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BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

忠誠の代償~聖なる絆~ :六青みつみ

4344823907忠誠の代償 ~聖なる絆~ (リンクスロマンス)
六青 みつみ
幻冬舎 2011-12-28

by G-Tools

がっつり異世界ファンタジーですが中身は男の子育てBLでした。
かわいくて癒される…!
【忠誠の代償~聖なる絆~/六青みつみ/葛西リカコ/リンクスロマンス(2011年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!
魔獣に脅かされるラグナクルス帝国―唯一魔獣を倒すとされる聖獣と誓約を結び、人々は自らを守るために戦闘を繰り返していた。皇子ヴァルクートは、最高位の聖獣と絆を結ぶ前に、長兄の謀略によって辺境に追いやられてしまう。荒くれた警備兵を率いながら、監視の仕事に明け暮れていたとき、思いがけず野良聖獣キリハの繭卵を見つける。キリハに呼ばれるように、誓約を交わすことになったヴァルクートだったが…。

【あらすじ・感想など】
ラグナクルス帝国は聖獣と誓約を結び、魔獣と戦いながら暮らしている。
地位が高いほど力の強い高い位の聖獣と誓約を交わし、皇帝となるには最高位の聖獣・インペリアルを従えている事が必須。
第四皇子・ヴァルクートは性格も良く利発で皇帝に溺愛されていたが故に、次期皇帝に最も近い存在である長兄・ゲラルドに疎ましがられ、根も葉もないスキャンダルを理由に辺境の国境警備隊の隊長として赴任し、帝都を離れることとなった。
既に聖獣の繭卵の主として選定されていたヴァルクートだったが、ゲラルドの策略により孵化した聖獣はゲラルドの息子・ギルレリウスのものとなってしまう。
失意の中、ヴァルクートは森の中で繭卵を見つける。
繭卵に呼ばれるように、生まれてきた聖獣・キリハと誓約を結んだヴァルクート。
キリハは愛しく何ものにも代えがたい存在だったが、ゲラルドの死後政治的な思惑で帝都に戻ることとなったヴァルクートとキリハは、否応なく周囲の好奇の視線に晒されることとなった。
聖獣としての力が弱く位の判別出来ない異質な聖獣であったキリハは、皇子の立場にあるヴァルクートとは釣り合わないのだと感じるようになっていく。
そんな中、ギルレリウスの聖獣・リュセランの存在に、不安な気持ちがふくれあがっていくキリハだったが…。
という、異世界ファンタジーもの。
異世界ファンタジーの感想は、世界観と人間関係を説明するとどうしても長くなってしまいます…。
雰囲気的には中世ヨーロッパという感じでしょうか。
この国では聖獣と誓約を結び魔獣と戦う騎士の地位や人気は高く、特にインペリアルを従える騎士ともなれば別格の存在。
インペリアルと契約することが皇帝となるための必須条件なのですが、ある時をさかいに繭卵は急激に減り、インペリアルが生まれる確率もかなり低くなっています。
実際、ヴァルクートが奪われてしまった聖獣・リュセラン以来新たなインペリアルは生まれる気配すらありません。
そんな背景があるので、ヴァルクートは繭卵を見つけた時、明らかにそれはインペリアルでもそれに次ぐような位でもない怪しげなものだったため、自分が選定されてしまわないよう距離を取ろうとしています。
が、生まれてみたらその聖獣・キリハはヴァルクートを求め、そしてヴァルクートも一気に惹き込まれてしまう。
もう、それからのヴァルクートは子供にめろめろになっている親バカそのもの。
眼に入れても痛くない程の可愛がりようで、キリハは他の兵たちからも可愛がられてすくすくと育っていきます。
しかし帝都に戻った途端に、ふたりは厳しい現実を目の当たりにし、特にキリハはリュセランの存在などによって不安定な気持ちになっていく。
さらに、騎士は魔獣の襲ってくる地に向かい戦わないといけないのですが、身分が高く秀でた能力があるにもかかわらず、キリハが弱い聖獣であるためにヴァルクートも後方に甘んじなければいけならないため、キリハは不甲斐ない自分に落胆してしまいます。
蜜月から一転、ふたりの気持ちがすれ違っていきますが……もちろんこのままで終わるはずもなく、大逆転の展開が待っています!
みにくいあひるの子が成長して白鳥になるように、キリハも本来の姿を取り戻すのですが、なんだかもう読んでいる私が達成感みたいな昂揚を感じてしまいましたよ!
予想通りの展開であっても、水戸黄門が印籠を出した時のようなすがすがしさにスッキリ。
恋愛という点では少し薄さはあるけれど、家族愛だと思っていたものが恋愛感情だったという流れは自然なので違和感ありません。
信頼関係が厚く、お互い相手のことしか見えていないのは丸わかりですし。
というか、そうなる前からいちゃいちゃしてたので当然の成り行きですね(笑)
キリハの愛らしさに、ヴァルクートも兵たちも私もめろめろですよ!

