にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

4778115074イエスタデイをかぞえて (ショコラ文庫)
綾 ちはる
心交社 2013-08-10

by G-Tools

何度も泣かされましたが、甘くてあたたかい読後感。
面白かったです!
【イエスタデイをかぞえて/綾ちはる/黒沢要/ショコラ文庫(2013年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!
『三島冬至様、お迎えに上がりました』突然目の前に現れた二人組の死神にそう告げられ、大学生の冬至は自分が死んだことを知る。最後に一つだけ願いを叶えてくれるという死神の言葉に冬至が選んだのは、死ぬまでの人生のやり直しだった。自分が居なくなった後の、恋人・椿武彦の苦しみを想像すると辛い。恋人にならないよう、出会った頃の記憶を頼りに再び人生を送る冬至だったが、己の取る行動が尽く裏目に出てしまい―。

【あらすじ・感想など】
核心には触れていませんが、多少結末の想像出来る言い回しがあるかもしれません。
ご注意下さいませ。

ある日突然事故に遭い死んでしまった大学生の三島冬至。
目の前に現れた死神にひとつ願いを叶えると言われた冬至は、優しい恋人・椿武彦を悲しませないよう、出会いから人生をやり直すことを選んだ。
椿の大切な存在にならないようにする。
しかし、椿のアプローチを冬至は拒みきれなくて…。
という、主人公が死ぬ場面から始まる話。
冬至は自分の死に対するショックよりも、恋人である椿が悲しむ事の方が大きな問題で、死神に1年間人生をやり直す事を願います。
冬至がその日死ぬ事は回避できないけれど、椿と出会わず、恋人にならずにいたら、椿は冬至が死んでも悲しまないだろう。
願いが聞き入れられ、椿と出会った日から冬至はやり直すことになります。
ただ、ふたりが仲良くなったきっかけとなった出来事を回避しても、結局椿との出会いは避けられず、周囲の友達も巻き込んで友達づきあいは始まってしまう。
そして椿から示される好意も避けようがなくて、どれだけ冬至が冷たい態度を取って「嫌いだ」と言っても、椿は追いかけてくる。
それは自分の中にある椿への想いを否定出来ない冬至がどうしても椿を求めてしまうからで、理由は分からなくても、椿はそんな苦しんでいる冬至の手を離すことが出来ません。
好きなのに好きだと伝えられず、拒む度に椿を悲しませてしまう事に冬至はどんどん追い詰められていきます。
好き合っているのに苦しんでいるふたりが切ない…。
救いのあるラストになるのだろうと思っていても、苦しんでいる姿を見るのはつらいし、その先にある「死」もつらくて何度も泣かされました。
特に椿視点の後半は胸が締め付けられる場面がいっぱい。
前半は冬至視点で、出会いをやり直した世界で再びふたりの気持ちが通じる話になっていて、これで一応まとまってはいます。
後半は椿視点で、冬至が死んだ世界の話。
冬至の死で椿や周囲の人間がどんな喪失を味わっていたのか、過去を織り交ぜてその後の世界が書かれています。
椿がどれだけ冬至のことを好きだったのかが痛いほど伝わってくるし、家族や友人たちの悲しみも含めてこれは泣かずにはいられない。
やり直した世界で幸せになれても、じゃあ本来の世界の椿はどうなるの?とモヤモヤした疑問が残っていたので、後半の話があってよかったです。
それに、元の世界では冬至が椿を拒んでいなかったので、付き合う前後のふたりの気持ちが高まっていく過程が楽しめます。
その幸せと現実の対比がつらいわけですが、初々しいカップルの馴れ初めは心あたたまるので好きです。
初エッチが2度楽しめてお得という見方も出来ますね!
冬至だけでなく、椿もいろいろな事を乗り越えてきていたので、ふたりは元々以上の結びつきでずっと一緒に歩いて行くんだろうなと思います。
いや、実際そうなっていますしね。ふふふ。

ということで、綾先生の本を読んでみました。
「死」が絡んでいるので、重い話が苦手な人は警戒してしまうかもしれません。
でも、ちゃんとハッピーエンドなので大丈夫です!!
泣ける場面はたくさんあるけれど、読後感は甘くてあたたかい。
困難を乗り越えたふたりのいちゃいちゃに癒されました。
この手のファンタジーは深く考えると矛盾が生じそうだし、そんな都合のいい展開ありえない!と突っ込みたくなる事も多々ありますが、それはそれ。
深く考えず、楽しめばいいんだと思います!
綾先生、これがデビュー作なんですね~。
友人に薦められて手に取ったのですが、とても面白かった!!
泣かされたし、しっかり萌えました。
黒沢先生の挿絵も雰囲気ピッタリですね。
文章も読みやすいしキャラも好みだったので、次作楽しみにしています〜。
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2013.10.07 00:28 | 綾ちはる | trackback(0) | comment(0)
            












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