2作目が4年前なので続きはもう出ないと思っていました。
シリーズと言っても設定が共通なだけで話に繋がりはないので、未読でも大丈夫。
今回は能力によって悩むというよりも、そこから一歩先に出る過程の話ですね。
今までの2作と比べると印象は薄いかも知れませんが、シリーズとしてはこの路線でいいんじゃないかなと思います。
安定感ありますね!
脇で登場したカップルがスピンオフの予感。
この先もシリーズ続くのかしら?
ところで、心の声が聞こえる力を使って、例えば探偵やるとか人を騙すとか、もっと利己的な活用をしたらいいのにと思うけど、そこはそういう発想をしない人が選ばれているということなんでしょうか。
仮原はちょっと悪いことしていたけれど、そこまで悪意ある感じではないし。
まぁ、悪用するにも相当心が強くないと出来なそうですが。
きっと、優し人に与えられる力なのでしょう。
この設定、分かっていてもやっぱり泣かされます。
爆発力はないけれど、穏やかな気持ちになれる作品でした!

■シリーズ
「言ノ葉ノ花」 長谷部×余村
「言ノ葉ノ世界」 仮原×藤野
「言ノ葉ノ使い」 額田×栞名

言ノ葉ノ花 (ディアプラス文庫) 言ノ葉ノ世界 (新書館ディアプラス文庫 240) 言ノ葉ノ使い (ディアプラス文庫)
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2014.08.23 00:22 | 砂原糖子 | trackback(0) | comment(0)
            












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