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王様、お手をどうぞ :夕映月子

4403523587王様、お手をどうぞ (ディアプラス文庫)
夕映 月子
新書館 2014-07-09

by G-Tools

ふたりのキャラが魅力的で面白かった!
色気あるダンスシーンも見所です。
【王様、お手をどうぞ/夕映月子/周防佑未/Dear+文庫(2014年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!
王様のようなその男に目を奪われた。まるで恋に落ちたみたいに―。大学生プロダンサーの杏里がレッスン先で出会ったのは、美しい肉体と強い存在感、あらゆる意味で日本人離れした同い年の江神。由緒ある出自の彼が男女混合練習を拒否したため、杏里は男同士で踊ることを提案する。予想外にダンスの相性が良く、また傲慢さの中にも不器用な優しさを持つ江神に、杏里は次第に惹かれてゆき…?社交ダンス部で始まる恋。

【あらすじ・感想など】
日本人の父とフランス人の母の血が流れ日本人離れの容姿を持ち、外交官を父に連れられて大学生になるまで海外を転々としてきた御園生杏里。
ようやく日本に落ち着き、大学に通いながらプロのダンサーとして双子の妹・凛々と活動している中で、杏里はある大学の社交ダンス部のレッスンを担当することに。
美しいボールルームに入った瞬間、王様のような存在感の江神暁範に目を奪われた杏里だったが、そこは良家の子息達が集まる体裁だけの部で、杏里達に求められていたのは形だけのものだった。
そんな状況に憤りを感じた杏里は、傲慢な態度を取る暁範にダンスの面白さを認めさせてやろうと意気込むのだが…。
という、大学の社交ダンス部を舞台にした話。
杏里は容姿だけじゃなく、性格も日本人離れしています。
外国人的な感覚を持ちながらも日本人の気質も理解していて、元々の性格が明るいこともあり、人付き合いがうまい。
海外を転々として育って来ているので、観察力と対処能力が高いです。
そんな杏里でも、暁範とはなかなか上手くいきません。
いや、暁範のガードが厚すぎて入りこめないと言った方が正しい。
初対面で目を奪われたと言っても普通だったら関わらないような相手ですが、今回はダンスが絡んでいるので闘争心に火が付いています。
一方の暁範は、由緒正しい家柄で資産家の家の次男で、良家の子息が集まる大学の中でも友人と呼べるのは数人だけ。
部員も暁範の機嫌を伺い、気を遣いビクビクしている状態。
家庭環境も複雑で、閉塞した世界で育ち気を張ってきたため、無表情で傲慢な言動が常になってしまっているのは仕方がないのだろうなと思います。
そんな友人にすら気を遣われている中、杏里だけはまっすぐためらうことなく向かってきて、暁範は不愉快に思いながらも拒絶できないでいる。
もちろん、杏里だって最初は暁範の態度を快く思っていません。
でも、ダンスがふたりを繋ぎ、お互いへの興味は次第に恋愛感情へと発展していく。
その変化が小気味よいし、ダンスが肉体的にも精神的にも言葉じゃない部分で大きな役割を果たしているのが有無を言わせない説得力があって、読んでいて楽しい!
杏里は身軽な猫みたいなタイプで最初から好感度高いのですが、暁範が思いがけず人間くささいっぱいで、徐々に見えてくる好青年な一面にやられます。
暁範が自分を守るために築いてきて、いつしか暁範自身もそれが自分だと思うようになっていた外面は、杏里だったからこそ崩せたのだろうなぁと思います。
暁範を家柄抜きで見てくれるだけじゃなく、男性だったのも大きい。
これが女だったら、暁範は隙や弱さを見せないですよね。
その辺りを現実的に考え始めるとちょっとモヤモヤしちゃいますが、杏里と暁範の関係としては納得の変化だし、他には見せないだろう暁範の姿を杏里を通して感じる事が出来たので、BLとしては大満足です!
そこが男同士で恋愛するBLの魅力のひとつでもありますよね。
後半が暁範視点になっていて内面がさらによく分かるのですが、前半の杏里視点でも、杏里の柔軟な感受性を介して暁範の誠実さや情熱が伝わってきます。
恋に堕ちていくふたりがかわいい!
あと、セレブな暁範に対して気兼ねしたり卑屈になったりする事がない杏里の態度が、嫌みがなく自然でよかったです。
こんな柔軟な考え方が出来るようになりたい。

濡れ場の描写が特別多い訳ではないですが、ダンスシーンが色気たっぷりなので萌え的にも大満足でした!
男同士の社交ダンス、露出がほとんどなくて禁欲的ですらある格好なのに、どうしてこんなにエロいのか。
ダンスそのものが情熱的だから?
ダンスで鍛えられている身体を妄想するとエッチシーンに益々萌え転げました。
美味しい!

ということで、夕映先生の新刊は社交ダンスものでした。
BLで社交ダンスと言えば井上佐藤先生の漫画「10dance」が真っ先に思い浮かぶので、最初はそのイメージに引っ張られないかなと心配していたのですが、読み始めたら全然そんな事はありませんでした。
社交ダンスが重要な役割を果たしてはいるけれど、タイプの異なるふたりが出会い、惹かれ合って変化していく過程がこの作品のポイント。
大学生という、大人だけどまだ完全には社会に出ていない、若さが見え隠れする年齢も話にピッタリでした。
ふたりのキャラがとにかく魅力的で、話にどんどん惹き込まれていきます。
ダンスシーンも色気たっぷり。
萌えもしっかり詰まっていて面白かったです!
夕映先生、大好きだー!
次作も楽しみにしています。
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2014.07.20 17:46 | 夕映月子 | trackback(0) | comment(0)
            












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