にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

479640435Xお手をどうぞ (ガッシュ文庫)
水壬 楓子
海王社 2013-04-27

by G-Tools

3冊出ているシリーズの中から、まずはメインカップルの話。
大人の男に磨かれて成長していく過程が面白かったです!
【お手をどうぞ、キスをどうぞ/水壬楓子/雨澄ノカ/GUSH文庫(2013年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!
「私がおまえにチャンスをやろう」恋人のカメラマンに捨てられ仕事も干されたモデルの暁斗は、桐原という男に拾われる。豪奢なホテルの一室に暮らす資産家らしい彼は、正体を明かさないまま、元恋人を見返したいと願う暁斗に協力を申し出た。彼のもとで一流のモデルになる特訓を始めた暁斗は、共に過ごすうち、厳しくも優しい桐原に惹かれていくが…?BL版マイ・フェア・レディ、書き下ろしも収録。

【あらすじ・感想など】
恋人に捨てられモデルの仕事も住む場所も失ってしまった大学生の藤井暁斗は、バーでひとりヤケ酒をあおりつぶれてしまう。
そんな暁斗を桐原征司という男が拾い、一夜を共にする事に。
翌朝目覚めた暁斗は、事情を知った桐原から、一流のモデルになり元彼を見返してやろうという気があるなら協力すると告げられるのだが…。
という、年上の男性に拾われる大学生の話。
暁斗は母親の再婚で居場所がなくなり、大学進学を機に家を出ていますが、大学でやりたいことがあるわけでもなく、無気力に過ごしていたところをカメラマンの田上にスカウトされてモデルの仕事を始めます。
でも、ちやほやされていたのは田上との関係がうまくいっていたときだけ。
田上との恋愛関係が崩れた途端に暁斗はすべて失い、途方に暮れていたところを桐原に拾われます。
仕事で東京に滞在しているという桐原は、ホテル暮らしで明らかに暁斗とは住む世界が違う30代半ばのビジネスマン。
酔った勢いで身体の関係を持ち、その上散々愚痴って当たり散らしていた暁斗に対して、桐原は嫌な顔をせず相手をしています。
さらに、どん底の暁斗に田上を見返すための目標を与え、それまでの間暁斗をホテルに同居させて様々な経験やレッスンを受けさせたり。
大人で裕福故の余裕ですね~。
「マイ・フェア・レディ」は見た事がないので私は「プリティ・ウーマン」が頭に浮かびましたが、まさにそのBL版と言った感じです。
『お手をどうぞ』は暁斗が桐原の手で成長し、モデルとして成功する話、『キスをどうぞ』はその後モデルとして暁斗が悩み実力をつけていく話。
もちろんその裏では恋愛感情が動いていて、仕事と恋愛の間で悩み、揺れ動く暁斗の心情もしっかり盛り込まれています。
ただまぁ、仕事が絡みつつも恋愛の方が前面に出ているので、仕事面に関しては突っ込みどころも満載ですが…。
暁斗はちょっと仕事に対する考えが甘いというか…そこが若さなんでしょうけど、特に『キスを~』では他のモデルとのやりとりが出てくるので、余計にそれが目についてしまいました。
桐原も桐原で、ビジネスなんだから暁斗にもっといろいろ説明とかしておくべきなのでは?と思ったりもしましたが、まぁ仕事がメインの話ではないのでそこは気にしちゃダメなのか…。
桐原に関しては、暁斗より15歳近く年上でしっかりしているかと思いきや、仕事面でも暁斗に対する独占欲を隠そうとしないような、意外と感情的な部分が見えてくるところも面白さのひとつですし!
桐原は完璧で隙が無さそうに見えて、暁斗が絡むと周囲に感情だだ漏れです(笑)

2001年に出ていたノベルスの新装版。
スピンオフを含めて3冊出ていますが、今回はメインカップルの桐原&暁斗の話である2冊を取り上げてみました。
元々は10年以上前の作品ですが、古さを感じるようなところはありません。
所謂「王道」なシンデレラストーリーですが、私はあまり読まないタイプの話なので逆に新鮮でした。
男女ならそこまで気にならないかもしれないけれど、攻に受が貢がれたりするような金銭面で依存する関係は、対等な関係を求めがちなBLでは受の態度に対して違和感を覚えやすい気がします。
アラブみたいな非日常の世界観なら受が囲われていてもあまり気にならない…って、それは囲われているんじゃなくて監禁に近いからか(笑)
現代日本を舞台にしている今回の話では、暁斗は桐原に衣食住すべて与えられ、さらにモデルになるためのレッスンなども用意されて至れり尽くせり。
桐原に出会う前も生活を恋人に依存していたし、そもそも親に学費出してもらっているのに大学行っていなかったわけで…。
働いている人は特に、暁斗のそんな部分にイラッとしてしまうかもしれません。
私も序盤はそうでした。
が、そうした状況の中で暁斗なりに悩んだり苦労したりして成長していく様子はかわいく思えてきたし、大人の男に磨かれていくという展開を楽しめたので、そんな暁斗の未熟さもありかなと最後には感じました。
そして、年齢差に加えて人生経験の差が大きいせいもあって、桐原の暁斗に対する言動がとても甘い。
甘ったるいセリフがたくさん出て来るので、甘やかされる受を楽しみたい時にピッタリだと思います。
水壬先生は割と攻の年齢が高かったりしますが、中身を知ると実はバカップルというカップルが多いですよね(笑)
それなりに地位や権力があっても可愛いところがある攻。
大好きです!

ちなみに、この2冊で暁斗と桐原の話は楽しめますが、このシリーズの魅力を存分に味わうにはスピンオフの『秘密をどうぞ』まで読むべし!
桐原がかわいく思えてくること間違いなしです。

■シリーズ
「お手をどうぞ」
「キスをどうぞ」

「秘密をどうぞ」スピンオフ

お手をどうぞ (ガッシュ文庫) キスをどうぞ (ガッシュ文庫) 秘密をどうぞ (ガッシュ文庫)
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2013.08.09 00:48 | 水壬楓子 | trackback(0) | comment(0)
            












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