にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

4199007393おやすみなさい、また明日 (キャラ文庫)
凪良 ゆう
徳間書店 2014-01-25

by G-Tools

これは…泣かされた…。
読み終わってみると、このタイトルが切なくて胸にきます。
【おやすみなさい、また明日/凪良ゆう/小山田あみ/Chara文庫(2014年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!
「俺はもう誰とも恋愛はしない」。仄かに恋情を抱いた男から、衝撃の告白をされた小説家のつぐみ。十年来の恋人に振られ傷ついたつぐみを下宿に置いてくれた朔太郎は、つぐみの作品を大好きだという一番の理解者。なのにどうして…?戸惑うつぐみだが、そこには朔太郎が抱える大きな闇があって!?今日の大切な想い出も、明日覚えているとは限らない…記憶障害の青年と臆病な作家の純愛!!

【あらすじ・感想など】
子供が欲しいから結婚すると言われ、10年付き合った恋人から別れを告げられた小説家の「いとうつぐみ」こと遠藤告美。
同棲していたマンションを出る事になるが、両親も親しい親族もいないつぐみは保証人がおらず、安定した収入もないためなかなか新しい部屋がみつからない。
そんな時、偶然知り合ったなんでも屋の荒野朔太郎から、朔太郎が管理人をしているアパートを紹介され引っ越す事に。
一癖ある住人たちとの生活に戸惑いながらも、いつしか朔太郎の穏やかな優しさにつぐみの傷ついた心は癒されていく。
つぐみは朔太郎に惹かれ、身体の関係を持つが、朔太郎からは記憶障害を明かされ、それ理由に「大切な友人でいてほしい」と言われてしまい…。
という小説家と記憶障害の男の話です。
朔太郎の記憶障害は事故で頭を打った事が原因で、本人も気付かないうちに記憶が抜け落ちていくというもの。
その結果会社勤めは出来なくなり、精神的に病んだ時期を乗り越え、今は祖父のアパートの管理人兼なんでも屋として社会復帰しています。
でも、今は時々約束を忘れたりする程度の障害がいつ悪化するかは誰にも分からず、いつか大切な人さえも忘れてしまうかもしれない。
その不安が朔太郎の心にブレーキをかけていて、つぐみに惹かれながらも友人以上の関係になる事を拒んでいる。
それは、恋人に記憶から消えてしまう悲しみを与えたくないから。
つぐみはそんな朔太郎の事情を知り、自分の気持ちを伝えることが出来ないまま友人として側にいようとしますが、それも限界を迎え、つぐみは朔太郎の元から離れる事を選びます。
好き合っているふたりが、好きだからこそ一緒にいられない事情が切ない。
でも朔太郎を責める事なんて出来ないんですよね。
記憶が知らない間に消えていく恐怖。
想像しただけで悲しいし、そんな障害を抱えて生きていかなくてはならない朔太郎が大切な存在を作りたくない気持ちは痛いほど分かります。
相手に大きな負担をかけるのは間違いないし、その上、自分はその人を忘れてしまうかもしれない。
好き合っていると分かっていてもその手を離す選択をした朔太郎を、責める事なんて出来ません。
一方のつぐみは、身寄りもなく、30半ばになっても売れない小説家で、常に漠然とした不安や寂しさを抱えている。
友人がいても孤独を感じているつぐみの心情が、私は身近に感じて共感しながら読んでいました。
つぐみほどの状況ではい自分が何を大袈裟なと思われそうなので口にはしないけれど、私も将来の事を考えると時々さみしくなってしまう。
人それぞれ事情は異なっていても、そんな感情の波は誰にでもあるんじゃないかな。
朔太郎もつぐみも互いに必要としていて、距離を置いても、結局惹かれ合う気持ちを止める事なんて出来ません。
記憶障害が出てくるBLは他にもあるし、最終的に恋人同士となる展開が特別目新しいというわけではないと思いますが、ふたりの心情が丁寧に描写されているので読み応えがありました。

以下、ネタバレはしていませんが先入観なしで読みたい方はご注意下さいませ。

そして……記憶障害というネタ以上にこの作品が印象的だったのは、話の締めくくり方でした。
凪良先生らしいと言えばらしいかな。
今までの凪良先生の作品を読んでいる方なら、そこまで驚きはないかもしれません。
賛否両論あるかもしれませんが、私は、凪良先生はキャラを恋愛だけじゃなく生き方とか人生まで含めた部分を掘り下げる作家さんだなと思っているので、その見方からすると納得の展開でした。
泣けます。

ということで、凪良先生の新刊。
記憶障害が絡んだ話なので、当然のことながら結構切ない展開です。
でも、暗い印象ではなく、優しい印象でした。
泣けるけど、ちゃんとハッピーエンドですのでご安心を。
つぐみと朔太郎は、お互いにとって揺るぎない気持ちを一緒に暮らす中で迷いなく持ち続けてる。
その信じる心に感動しました。
このタイトル、読み終わった後に見ると胸にきますね…。
ハンカチと心の準備をして読む事をオススメします!

あ、余談ですが、小説家の話ということで「恋愛前夜」に登場するヤコ先生が脇で登場していてニヤニヤしてしまいました〜。
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2014.02.09 23:57 | 凪良ゆう | trackback(0) | comment(0)
            












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