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サクラ咲ク :夜光花

4344824431サクラ咲ク (リンクスロマンス)
夜光 花
幻冬舎 2013-01-31

by G-Tools

ずっと読みたかった「忘れないでいてくれ」のスピンオフ。
あとがきで泣きました。朝南先生の挿絵が見たかった…。
【サクラ咲ク/夜光花/リンクスロマンス(2013年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!
高校生の頃、三カ月の間行方不明となり、その間の記憶を無くしてしまった早乙女怜士。明るかった性格から一変し、殻に閉じこもるようになった怜士の前に中学時代に憧れ、想いを寄せていた花吹雪先輩―櫻木と再会する。ある事件をきっかけに、怜士は櫻木と同居することになるが…。

【あらすじ・感想など】
高校1年生の春、失踪していた3ヶ月間の記憶がない早乙女怜士は、それ以来心を閉ざすようになった。
それから10数年経ち、怜士が以前付き合っていた男を探していた櫻木拓海と、偶然再会する。
中学生の頃、憧れていた「花吹雪先輩」。
その頃の恋心をまだ持っている自分に気付いた怜士は、事件に巻き込まれた事で櫻木との繋がりが続き嬉しく思っていた。
けれど、櫻木との関係を続けるには、失踪事件と向き合わねばならず…。
という再会もので、「忘れないでいてくれ」のスピンオフです。
櫻木は「忘れないでいてくれ」の主人公・清涼(守屋大輝)の記憶の鍵を握っていた先輩で、いつも笑顔で博愛精神溢れているけれど、どこにも根を張らず、裏表はないのに掴み所がないような人物。
容姿端麗で頭脳明晰、しかも親が資産家で裕福なのに、大学卒業後マジックの修行をするために海外へ行っていたという櫻木は、家族の事情で帰国している時に怜士と再会しています。
時系列的には「忘れないでいてくれ」の少し後というところかな?
怜士はまだ明るい性格だった中学生の頃、生徒会長で目立つ先輩だった櫻木に憧れていて、告白までしていますが、進学先が別の高校で、怜士自身事件でそれどころではなくなってしまったためにそんな初恋は思い出になっています。
再会後櫻木への想いを強くしていきますが、櫻木はいい人だけど変わった人なので、なかなか進展しません。
ただ、問題は櫻木の性格だけじゃなく、怜士にもあります。
今まで怜士が恋人とうまくいかなかったのは、接触恐怖症でセックスに至れなかったような肉体的な面での問題だけじゃなく、精神的にも他人と深く関わることを恐れていたから。
自分から求めていて、信頼関係も築けている櫻木となら上手くいくかもしれないと思ってるけれど、恋愛に本気になればなるほど、過去の事件を無視できなくなります。
相手と深く関わるということは、自分自身を見つめ直すことでもありますよね。
怜士自身ずっと頭の片隅にひっかかっていた、開けるのが怖くて蓋をし続けてきた過去の記憶を、大輝の助けを借りて思い出すことになるのですが…。
怜士も薄々気付いていたし、読んでいると簡単に想像出来る事ではあったけれど、その事件に関しての展開はなかなかヘビーでした。
痛々しいけど、救いがあってよかった。
櫻木と出会った事で、怜士が新しい未来に目を向ける事が出来るようになって、本当によかった。
起こってしまったことをなかったことには出来ないのだから、たとえそれが理不尽な出来事でも、結局は自分でその不幸を受け入れ乗り越えていかないと、心は過去に囚われたままになってしまう。
怜士の大人しそうなのにカッとなると突っ走ってしまう性格は、特に大きな意味はなく、話に躍動感を出すための味付けなのかなと思っていたのですが(そうじゃないと話が動かないし)、予想以上に重要なポイントでしたね。
櫻木と出会って、ずっと止まっていた怜士の時間が動き出してホッとしました。
一方の櫻木も、序盤は遠い存在に感じていたけれど、どんどん人間くささが見えてきてよかったです。
怜士に対して必死になっているのに恋愛感情を自覚していない櫻木が、とても普通の男で微笑ましかった(笑)
恋愛面での心の動きと、過去の事件の記憶を巡る動き。
そのふたつの流れが最後うまく収束していって、心があたたかくなる読後感でした。

そして、エロもすごく萌えた…!
受が主導権を握り、攻に乗っかっていくんだけれど途中で逆転されてしまい、翻弄されるという展開、大好きです。
それに切ない背景や心理描写が加わったら、益々美味しい。
夜行花先生のエロ描写は、1ラウンド終わったかと思ったらまた次が始まる、エロの波状攻撃で受がめろめろになっていく事が多くて、読み応えたっぷり!
BLの攻は絶倫じゃないとね!
櫻木の忍耐力には感心したけど、途中からはガッツリ食っていて、そんなところにも人間らしさを感じてニヤニヤしてしまった(笑)
BLの攻って、普段の姿が冷静沈着な大人だったり草食系男子だったりしても、エッチの最中は性欲に勝てない、情けないところもあるようなただの男になっているから好きです。
前作読んだ時の印象だと櫻木は受でもありかなと思っていましたが、こうして読んでみると、怜士が相手に櫻木が攻というカップリングでしっくりきました。

ということで、「忘れないでいてくれ」に登場した花吹雪先輩こと櫻木のスピンオフでした。
「忘れないで~」の清涼や秦野の出番もあり、今回も過去の記憶を巡る話で、期待通りとても面白かったです!
萌えもいっぱい!

…ただ、その一方で切ない気持ちが募りました。
この作品は、昨年亡くなった朝南先生への追悼の意を込めて、表紙も挿絵もイラストのない形で発行されています。
読んでいる最中、「この場面、朝南先生の挿絵があったらどんな画なんだろう?」と、何度もそんな事を考えてしまって、最後あとがきで涙が…。
「忘れないで~」がすごく好きでずっと続編を待ち望んでいたのですが、挿絵を担当されていた朝南先生が亡くなり、もう続きを読むのは難しいかなと思っていました。
読みたいけど朝南先生以外の挿絵は受け入れがたい…。
そう思っていたので、今回このような表紙も挿絵も無地という形になって、よかったなと思います。
朝南先生の訃報から1年あまり。
残念で悲しいですが、清涼や秦野をはじめ、多くのキャラクターが朝南先生の画で記憶の中に生き続けています。
たくさんの素敵な作品、ありがとうございました。

■シリーズ
「忘れないでいてくれ」秦野×清涼(大輝)
「サクラ咲ク」櫻木×怜士

忘れないでいてくれ (リンクスロマンス) サクラ咲ク (リンクスロマンス)
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2013.02.08 01:07 | 夜光花 | trackback(0) | comment(0)
            












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