にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

スポンサーサイト :スポンサー広告

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- --:-- | スポンサー広告 | TB(-) | コメント(-)
4883863840運命はすべて、なるようになる(下) (Holly NOVELS)
五百香 ノエル
蒼竜社 2010-08-27

by G-Tools

情緒不安定で痛々しい主人公がかわいくて仕方ない。
面白かったです!五百香先生好きだ!
【運命はすべて、なるようになる(上下巻)/五百香ノエル/SHOOWA/Hollyノベルズ(2010年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!
檜堵瑛輝はグランドスラムの帝王・ワーグナーと準々決勝で戦っていた。快楽を教え込まれ、男娼として生きている瑛輝には禁忌も後悔もなかった。だが、敬虔なカトリック教徒のワーグナーにとって、ゲイで、愛人の存在を隠さない瑛輝はアスリートである前に汚らわしい存在でしかない。幼い頃から憧れ、目標にしてきたテニス界の王に、瑛輝はライバルとして認められたいと願うが―

【あらすじ・感想など】
テニス全豪オープンで王者・ワーグナーと決勝を戦った、若手日本人プレイヤー・檜堵瑛輝。
日本人としては長身で容姿にも恵まれている瑛輝は、突然現れ瞬く間に世界のトッププロの一員となったが、スポンサーとの黒い噂もあるプライベートは、過去も含め謎に包まれている。
以前から瑛輝のプレースタイルに目を奪われていたワーグナーだったが、全豪での初対決の際、最初から喧嘩腰で向かってきた瑛輝に対し苛立ちを覚えていた。
瑛輝に警戒心を抱いているワーグナー、そしてその愛弟子・ニコルは瑛輝に挑戦的な態度を取るのだが…。
という、プロテニスプレイヤーたちの話です。
謎に包まれた若手プロテニスプレイヤーの瑛輝の本当の姿は、香港マフィアに飼われている高級男娼。
世界に散らばる4人のスポンサーに身体を自由にさせるのと引き換えに、世界を転戦する費用などのバックアップを受けている。
子供の頃に借金を抱えた父親に売られ、調教されてきた瑛輝は、そんな環境であってもテニスを続けるためには必要な事だと受け入れています。
ワーグナーは瑛輝にとってテニスを始めるきっかけとなった憧れの存在であるけれど、瑛輝は初対面の時から露悪的な態度を取り続けている。
それは、ワーグナーへの恋愛感情を自覚出来ていなかった瑛輝の心が感情を上手く表現出来ず、関心を引くために取ってしまった言動なのですが、ワーグナーにそんな瑛輝を理解出来るはずがなく警戒されてしまっています。
そして、ワーグナーに見出され行動を共にしている愛弟子・ニコルに対しても、瑛輝は嫉妬心から反発しているのですが…。

上下巻で話が大きく動くので、以下、ネタバレ含みます。
下巻のあらすじにを読めば推察できる程度ですが、未読の方はご注意下さいませ。

上巻は瑛輝とワーグナーの話、下巻はワーグナーが亡くなった後、瑛輝とニコルの話になっています。
ワーグナーと出会うまでの瑛輝は、たくさんの男たちに弄ばれ、飼われていますが、そんな状況を苦しんではいません。
それは自分が逃げる場所がない事を知っていて、感情に蓋をしているから。
憧れの王者・ワーグナーを倒す事が瑛輝の生きる意味であって、身体を売る事はそのために必要な手段だと思っている。
でも、そんなワーグナーへの憧れが恋だと知った時から、瑛輝は冷静さを失います。
情緒不安定なままワーグナーへ感情をぶつけ、敬虔なクリスチャンで既婚者だったにも関わらず、ワーグナーは瑛輝に翻弄されていく。
瑛輝の言動は自己中心的で感情的なのですが、普段の強気な態度とのギャップや生い立ちを知っていると、痛々しくて放っておけない気持ちにさせられます。
子供の頃から特殊な世界で生きてきた瑛輝は、一見すると達観しているように感じるけれど、実際には精神的に未発達なまま。
強気な性格で他人に懐かない普段の性格とは一転して、ベッドの中では快楽に弱い従順なペットとなり男たちの欲望を満たすその淫らさ。
手練手管を仕込まれ、男たちを夢中にさせている高級男娼が垣間見せる幼さ。
そんなギャップや危うさが瑛輝の魅力に繋がっていて、どんどん惹き込まれました。
ワーグナーへの想いは成就しますが、それが瑛輝の幸せには繋がらない事は明白で、瑛輝に惹かれれば惹かれるほど不安な気持ちにさせられます。
恋愛感情が瑛輝の心を不安定にし、そして突然のワーグナーの死で、生きる意味を見失っていく瑛輝の姿は痛々しくてつらい。
下巻では、ワーグナーの存在が大きすぎて隠れがちだったニコルが、テニスから離れ生きる屍となっていた瑛輝を必死に救い出そうとします。
心を閉ざしてしまっている瑛輝をテニスの世界に引き戻し、一緒に戦いたい。
その願いの裏にあるのは瑛輝への愛情なのですが、ニコルは瑛輝に生きる意味を与えるため、自ら憎まれ役となる事を選びます。
ニコルはワーグナーの愛弟子でテニスのプレイスタイルは同じだけれど、性格的には正反対で、ワーグナーが真面目な優等生タイプだったのに対して、ニコルは皆に愛される奔放な遊び人。
瑛輝にもそんな姿しか見せていませんが、本当のニコルはずっと悩み苦しみながら瑛輝を見守っている。
序盤はまだまだ若く荒削りだったニコルが成長し、熱い情熱を秘めながら健気に瑛輝を想い続ける姿がとてもよかったです。
上巻ではワーグナーの存在感が大きく、そのワーグナーがいなくなってしまってどう話をまとめるのかなと思いながら下巻を読んでいましたが、特別で絶対的な存在であったワーグナーがいたからこその瑛輝の再生ストーリーなんですよね。
瑛輝とニコルの精神的な成長に説得力があり、最後までしっかり読ませてくれる作品でした。

