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裏を返せば…! :栗城偲

4829625341裏を返せば…! (プラチナ文庫)
栗城 偲
フランス書院 2012-07-10

by G-Tools

予想していたタイプのSとMの話ではありませんでした。
でも、型どおりのSMではないネタの絡め方は新鮮。
【裏を返せば…!/栗城偲/梨とりこ/プラチナ文庫(2012年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!
塾の事務員である南雲は、鬼軍曹と渾名される数学講師の本郷が苦手だ。本郷は授業中以外は優したのだが、南雲にだけはいつもあたりが強いのだ。けれど男に殴られていた本郷を助けたところ、彼に自分はゲイで南雲のことが好きだと、驚くべき告白をされた。おまけにMで、つれなくされるのが嬉しかったらしい。てっきりドSだと思っていた彼に「しつけてください」と言われても…。

【あらすじ・感想など】
進学塾の事務員・南雲公人は、数学講師の本郷史騎が苦手。
でも、何故か自分に冷たく、嫌みを言ってくる本郷だけれど、ふとした会話の流れからやけに食いついてくる時もあって、距離を測れずにいた。
そんなある日、本郷が男に殴られる場面に遭遇し、成り行きで助ける事に。
それを切っ掛けに距離が近づき、南雲は本郷の性癖を知る。
戸惑いながらも、いつの間にか本郷を意識し始める南雲だったが…。
という、苦手だった同僚の秘密を知って、いつの間にか惹かれていく話です。
本郷は、講義では厳しいけれど、南雲以外の人に対しては普通の態度を取っていて、見た目も格好いいので評判は悪くない講師。
でも、何故か南雲に対してはやたらとつっかかってくる。
それは実は本郷がMだからなのですが、一見するとこの行動はSっぽいですよね。
好きな子を困らせたいという気持ちから来るものだと思っていました。
が、本郷はM。
「自分がしてもらって嬉しいこと」を好きな人にするから、結果として意地悪しちゃうわけです。
その理屈は分かるような…分からないような……。
もちろん、普通の感覚ならその思考は健全だと思います。
でも本郷は自分がMだと自覚しているのだから、その辺はもう少し気をつけた方がいいのでは?
そもそも、そこは自分基準じゃなく、「相手が喜ぶこと」を考えるべきなのでは…?
特に本郷の場合は、そういう姿勢で臨まないとMな自分に合ったSとはお近づきになれないですよね(笑)
序盤は特に、そんな本郷の思考が読めなくて会話に違和感いっぱいでした。
本郷は出来た人そうに見えてそうじゃないんですよ。
関係のバランスが崩れた結果暴力を止められなくなってしまった元彼とのエピソードでも、心が弱かったのは相手だけじゃなく本郷も一緒じゃないのかな?
Sが奉仕者でMはそれを受け取るという基本的な欲求は理解出来るけれど、それ以前に恋人同士なのだし本格的なSM関係ではないのだから、相手のことをちゃんと考えていれば、深みに嵌まる前に軌道修正出来たんじゃないかと。
Mだから、Sだから、と言う前に人間関係で大切な事があるでしょう…。
私には、本郷が自分本位すぎるように思えてなりません。
まぁ、完璧な人間より、そんな不完全なところがあった方が身近に感じられるのかもしれませんが。
南雲はそんなところを見て、余計に放っておけなくなったのかしら。
本郷には、Mだからという考えを免罪符にせず、ちゃんと南雲と向き合って関係を築いて欲しいなぁと思いました。
でも、南雲は意外と芯がしっかりしていそうだから、ヘタレな本郷をしつけ直してうまく付き合っていくのかも(笑)

性的な嗜好としてのSMでなく、性格的なSMについては普段の会話でも話題になることが度々ありますよね~。
ちなみに私はある診断で「ドS」と判定されました……そんなバカな。
おかしい、そんなわけないよ!!と反論したのに、周囲からは「やっぱりね」と言われてしまう私って一体…。
でもまぁ、今回の話に登場した本郷もそうですが、MをこじらせてSのような態度を取っていたり、SとMは相反する存在でありながら突き詰めると似たようなものなのではないかなと私は思います。
Sがみんないじめっ子なわけではないし、いじめっ子がみんなSなわけでもない。
Mも然り。
Sだからと言って性格きついわけじゃないんだよ!偏見よくない!と、ここで熱弁しておきます(笑)

ということで、栗城先生の新刊はSMネタを盛り込んだ話でした。
と言っても、SMを扱ったBL作品はいくつもありますが、今回はプレイ的にも思考的にも関係的にもライトなSMです。
本郷と南雲の間のエロ方面ではSM要素はほぼなし。
本郷の思考はガチガチに偏ったMではなく、相手次第で適応出来る程度のMなので、Sを秘めているかもしれないけど無自覚な南雲との関係はニュートラルに近い。
なので、SMは苦手という方も心配せず読める作品だと思います。
むしろ、SMを期待すると拍子抜けします。
勝手に期待してこんな事を言うのは申し訳ないのですが、私もそのひとりで、不完全燃焼のまま読み終わってしまいました。
表紙の雰囲気や栗城先生の作風からして本格的なSMはないだろうと思ってはいたものの、ネタにした割にはそこはあまり重要じゃなかったなという印象。
元彼とのエピソードからSM考に触れていたので、そこをもっと掘り下げてふたりの関係に繋がっていったらさらに面白かったのではないかな。
でも、型どおりのSMではないネタの絡め方は新鮮でした。
SMを意識せず、ラブコメとして読んだ方が楽しめる作品だと思います。
構えず、気楽にどうぞ~。
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2012.07.21 00:44 | 栗城偲 | trackback(0) | comment(0)
            












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