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BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

ナイトガーデン :一穂ミチ

4040669053ナイトガーデン (フルール文庫 ブルーライン)
一穂 ミチ
KADOKAWA/メディアファクトリー 2014-07-12

by G-Tools

「ふったらどしゃぶり」のスピンオフ。
和章が幸せになってくれてホッとしました!
【ナイトガーデン/一穂ミチ/竹美家らら/フルール文庫(2014年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!
静かな山の中で祖父と暮らす石蕗柊のもとに、祖父の昔の教え子だという男・藤澤和章が訪ねてくる。このまま一生山を出ずに生きていく、そう思っていた自分はなんて狭い世界しか知らなかったんだろう…生まれてはじめて触れた人の肌の熱さに和章への想いを自覚する柊。だが彼の瞳はいつも柊ではない“誰か”を見ていた…。「ふったらどしゃぶりWhen it rains,it pours」から一年、消えない傷を抱えた和章の愛と再生の物語。

【あらすじ・感想など】
今は山の中にある自宅で静かに暮らしている大学時代の恩師・石蕗に、蔵書の整理を依頼された和章。
親元を離れ石蕗の家で暮らし、近くの植物園でアルバイトをしている石蕗の孫・柊。
それぞれに事情を抱えて生きている和章と柊、ふたりは出会い、お互いに影響を与え合うことで変わっていくのだが…。
「ふったらどしゃぶり」に登場する和章の話です。
和章は前作で恋に破れてしまった当て馬キャラ。
本当は好き合っていたのに、ひとつボタンをかけ間違えたことで、気持ちが通じ合うことなくその恋は終わってしまいます。
傷心の和章はその後、マンションを引き払い、1年あまり国内や海外を転々としていたのですが、心の隙間は埋まることなく無気力なまま。
そんな時、特別親しかったわけではないけれどはがきのやりとりはしていた石蕗から仕事を依頼され、受けることに。
一方、柊は20代前半の若者で、中学時代の友人とのトラブルがきっかけで祖父と住むようになり、高校に進学せずアルバイトをしています。
明るく無邪気な若者に見えますが、その裏で心に傷を抱えていて、ふとした事から精神的に不安定になったりする。
年齢も職業も離れていて、普通だったら知り合う事もないふたり。
最初はお互いに理解出来ない相手だと思っていますが、不器用な感情表現の裏にある優しさや寂しさに気付き、惹かれ合っていきます。
でも、その気持ち受け入れるためには、自分自身、そして過去と向き合わなくてはいけない。
すれ違い、時には傷つけ合いながらも前に進もうとするふたりは痛々しくもあるけれど、立ち止まったままではいけないと頑張る姿は応援したくなります。
感情の波が分かりやすい柊はともかく、和章は相変わらず分かりにくい性格なので、序盤は感情移入しにくいかもしれません。
でも、前作で和章の不器用だけど一途だった想いを知っていると、その分かりにくさも愛おしく思えてくるから不思議。
今度こそ幸せになって欲しいと思いながら読んでいたので、柊と出会い、ようやく心が動き出した和章にホッとしました。

あ、草食系っぽいふたりですが、ちゃんとエッチもしてます!
和章は性欲に限らず自分の欲求に疎い感じがするので、前作の時みたいに溜めに溜め込んでコントロール効かなくなったところで一気に大爆発するのかと心配してましたが…ちゃんと普通に男でした(笑)
気持ちが通じた後のラブッとしたエッチもいいですが、お互いに感情が溢れ出して勢いで関係を持つシーンも萌えます。
柊が必死に和章を求める姿がかわいい。

ということで、「ふったらどしゃぶり」のスピンオフ。
幸せになって欲しいと思っていた和章が救われて本当に嬉しい!
出会いって、その時は日常の一コマでも、後から考えると特別だったりする。
今回、警戒心の強いふたりなので、身構えていないところから始まったのがよかったんだろうなぁ。
気付いた時には相手に堕ちていて、理性より先に感情が爆発して身体でぶつかっていく、という展開が大好きです。
そして、前作に引き続き、雨がうまく話に絡んでいてよかった。
雨って日常だけど非日常の入口でもありますよね。
このシリーズに共通する「雨」に限らず、一穂先生は普段はスルーしてしまっているようなところから非日常性を演出するのがうまいなぁと毎回思います。
その感性の豊かさを見習いたい…。
兎にも角にも、和章救済されてよかったー!
面白かったです。
今回も竹美家先生の表紙が素敵。

■シリーズ
「ふったらどしゃぶり」 一顕×整
「ナイトガーデン」 和章×柊

ふったらどしゃぶり When it rains, it pours (フルール文庫 ブルーライン) ナイトガーデン (フルール文庫 ブルーライン)
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2014.07.31 00:30 | 一穂ミチ | trackback(0) | comment(0)
            












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