にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

同い年の弟 :菱沢九月

4198635323同い年の弟
菱沢 九月
徳間書店 2012-12-19

by G-Tools

序盤から萌えの予感満載で、ワクワクしながら読みました。
単行本でお値段お高めですが内容には大満足です!
【同い年の弟/菱沢九月/穂波ゆきね/徳間書店(2012年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!
中学の頃、親同士の再婚でできた同い年の弟・景輝。誰にでも好かれるスポーツ万能の景輝が、身体の弱い雪宏は自慢だ。そんな弟と好奇心から始まった、二人だけの秘密の遊び―。それは、オトナのキスをしたり、身体を触り合ったりすること。けれど、年を重ねるごとに、景輝は独占欲を隠さなくなっていき…。出会いから八年―抑えてきた恋の奔流が堰を切って溢れ出す、せつなく熱い初恋物語。

【あらすじ・感想など】
同じ大学に通う白崎雪宏と景輝は、中学生の時、親同士の再婚で兄弟になった。
同い年だけれど三ヶ月差で雪宏は兄となったけれど、体格は景輝の方が大きく、明るくて外向的な性格の景輝に身体の弱かった雪宏は多く助けられてきた。
血は繋がらなくても仲のよい兄弟。
しかし、景輝が自分に向ける執着を、雪宏は恐れるようになるのだが…。
という義理の兄弟モノです。
性格も体格も正反対のふたりなのですが、出会ってすぐ仲良くなり、次第に特別な関係になっていきます。
特に景輝は雪宏に対して執着を隠さず、雪宏が自分の知らない人と仲良くしていたりすると、その相手に対しても警戒心をあらわにする程。
一応「仲のよい兄弟」だからという事で周囲には呆れられながらも受け入れられているのですが、実際はそれ以上の熱さを秘めていて、ふたりきりの所ではキスもしています。
それは兄弟の関係を超えているけれど、ふたりとも表向きはその感情を「恋愛」に繋げていないので、キスも兄弟としてのスキンシップという事になっている。
そんな危うい関係が続いているのは、まだ性的な行為の理解が出来ていない頃に起こった出来事を引きずっているから。
大切な存在をなくさないためにその出来事を見て見ぬ振りをしているけれど、大学に進学してふたりで暮らし始めてから、それが限界に近づいてきている事を雪宏は感じています。
互いに惹かれ合っている事は分かっているけれど、恋愛感情を認めたら、穏やかであたたかい家族との関係が崩れてしまうのではないかと雪宏は恐れている。
でも景輝と離れる事も出来なくて雁字搦め。
そんな膠着状態は、雪宏が高校時代所属していた写真部の先輩・飯島と再会したことで変化が訪れます。
雪宏が純粋に尊敬している先輩と写真の話をしたいと思っていても、景輝がいい顔をするはずがなく、予想通り、トラブルに発展してしまう。
この再会がなくても遅かれ早かれ限界を迎えてたんでしょうけど…。
序盤は執着してくる景輝の気持ちに流されないよう雪宏は踏ん張っているのかと思っていました。
流されて絆されて両思いになる兄弟モノって多いですよね。
でも、徐々に雪宏も景輝に負けないくらいの熱い気持ちを秘めている事が伝わってきて、気持ちはどうあれ端から見たらいちゃいちゃしているふたりの様子に、当て馬の飯島が可哀想になってきました(笑)
雪宏はガード緩すぎですから!
景輝の気持ちから目を逸らしていて自分に向けられる感情に鈍くなっているからか、景輝しか見えていないからか、飯島に隙見せすぎです!
喰われても文句言えないよ!
でもまぁ、自覚する以前に分かる人には自分の気持ちがだだ漏れだったと知って動揺する雪宏がかわいいので、そんな鈍さも許せちゃうんですが〜。
しっかりしているように見えて実はそうでもなくて、一生懸命な雪宏はかわいくて放っておけない気持ちにさせられます。

均衡が崩れるまでの展開は切なさや緊迫感にドキドキさせられましたが、全体の構成の中では割と早い段階で気持ちは通じ合い、後半は兄弟で恋人という関係に対する後ろめたさと向き合っていく過程が書かれています。
後半もトラブルは起こり、逆恨みで雪宏を傷つけようとする女性が登場。
言動は理解を超えているし、身近にいたら絶対に友達になれないようなキャラなのに、意外にも読後感は悪くなかったです。
例えば崎谷先生の作品ならこのキャラはきっと徹底的に嫌な女性のままで通り過ぎていったんじゃないかなと思うのですが、景輝と雪宏は上手く怒りの矛先を変えて、最後にはツンデレ(ヤンデレ?)キャラになっていて吃驚!
それに加え、気持ちが通じ合ってからはふたりの関係が激甘なので、良い塩梅に決着していてよかったです。

そして!萌えもいっぱいでした!
菱沢先生は落ち着いた文章で恋愛面もしっかりしているのですが、エロもちゃんと濃厚に盛り込まれていて、それが全体のバランスを崩さないのがステキ!
エロ描写が特別過激なわけではなく、キャラ萌えがうまく絡んで全体の満足度を上げているんですよね。
雪宏のような大人しくて性的な事に淡泊そうなキャラが乱されて、無自覚に煽るような言葉や仕草をみせるのに萌え悶えさせられる…!
こんな顔して(?)69しちゃうとか!
恥ずかしがる雪宏に萌えすぎてジタバタしちゃいました。
あと、今回自覚したのですが、思春期に性的な接触があったという過去エピソードは萌えますね!
それが同意の上であってもなくても萌えます。

ということで、今年最後の感想は菱沢先生の新刊でした!
ずっと近くにいて相手の気持ちに気付いているのに、兄弟という関係を壊すのが怖くて気付かないふりをしている、そんないつ崩れるか分からない距離をギリギリのラインで保っていたふたり。
その緊張感、押し込めてきた幼い頃の無邪気な性体験の記憶、そして穂波さんの挿絵の効果で序盤から萌の予感満載でドキドキしながら読みました。
私の中でしっかり読ませてくれる萌えエロ作家さんのひとりなのですが、1年に1冊出るか出ないかという寡作な作家さんなので、新刊が出る度テンション上がります。
必然的に期待も普通以上に高まっているのですが、そんな期待を毎回裏切らないのがすごい。
今回は特に文庫よりも価格の高い単行本なのでその分読者の見る目も厳しいですが、話も萌えも充分に楽しめて、買って損は無い作品だったと思います!
その後の短編が読めるというだけで、買うのに抵抗のあった電子書籍形態の雑誌(Char@ Vol.2)にまで手を出しそうな勢いです。
本編は雪宏視点だったのですが、そちらでは景輝視点でエロがあるらしく……ナニソレ読みたいに決まってる!!
そして、当て馬の飯島先輩が不憫だったので、スピンオフがあるといいなぁ。
雪宏に優しかったのは、過去に恋愛で傷ついた経験があるからなんじゃないかとか、忘れられない人がいるんじゃないかとか、妄想が膨らみます。
飯島は攻でも受でもいけそう。
久しぶりの菱沢先生、存分に堪能させていただきました。
菱沢先生も穂波先生も大好き!
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2012.12.29 20:11 | 菱沢九月 | trackback(0) | comment(0)
            












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