男娼設定なので、濡れ場は多いです。
スポンサー相手にいろいろさせられているし、調教されていた頃のエピソードも出てくるのでプレイ的には変態度が高いのですが、描写はそこまで濃くないかな。
でも、文字にない部分を妄想させられて萌え爆発!
そこ!そこ詳しく教えて下さい!と何度思ったことか(笑)
瑛輝というキャラ萌えが先行しているので、些細な描写でも妄想が膨らみました。

ということで、ずっと気になっていた五百香先生の作品をようやく手に取ったのですが、読み応えがあってとても面白かったです!!
スポーツものですが、スポ根というよりBLを超えて耽美小説に近い印象。
「スポーツ」と「男娼」はかけ離れていそうなネタですが、テニスやモータースポーツなどスポンサーありきの個人スポーツは駆け引きが多そうなので、身体の関係が絡むのは意外と違和感ありません。
むしろ、読み終わってみれば妄想がふくらんで美味しい世界だなと思うくらいに馴染んでいました。
そしてこの作品、登場人物たちがとにかく魅力的!
特に瑛輝が私の好みにドストライクで萌え悶えた…。
媚びない強気な態度と淫乱な姿のギャップがたまらない!!
瑛輝の周囲も、ニコルやワーグナーだけでなく、個性的な面々が揃っていました。
瑛輝を調教した女衒の老人や世話役の男、スポンサーだった男たち。
みな、瑛輝に性的な欲望を向けていたり支配したりしているけれど、瑛輝を愛しているのが伝わってきます。
瑛輝は不幸な生い立ちで過酷な人生を歩んできたけれど、愛され、大切にされていたんだなと思うとあたたかい気持ちになりました。
瑛輝がそうした周囲の愛情に気付き、自分自身を見つめ直していく。
ニコルとの関係だけじゃなく、愛に飢えていた瑛輝の心が満たされていく過程がとてもよかったです。
面白かった。
五百香先生、益々惚れました!

運命はすべて、なるようになる(上) (Holly NOVELS) 運命はすべて、なるようになる(下) (Holly NOVELS)
関連記事
            












管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://macnyanko.blog22.fc2.com/tb.php/1264-3175190d

最近の記事

プロフィール

Author:にゃんこ
漫画も読むけれど、やっぱり小説が好き! 小説を中心にBL本の感想を書いています。

このBlogについて:Read me

日記&一言感想
→ にゃんこ雑記
お知らせ用twitter
お知らせ
中の人はこちら
つぶやき

Twetter

RECOMMEND

参加させていただいています!

【このBLがやばい!2019年度版】
(漫画中心に小説、CD含めBL全般)

【はじめての人のためのBLガイド】
(ほぼ漫画のみ)
はじめての人のためのBLガイド

作家さん別感想記事リスト

Comment

Trackback

サイトリンク

BL Novels TB

BL Comics TB

BL×B.L.People


お役立ち


with Ajax Amazon

メールフォーム

基本的にレスは雑記の方でしています。数日経っても応答がない場合は送信エラーの可能性があります。「取扱説明書」を参照してください。

名前:
メール:
件名:
本文:

RSSフィード

| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。