キリハの成長や魔中との戦いのシーンも多いので、しっかりとした恋愛シーンの分量は少なめ。
でも、性的な事に疎いキリハに快感を与えていくヴァルクートという構図に私の萌えが震えました。
人間より成長速度が速い聖獣のキリハはそのうちヴァルクートに追いつくとは思いますが、この時点においては年の差カップルで疑似親子みたいな関係なので、少しのエロでも萌えが刺激されます。
そして、キリハの尻尾の存在感がいい…!
けもみみものは、尻尾が性的な刺激に関係していると萌え倍増です。
私、耳があって尻尾があって羽根がある設定に、漠然と聖獣は馬型(ペガサス的な)だと思って読んでいたのですが、挿絵を見てみると猫型なのですね!
それを知ってテンション上がりました(笑)
猫って尻尾の付け根弱いですよね〜。ふふふ。
ただ、萌えはあったのですが、欲を言えばもっとエッチシーン読みたかった!
ヴァルクートにもっといろいろなやり方でキリハを弄ってほしかったなぁ。
例えば、成長に伴って訪れる性的な目覚めに戸惑うキリハをヴァルクート自ら手ほどきしてあげるとか、発情期が訪れたキリハを慰めてあげるとか。
政治的なゴタゴタが終わって落ち着いた頃のふたりのいちゃつきっぷりを知りたい!

ということで、六青先生の代償シリーズ1作目。
もうすぐ続編が出ると言うことで、長らく積んでいた2冊をようやく読みました。
苦手なガッツリ異世界ファンタジーで新書2段組なので不安もあったのですが、これはとても面白かった!
簡単にまとめると子育て&みにくいあひるの子もの。
とにかくもう聖獣のかわいさにやられました。
さらに葛西先生挿絵が素敵すぎる!!
格好いいヴァルクートと可愛いキリハはもちろんのこと、正装姿や軍服などが格好良くて素敵。
惚れ惚れしながら挿絵を何度も見返してしまいました。
話もしっかりしていて、世界観が苦労することなくスッと頭に入ってきたので、異世界ファンタジー苦手な私でも読みやすかったです。
あ、重要な事を書き忘れていましたが、六青先生と言えば受が攻以外の男たちにやられちゃったりする痛い展開が印象的ですが、今回は多少ありつつもそこまでではなかったので、苦手な方も読めるんじゃないかなと思います。
まぁ、私はその展開が大好物なので残念だったわけですが(笑)
兎にも角にもキリハのかわいさに悶えた1冊でした。
大満足!
シリーズ2作目の、今回敵対する立場で登場していたギルレリウスとリュセランの話については、また別の記事で感想を書こうと思います。

余談ですが…。
ドイツ語の名称と戦う時の戦術などで、思わず銀英伝を思い出しました。
アニメ見返したくなる(笑)

■代償シリーズ
「忠誠の代償〜聖なる絆〜」 ヴァルクート×キリハ
「誓約の代償〜贖罪の絆〜」 ギルレリウス×リュセラン
「奪還の代償〜約束の絆〜」 リグトゥール×カイエ
「彷徨者たちの帰還〜守護者の絆〜」 フェンリル×キース

忠誠の代償 ~聖なる絆~ (リンクスロマンス) 誓約の代償 ~贖罪の絆~ (リンクスロマンス) 奪還の代償 ~約束の絆~ (リンクスロマンス)
彷徨者たちの帰還 ~守護者の絆~ (リンクスロマンス)
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2013.04.13 01:11 | 六青みつみ | trackback(0) | comment(0)
            












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