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秘密をどうぞ :水壬楓子

4796404562秘密をどうぞ (ガッシュ文庫)
水壬 楓子
海王社 2013-06-28

by G-Tools

25歳も年の差があるのにふたりがとても馴染んでる。
こちらのスピンオフのカップルが好きです。
【秘密をどうぞ/水壬楓子/雨澄ノカ/GUSH文庫(2013年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!
「俺の気のすむまで…あなたを好きでいさせてほしい」16才のリックが恋をしたのは、恋人だった男の父親。25も年が離れ、亡き妻に心を残す彼への恋は絶望的だった。当然、想いを受け入れてはもらえなかったけれど、優しい彼は側にいることを許してくれた。それから数年、リックがデザイナーとして活躍するようになっても父と息子のような関係は続き…。ただ、側にいられたらいい、そう思っていたはずなのに、近くにいる程に欲張りになる心を止められず…?

【あらすじ・感想など】
貧しい家に生まれ、ゲイである事で閉鎖的な町で居場所をなくしたリックは、家を飛び出してひとり生きてきた。
バイト先で知り合った大学生の征司と付き合い始めて1年あまり続いているが、その関係はお互いに割り切ったもの。
将来はホテルチェーンのオーナーになる征司とは住む世界が違う。
しかしある日、征司の実家で父親の東悟に会った事をきっかけにリックの中で大きな変化が訪れる。
東悟に惹かれている自分に気付いたリックは想いを伝えるが、亡き妻への愛情を失っていない東悟は受け入れてはくれず…。
という、恋人の父親に惚れてしまう話。
シリーズ本編では、主役の征司の元彼として登場していたリック。
このスピンオフはそのリックの過去編で、12年前、征司と付き合っていた16歳の頃の話です。
征司との関係は、恋愛感情というより、性格や身体の相性が合うという部分が大きくて、うまくいっているけれど将来もずっと一緒にいるとはお互いに思っていません。
そうした中で東悟と出会い、今まで漠然と持っていただけだったインテリアに対する興味を自分の仕事にするために動き出すきっかけを与えられます。
貧しい家に生まれ、ゲイである事でつらい経験をしてきた事で、自分が明るい世界で成功するという将来を想像すらしていなかったリックにとって、夢という大きな目標を持った事はとても大きな変化。
そして、東悟の内面に触れ、優しさを感じる中で、リックの心はいつしか東悟に傾き好きになっていきます。
新しい価値観の相手と出会って、刺激を与えてくれる相手に惹かれたという一時の感情ではなくて、ちゃんと東悟のひととなりを知った上で好きになっていっているので、年齢差があっても惹かれていく過程に説得力がありました。
一方で、ゲイではない東悟にとって、息子よりも若い男であるリックは当然のことながら恋愛対象では全くありません。
可愛くは思っていても、恋愛感情ではない。
若いリックはそれを分かっていても諦めずぶつかっていきます。
そんなリックの真っ直ぐな想いや、受け入れられなくても側にいたいという健気さが次第に東悟の気持ちを動かしていく。
東悟が自分を受け入れた後も、東悟は自分のような恋愛感情を持っていないのかもしれないとリックは不安になってしまうのは理解できる。
でも、付き合うまでに長い時間をかけたからこそ、東悟は真剣ですよね。
片思い期間のリックが切なかったけど、そこがとてもよかったです。

東悟との濡れ場は終盤にしかありませんが、リックの片思い期間が長かったので想いが通じて私まで嬉しくなりました。
ふたりの初エッチ、美味しかったです。
リックかわいい!
そして、それ以上にニヤニヤしたのは書き下ろしのエピソード!
親子ならではの展開でした。
まさかそうくるとは!
さすがに狙っていたとは思いませんが、東悟は12年前より確実にエロオヤj(ry…
BL的にはいい方向に成長していると思います(笑)

それにしても、本編を先に読んでいると征司が気になってしまいます。
暁斗に対して年上の落ち着きを発揮している征司も、若い頃は年齢相応だったのね。
リックの心変わりに征司は動揺しているけれど、それはリックに惚れていたからというよりは、相手が自分の父親だったという部分が大きいわけですが…。
これが男女だったら、年下の恋人だった相手が父親と結婚して義母になる、みたいな事ですもんね。
そりゃ複雑でしょう…。

ということで、『お手をどうぞ』のスピンオフ。
時系列的には本編よりも過去で、桐原が大学生の頃。
桐原の元彼として登場していたリックが桐原と実際に付き合っていた時、桐原の父親である東悟と出会い、紆余曲折を経て恋人同士になるまでの話です。
リックのお相手がまさかの征司の父親・東悟でびっくりでした。
まさかリックが姑だったとは(笑)
そして年の差が25歳!四半世紀差…!
そんなにたくさん読んでいるわけではありませんが、水壬先生の作品は年の差カップル多いですよね?
オヤジ攻が多いという見方も出来ますが(笑)
水壬先生の「リスク」も攻が53歳というオヤジ攻でしたが、受は35歳だったので年齢差的には18歳。
今回は出会った時の年齢が攻41歳と受16歳、恋人になった時が攻47歳と受22歳で、攻の年齢は「リスク」より下だけど受の年齢が若いので25歳も差が!
でも、「リスク」のようなオヤジ臭はしません。
年齢や職業的なものもあるけれど、それよりもキャラの違いですかね~。
東悟は草食系で計算して動くタイプではないので、健気なリックの純愛にいつのまにか堕ちていた感じ。
力業ではなく、ふたりの気持ちが変化していく過程がしっかり書かれているので、25歳という年齢差があっても違和感なく読めました。
リックが恋人の父親である東悟を好きになるまで、東悟が息子の恋人に告白されてからその気持ちに応えるまで。
年齢差だけでなく、世界的なホテルチェーンのオーナーと、貧しい家に生まれ家出をして身体を売った事もある未成年という立場の違いも乗り越えて恋人同士になるまでの関係がよかったです。
そして、亡くなった妻をはじめ、東悟には既に多くの経験や思い出を抱えているのですが、リックはそれを書き換えるのではなく、自分がその一部になろうとしていて、リックに対する印象が大きく変わりました。
健気でかわいい。

このスピンオフを読んで、本編の桐原と暁斗のカップルがまた違った視点で見る事が出来、シリーズ全体の面白さが増しました。
若い頃の桐原の様子や父親である東悟の事を知ると、なんだか今の桐原がかわいらしく思えてきます(笑)
あとがきによると今後シリーズ続編の新作が出る予定という事なので、楽しみです!

■シリーズ
「お手をどうぞ」
「キスをどうぞ」

「秘密をどうぞ」スピンオフ

お手をどうぞ (ガッシュ文庫) キスをどうぞ (ガッシュ文庫) 秘密をどうぞ (ガッシュ文庫)
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2013.08.10 00:42 | 水壬楓子 | trackback(0) | comment(0)
            












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