にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

4344827538ファンタスマゴリアの夜 (幻冬舎ルチル文庫)
砂原 糖子
幻冬舎 2013-04-16

by G-Tools

不器用な強気受に弱い私…。
切なさと萌えが良い塩梅でした!
【ファンタスマゴリアの夜/砂原糖子/梨とりこ/ルチル文庫(2013年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!
父の跡を継ぎ、貸金業を営む束井艶は、同窓会で幼馴染みの永見嘉博と再会する。小二の頃、人気子役だった束井はある事故をきっかけに仕事を失い、なぜか似合わないワンピースを着た永見と出会った。学校でも浮いた存在の二人は友達に。小五のとき、永見に突然告白されて振ってしまった束井だが、中学、高校と成長するにつれ惹かれていき…。

【あらすじ・感想など】
父親が亡くなり、貸金業を継いだ束井艶。
ヤクザまがいの仕事にも慣れてきたある日、同窓会で永見嘉博と再会した。
夢を叶えバーを営んでいる永見の変わらない人柄に複雑な想いを抱きつつ、それ以来度々バーに足を運ぶようになる。
次第にふたりの距離が変化し始めるのだが…。
という、再会もの。
ふたりは小学生の時からの幼なじみで、中学、高校と1番近くにいる存在でしたが、束井が高校卒業後留学してから音信不通となり、10年間離れています。
疎遠になったのは、物理的な距離だけでなく束井の気持ちによるところが大きいのですが、それはまだ恋愛感情として自覚するまではいっていません。
小学生の頃永見に告白されたけれど、「男は好きにならない」と返した束井。
その後も友人関係は変わらず続きますが、高校生になり隠すこともなく男と付き合うようになった永見に苦しい気持ちを抱くようになります。
人気子役として活躍していた頃のある事件をきっかけに閉ざされ、笑顔を見せなくなった束井にとって永見は唯一心を許していた相手だけれど、告白されて以降、永見の恋愛関係に心がざわめき、ふたりの関係は変わっていく。
永見に対する友人を超えた感情は疎遠になって以降も束井の心に居座っていて、再会後、一線を越えます。
10年という時間によって、高校生の頃より束井の気持ちが明確になりつつある一方、その間にふたりを取り巻く環境も大きく変わっていて、束井は自分の気持ちに向き合えないでいる。
そうした中で束井はトラブルに巻き込まれ、自ら永見から離れようとします。
束井が不器用すぎてハラハラしますよ…!
態度は強気なくせに中身は臆病。
そんな束井を分かっているからこそ永見は距離を置きつつ見守っています。
まぁ、隙ありすぎな束井に我慢出来ず手を出しちゃったりしてますけど(笑)
それにしても、最初は永見の健気さに感心していましたが、読み進めていくと健気というより粘着質気味なのでは…?と感じる場面がちらほら。
害を与えるような行動をするわけではないですが、行動が少し予想を超える時があるような…。
最後まで読んでみると、同窓会のハガキの件も何かあったのでは?と思えてしまう。
全編束井視点で永見の行動が全部見えているわけではないので、束井が知らないところで永見が実は動いていたという事がありそうです。
そんな永見ですが、これまで束井一筋で独り身を通してきたわけではなく、高校時代からいろいろな相手と付き合ってきています。
でもそれで束井を好きな気持ちが消えたのではなく、むしろ離れていた10年という年月の間に「やっぱり好きだ」という気持ちが募っていき、同窓会での再会に繋がったのではないかなと思う。
学生から社会人になり、世界が広がって様々な経験もしていく10代後半から20代にかけての時間の中で、自分にとって本当に大事なこと何か見えてくる事ってありますよね。
一度振られていても、音信不通になっていても、束井の事が忘れられなかった永見の心情が分かるような気がします。
元人気子役であった男がヤクザまがいの街金社長という設定であったり、子役時代の事件関係者が問題起こしたりする展開はインパクトがあるし、そんな経験が束井の性格の背景にあるものなので当然大事な要素なのですが、こうして感想を書いてみると、その特殊性よりも再会後のふたりの距離が変化していく過程が印象的でした。
読み終わって、じっくり楽しめたなぁと感じる1冊でした。

しかし何はともあれ、私にとっては束井のキャラが萌えツボに嵌まったのが1番のポイントです…!
傷つかないよう心に入る刺激を遮断しているようなところがある一方で、外に向けては攻撃的な面があり、そうやって感情を麻痺させることによって生きてる。
ツンツンしている受が、実は臆病だったり、寂しがり屋だったりするようなギャップが大好きです!
強気の姿勢を崩さない受が素直になる場面は萌えますねー!
特に、エッチの最中デレるのはいい!
そして、今まで閉じ込めていた自分の本当の気持ちを吐き出した場面は胸が締め付けられました。

ということで、砂原先生の新刊はシリアス路線の再会ものでした。
砂原先生のラブコメも面白いですが、私はシリアス路線の方が好きなので今回の話もじっくり堪能できました。
切なさと萌えが良い塩梅。
再会ものは、離れていた時間があったからこその気持ちの変化や、環境の変化がポイントですよね。
子供の頃、中高生の頃、永見と再会した頃、そしてふたりの気持ちが通じた後。
束井の表情や雰囲気が変わっていくのが感じられる話でした。
面白かったです!
関連記事
2013.04.25 00:28 | 砂原糖子 | trackback(0) | comment(0)
            












管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://macnyanko.blog22.fc2.com/tb.php/1195-edfc4ce7

最近の記事

プロフィール

Author:にゃんこ
漫画も読むけれど、やっぱり小説が好き! 小説を中心にBL本の感想を書いています。

このBlogについて:Read me

日記&一言感想
→ にゃんこ雑記
お知らせ用twitter
お知らせ
中の人はこちら
つぶやき

Twetter

RECOMMEND

参加させていただいています!

【このBLがやばい!2019年度版】
(漫画中心に小説、CD含めBL全般)

【はじめての人のためのBLガイド】
(ほぼ漫画のみ)
はじめての人のためのBLガイド

作家さん別感想記事リスト

Comment

Trackback

サイトリンク

BL Novels TB

BL Comics TB

BL×B.L.People


お役立ち


with Ajax Amazon

メールフォーム

基本的にレスは雑記の方でしています。数日経っても応答がない場合は送信エラーの可能性があります。「取扱説明書」を参照してください。

名前:
メール:
件名:
本文:

RSSフィード

| ホーム |