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愛の蜜に酔え! :樋口美沙緒

4592876849愛の蜜に酔え! (白泉社花丸文庫)
樋口 美沙緒
白泉社 2012-07-20

by G-Tools

美味しい設定ごちそうさまです!
泣かされまくり、萌えまくりの1冊でした。
【愛の蜜に酔え!/樋口美沙緒/街子マドカ/花丸文庫(2012年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!
ロウクラス種クロシジミチョウ出身の里久は、絶滅危惧種の為ハイクラス名家でクロオオアリの有賀家に保護されている。管理された生活の中、有賀家の「王」になる綾人だけは里久に優しかったが、綾人が高校に行ってからは会うことも手紙さえも拒否されていた。それでも綾人だけを想い続ける里久は、ある日綾人が病気にかかり治療には自分が必要だと知らされ、綾人の元に急ぐ。けれど、再会した綾人は別人のように冷たく、「治療」だと称し無理やり里久の体を奪い…。擬人化チックファンタジー再び登場。

【あらすじ・感想など】
クロオオアリの有賀家の保護の元で生活している、絶滅危惧種のクロシジミチョウである里久。
狭い世界で管理されている生活の中しか生きていけない里久の心の支えになっているのは、唯一里久に優しかった綾人の存在だった。
でも、クロオオアリの王となるべく育てられている綾人とは結ばれない運命。
高校に進学し、寮生活のために離ればなれになった綾人から突然の別れの手紙が届き、ふたりの交流は途切れてしまう。
そんな中、綾人への想いを胸に生きていた里久に、有賀家を仕切る女王から綾人の元へ行くよう告げられるのだが…。
昆虫擬人化ファンタジー(?)シリーズの2作目です。
簡単に世界観を説明すると、人類は隕石の衝突によって人類は生存の危機に瀕し、生命力の強い節足動物と融合し生き延びている世界。
起源種の違いによってクラス分けされ、ロウクラスは上位にあるハイクラスと関わることはほとんどありません。
体格も能力も違う。
綾人はハイクラスのクロオオアリで、里久はロウクラスで、しかもクロオオアリの助けがないと生きていけないクロシジミチョウ。
クロオオアリの体液(蟻酸)をもらわないと死んでしまうので、クロオオアリに保護されています。
ずっと女王の血液から抽出したものをもらっていたけれど、ある日、女王は人には言えない病気にかかってしまった綾人を助けるために同じ高校に入学し、これからは体液は綾人にもらうよう里久に告げます。
以前は仲がよく、里久に好きだと告げた事もあったのに、今ではすっかり関係が途絶えてしまっている綾人の元に行けると知って、離ればなれになってから恋愛感情を自覚し、心の支えにしていた里久は戸惑いながらも嬉しく思っていたのですが…。
綾人の態度は冷たいまま。
やむを得ず肉体関係を持つことになっても、綾人は突き放した態度をとり続けます。
それでも健気に想い続ける里久ですが、そんな態度が余計に綾人をイライラさせてしまい、関係はギクシャクするばかり。
綾人も里久への気持ちを持ち続けているのに、何か重要な部分で誤解している事があって、上手くいきません。
それが何なのか、なかなか読んでいるこちらも分からないので、ハラハラしっぱなしでした。
綾人が感情を爆発させた場面は読んでいて胸が痛かった…。
思い出の品を壊してしまうシチュエーションはつらい。
気持ちを受け入れてもらないと分かっていても、好きな人のために一生懸命頑張っている里久の状況もつらいと思いますが、好きな人に優しくする事が出来ない綾人の置かれた状況も切ないですよね。
かわいさ余って憎さ百倍で、里久を憎むことが出来たらもっと楽だったかもしれないけれど、綾人は自分を責めてしまうからどんどん追い詰められてしまいます。
その上、そんな自分の行動によって里久を失ってしまう事になろうとは。
里久の視点で話が進んでいき、里久の打ちのめされていく様子も痛かったですが、綾人も可哀想で泣けました。
お互いに好き合っているのに、周囲の妨害工作によって気持ちがすれ違い、傷つけ合ってしまうという展開は、割とベタですよね。
そのベタな展開がこのシリーズの世界観だと違和感がなくて、むしろこの世界観だからこそ可能だった追加的な要素(体液の供給や生まれによる格差社会など)がうまく溶け込んでいてさらに盛り上がりました。
悪役の立ち位置ではあったけど、女王の行動も理解出来る。
立場上そうせざるを得なかっただけで、必要以上に悪意があったわけじゃないのは分かるので、後味の悪いラストにならずホッとしました。
里久はかなり健気だけれど、ちゃんと理由がある健気さで納得出来たので、イラッとさせられることはなかったです。

