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BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

赤い呪縛 :松田美優

4813011276赤い呪縛 (SHYノベルス)
松田美優
大洋図書 2006-04-24

by G-Tools

近親相姦ネタです。
生理的に受け付けない方もいらっしゃるとは思いますが、私はこの背徳感、大好きです。
ムフフ。
そして、イラストは奈良さん。
これがデビュー作ということで、さすがに文章はお世辞にもうまいとは言えないですが、ネタ的においしかったです!
【赤い呪縛/松田美優/奈良千春/SHYノベルズ(2006年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!!
自分の魅力を知りつくしている高校生・加藤日向は、ふたりの兄に甘やかされ育った。だが、日向の平穏で勝手気侭な生活は、次兄・龍昇によって壊される。「俺はもうお前を、弟として見んのはやめたから」兄の龍昇が、そう宣言した日から、恋愛において、これまでずっと勝者だった日向の立場は逆転する。いけないことだと思いながら、快感に流される。好きじゃないと思いながら、龍昇のことが気になって仕方がない。安寧を得るはずの空間は危険極まりない空間になってゆき。


はいはい、近親相姦ですよー。ムフフ
日向は色白で華奢、きれいな顔をした高校生。
甘えん坊で世渡り上手、ちょっと世の中なめてかかってます。
対して龍昇は体格も良く、男らしいお兄さん。
実は以前から弟の事が好きだったお兄さんは、ある日弟を襲ってしまいます。
日向は抵抗しつつも、同じ家に住んでいるため逃げることもできず、何度も身体を重ねることに。
しかし、龍昇の彼女・さくらが現れたことで、日向は自分の気持ちに気付いてしまう。
龍昇は自分の気持ちを抑え日向と距離を置こうとするが、そんな龍昇に日向は戸惑い、傷つきます。
逃げ場を探して、龍慶に関係をばらしたりしますが、龍昇は日向から離れようとするばかり。
ついに、龍昇はさくらと同棲するため、家を出ていこうとするが…。

うーむ、なかなか二人の気持ちがかみ合いません。
自分の気持ちを抑えて、距離を置こうとする龍昇の気持ちは理解できます。
こうなってしまった以上「憎まれ役になって離れる」という形がベストかとは思うのですが、日向が戸惑ってしまうのも理解できる。
いくらお互い好きでも、兄弟という壁があるからしょうがないといえばそれまでですけど、じれったい!!
腐女子的には、「さっさと(距離を置くのを)諦めろ龍昇!」てな気分(^_^;)
最後、結局龍昇が突き放して終わるのかと思っていました。
この方向でも、うまく書けば、涙もののラストにできるでしょうしね。
しかし、龍昇、日向に敗北です。
日向も自分のためとはいえ、昇竜の苦悩を知った上で龍昇を求め、追いつめちゃうなんて意地悪ね(笑)
これで二人は、外れた道を突き進んでゆくのねー。
さらなる波乱の幕開け、というところかな。
どう転んでも、明るいハッピーエンドは訪れないであろうテーマなので、この不安満載の終わり方でも納得です。
先が気になりますが…。
続編はない方が良いと思う。

デビュー作ということで、文章や構成はお世辞にもうまいとは言えません。
読んでいてリズムに乗りきれない部分も多々あるし、中盤間延びした感があるのも否めない。
日向の感情の上下があまり伝わってこないので、行動が唐突に感じます。
あと、たまに語尾に違和感感じたのですが…。
時々方言入ってません?
自分が標準語話す人ではないので、どこまでが標準語なのかよく分かりませんけど。
エロ度はそこそこ高いです。
部分的に気になる描写がありますけど、全体的には好み。

今回はなんといっても、近親相姦ネタに萌えました。
大好きな兄だから抵抗しきれない弟、というシチュエーションがたまらん。
男同士というだけでなく、兄弟というダブルの試練。
そして、絶対報われないであろうという暗さ。
クー!萌えちゃいます。
(腐ってるね、私)

最近、奈良さんのイラストに頻繁に出会ってます。
奈良さんのイラストが多いレーベル買っているというのもあるし、奈良さんのイラストを見るとつい買ってしまう。
松田先生、デビュー作で奈良さんにイラスト描いてもらえるなんて、幸せ者ですね。


ふと思い出したのですが、男兄弟の末っ子というのはホモになりやすい…らしいですよ。
統計的にそんな結果が出て、発表もされています。
3年くらい前に、SceienceNatureに載った論文にあったと思う…
(こんな内容がSceienceNatureに載るんだってことにも驚いた)
確か、「上に男の兄弟がいるほどホモになりやすい」という結果でした。
記憶が曖昧なので、再度読んでから詳しく書きますけど、他にも指の長さ云々とか興味深い内容でした。
ということで、日向がホモになるのは統計的におかしいことじゃない!というお話でした(笑)

【追記:060504】
確認しましたけど、これScienceじゃなくてNatureでした。
Natureに載るって言うのも、相当驚きです。
やっぱインパクトも大事なんだろうか…?
しっかし、こんなデータ日本じゃ集めるの大変だろうな。さすがアメリカ。
この論文では、「上に男の兄弟がいるほどホモになりやすい」というデータが示されてます。(厳密に言えば、他の論文ですでに報告されている)
ここでは、それを指の長さの差で示しているのですが、これがちょっと興味深い。
もちろんこのデータは統計解析の結果なので、すべてのヒトに当てはまるわけではありませんよ。
それに、確認したらこれ2000年の論文なので、今はもっと新しいデータが出ているかもしれません。
気になる方はこちら↓でどうぞ。

アブストラクト(英語):Finger-length ratios and sexual orientation. Nature 404, 455-456
日本語解説:「性と愛研究所」のコラム
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2006.05.01 10:03 | 松田美優 | trackback(3) | comment(0)
            












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赤い呪縛(松田 美優/奈良 千春)
赤=血だったのですね、兄弟ものです。こういった作品は良し悪しじゃなく”好き”か”嫌い”か、”許せる”か”許せないか”の問題かと。そうゆう観点からいくと、私は好きだし許せます。あくまでフィクションですから。

2006.05.01 14:52 | 櫻井サクラの日々徒然・BL編

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