にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

4479650075ぼくはこうして大人になる
長野 まゆみ
大和書房 2000-10

by G-Tools

以前から気になっていた長野まゆみ作品を初読み。
おもしろかった。
淡々とした展開の中に何気に痛い場面があって、泣かされました。
テーマは違うけど、味付けはボーイズラブ。
海辺の田舎町に暮らすぼくは、中学三年生。優秀でまともな少年に見せるだて眼鏡をかけ、人に云えない不安を抱えつつ、級友たちの過分な信望を得て平穏な学校生活を送っている。ところがある日、クラスに七月という少年が転入してきた。なかなかみんなに馴染もうとしない彼と関わるうち、修学旅行中に騒動がおきて…。繊細にして傲慢、冷静にして感情的な、少年たちの夏を描く。


【感想など】
一(はじめ)は中学3年生の男の子。
10年上の双子、百(もも)と十(みつる)からは常に弄られる対象であり、頭が上がらない。
双子によって、幼児期には“自分は女の子”だと信じさせられ、さらにその後、従兄の亜細亜によって“男が男を抱くこと”をごく普通の行為だと思わされてきた。
その結果、女の子を恋愛の対象に見ることができない一だが、学校では冷静なクラス委員として信頼され、まっとうな男の子を演じている。
ある日百に呼び出され、恋人の弟・七月(なつき)を世話してくれと頼まれる。
七月は一のクラスに転校してくるが…。

中学3年生というのは微妙な年頃ですね。
みんながそうなのかは知らないですが(普通違う?)、少なくとも私の中学時代のクラスは、まさにこの本に出てくるような雰囲気でした。
みんなはじきだされたくなくて、周りの顔色伺ってる。
息苦しい毎日だったなー、という印象が強いです。
一や健みたいにうまく操ってくれるヒトがいたなら、もっとましだったのになぁ。
やけにリアリティのある描写に、当時の事を思い出しました。

中学生という年頃は、大人になりきれない子供ですね。
一は冷静に大人びた判断をしようとしますが、やはりまだそこには無理が生じ、精神的に追いつめられ、己の未熟さに気付きます。
一が電話口で泣くシーンは心が痛かった。
そして、弱ってみて改めて周りを見渡すと、自分のことを見守ってくれる人たちが実は沢山いることに気付きます。
冷たいと感じていた双子も、自分の事を真剣に考えてくれていた。
友人達も、自分がちゃんと心を開いていればすれ違うことはなかった。
様々なことに気付き、こうして少しずつ大人に近づいていくのでした。

最後、あんな展開で双子の優しさを知ることになろうとは、予想できなかった。
あまりに偶然が重なりすぎで、ちょっと唐突なのでは…とも思いますが。

短い話ですが、ピンポイントにある何気なく痛いシーンが話を締めていて、話に引き込まれていきます。
何度か痛いシーンで、余韻に浸ってしまった…。
この本、もっと若い頃に読みたかったです。


----
蓮也さん、貸してくれてありがとう!
まだまだ読み切れてませんが…。
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2006.04.20 10:53 | その他 | trackback(0) | comment(0)
            












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