話も面白かったけれど、エロがとても美味しくて萌えまくりでしたーーー!
体格差大好き。
「愛の巣へ落ちろ!」はチョウとタランチュラで触手エロ&フェロモンプレイでしたが、今回は共生関係にあるクロオオアリとクロシジミチョウで、まさかの搾乳プレイでした!
BLで搾乳って……!
実際は、クロオオアリを酔わせて虜にし、自分を養わせるためにクロシジミが分泌する体液が乳首から出るという設定なので、搾乳とはちょっと違いますが。
乳首から液体という意味では一緒。
搾乳はBLで読んだことはありますが、「そんなこと可能なの?」という疑問が先に立ってしまって萌えには繋がっていませんでした。
でも、今回の設定なら違和感なし!
まさか自分がこんなに萌えるなんてびっくり…。
それ以外もとにかく里久が無自覚に淫乱な身体で、ひたすらエッチが美味しかった!
それがクロシジミの元々の性質とは言え、こんな初心な子がこんなエロいだなんて、誘惑されないわけがない…!
綾人の過剰なまでの心配っぷりに納得ですね。
放っておいたら危険!

ということで、「愛の巣へ落ちろ!」のシリーズ続編です。
世界観は同じですが、カップリングが違うし、昆虫の種類も違うので関係も違い、この作品単独で読んでも全く問題ないと思います。
話の繋がりはなく、チラリと前作のキャラが登場するくらい。
(ちなみに、同人誌で出ているのはまた別のカップリングです。同人誌は「愛の巣へ落ちろ!」のキャラの従兄の話)
このシリーズ、設定が奇抜なので最初は吃驚しますが、元の属性の関係が上手い具合に恋愛に絡んでいて面白いです。
昆虫には興味がなかったけれど、そういう妄想で見てみると萌えがいっぱい潜んでいそうで、昆虫を見る視点が変わりそう(笑)
前回はそんな世界観を生かしたラブコメ寄りの話でしたが、今回はシリアス寄りで泣かされるシーンがいっぱい。
前半の胸の痛くなる展開も、後半の切なくて優しい展開も、どちらも涙無しでは読めませんでした。
そして萌えエロもいっぱい…!
涙と萌えで心が揺れっぱなし。
面白くて一気に読み切ってしまいました。
オススメです!
前作未読の方は、そちらもどうぞ!

■シリーズ
「愛の巣へ落ちろ!」 澄也(メキシカンレッドニータランチュラ)×翼(シジミチョウ)
「愛の蜜に酔え!」 綾人(クロオオアリ)×里久(クロシジミチョウ)
「愛の裁きを受けろ!」 陶也(タランチュラ)×郁(カイコガ)
「愛の罠にはまれ!」 兜(ヘラクレスオオカブト)×篤郎(オオスズメバチ)
「愛の本能に従え!」 大和(オオムラサキ)×歩(ヤスマツトビナナフシ)

愛の巣へ落ちろ! (白泉社花丸文庫) 愛の蜜に酔え! (白泉社花丸文庫) 愛の罠にはまれ! (白泉社花丸文庫) 
愛の裁きを受けろ! (白泉社花丸文庫) 愛の本能に従え! (白泉社花丸文庫)

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2012.08.07 02:02 | 樋口美沙緒 | trackback(0) | comment(0)
            












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