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夜を統べる王 :杉原理生

4344826167夜を統べる王 (幻冬舎ルチル文庫)
杉原 理生
幻冬舎 2012-09-18

by G-Tools

「薔薇と接吻」の続編。
キラキラした美形だらけでまぶしい…!
【夜を統べる王/杉原理生/高星麻子/ルチル文庫(2012年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!
初恋相手のヴァンパイア・櫂と伴侶の契りを交わした律也。だが、蜜月期にも関わらずなかなか会いに来てくれない櫂に少し不満な日々。櫂と交わることで次第に体が変化し、ようやく夜の種族の世界で共に過ごせることになり喜ぶ律也だったが、不吉な夢で見た通りにヴァンパイアの始祖・カインを甦らせようとする者たちにさらわれてしまい…。

【あらすじ・感想など】
ヴァンパイアの櫂の伴侶となった律也だったが、夜の種族の世界で生きている櫂はなかなか会いに来てくれない。
櫂の気持ちを疑っているわけではないけれど、夜の種族のことをほとんど知らない律也は戸惑う気持ちを隠せないでいた。
そんな中、誰かが自分を呼ぶ夢を見た律也。
相談する機会を逃したまま、櫂のいる世界に行くことになるのだが…。
「薔薇と接吻」の続編。
律也は人間の世界で生きてきた大学生ですが、気の力の強い「浄化者」だったので夜の種族を感じて育ってきています。
幼い頃一時期一緒に暮らしていた櫂に一目惚れし、ヴァンパイアとなって迎えに来た櫂と結ばれて伴侶となったので、櫂と同じように夜の種族の理で生きていく事となった律也。
両親は他界し、唯一の肉親である叔父の慎司も実は夜の世界に生きるオオカミ族である事を知ったので、人間の世界への執着は強くありません。
それよりも、櫂に対する想いの方が勝っているので、ヴァンパイアの櫂と生きていく事を迷いなく選んでいます。
それなのに、櫂はなかなか連れて行ってくれない。
櫂が先代を倒し氏族の長となった事であちらの世界がまだ混乱しているし、契を交わしたとは言え律也自身の身体も十分な準備が出来ていないという状況は理解しつつも、詳しい事を話してくれない櫂に律也はもどかしい想いを抱いています。
律也は一見大人しそうな印象があるけれど、中身は熱くて、しっかりと自立心を持っているので、櫂のそうした過保護さを素直に受け入れているわけではありません。
でも、ちゃんと自分の立場も分かってる。
なので、自分でいろいろと行動を起こしつつも、この手の展開でよくある見ていられないような無謀さじゃなくてホッとしました。
私、自らトラブルに飛び込んで行くようなキャラって苦手なんですよね…。
争い事が起こる中で少し心が綺麗すぎるところはありますが、ヴァンパイアたちは感情の揺れが少なくドライすぎるくらいなので、バランスが取れていました。
ストーリーの方は、律也が夏休みを利用して櫂のいる世界を初めて訪れて巻き込まれる、氏族内でのトラブルが軸になっています。
同時に夜の種族の世界の理を徐々に律也は知っていきますが、基本的にあちらの世界の住人は美形なので、登場するキャラがひたすら美形(笑)
キラッキラしていてまぶしい〜。
しかも、めちゃくちゃ美形なのに、ヴァンパイアは性的な生き物なんですよ!
普段隠れている本能的な部分が見える場面にドキッとさせられます。

もちろん、櫂もヴァンパイアなので、性欲もりもり!
普段淡泊そうな印象なのに、エッチに突入するとハァハァ興奮していてそれがすごくいい!
攻に限らずですが、好きとか気持ちいいとかだけじゃなく、相手に激しく欲情している事が感じられる描写に私は萌えます。
気持ち以上に身体の衝動を抑えきれない!みたいな。
普通の人間同士の話だと、櫂のような性格のキャラがこうした部分を見せる事はあまりないですよね。
媚薬効果も美味しい!
ヴァンパイアだからこそ楽しめる萌えでした!

今回初登場の主要キャラは、櫂に仕えるヴァンパイアであるフランと、別の氏族の長であるアドリアンのふたり。
特にフランは、話の展開上重要な存在です。
同じく櫂に仕えるレイとは友人同士だけれど、階級的にはレイの方が断然上なので微妙な距離感。
このフランとレイの関係が切なくてたまらない…。
本編後に収録されている話は涙無しでは読めなかったです。
JUNE的な展開にも関わらずそれをあまり感じなかったのは、ヴァンパイアもののファンタジーだからかなと思います。
詳しくはネタバレになるので書きませんが、そうした行動は彼らの生き方に合っているので違和感はありませんでした。
泣ける…。

ということで、「薔薇と接吻」の続編でした。
ヴァンパイアの氏族の長となった櫂と、浄化者として特別な力を持っている元人間の律也のふたりが伴侶となった後の話。
新たな出会いとトラブルに巻き込まれていくのですが、櫂と律也は元々強い絆で結ばれているので、多少すれ違っても不安はなく読めました。
今回は、メインカプよりも脇のレイとフランの話が切なくてたまらなかった…。
短編で背景が補完されていてよかったです。
それにしても…とにかく全体がキラキラしている。甘い!
舞台が人間の世界から夜の種族の世界に移り、新たな設定がいろいろ出てきました。
ヴァンパイアの設定が美味しいです。
生命力に溢れているオオカミ族とは対照的に、長い時間を生きていて感情の起伏も少ないヴァンパイアの世界は時が止まっているよう。
美しいけれどどこか寂しい。
そんな舞台設定もよかったです。
長く生きるからこそ直面する苦悩はヴァンパイアものの醍醐味で、今回それが上手く話に絡んでいて話に奥行きが出ていたように思いました。
アドリアンもですが、慎司や東條、そして書き忘れていましたが初登場の精霊・アニーもいい味出していましたね!
モフモフの中身がおっさん(と言うには語弊があるか)って設定好きです(笑)
脇キャラも存在感があるし、話が膨らみそうな設定や謎な部分もいろいろ残っているので、続編があるといいなぁ。
よろしくお願いします!

■シリーズ
「薔薇と接吻」
「夜を統べる王」
「夜と薔薇の系譜」
「妖精と夜の蜜」

薔薇と接吻 (幻冬舎ルチル文庫) 夜を統べる王 (幻冬舎ルチル文庫) 夜と薔薇の系譜 (幻冬舎ルチル文庫)
妖精と夜の蜜 (幻冬舎ルチル文庫)
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2012.09.29 01:21 | 杉原理生 | trackback(0) | comment(0)
            












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