にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

4576071424王子隷属〈1〉仙狐異聞 (二見シャレード文庫)
矢城 米花
二見書房 2007-08

by G-Tools

予想を遙かに超えた面白さに夢中になって読みました!
萌えもワクワクも満たされて大満足。
【王子隷属~仙孤異聞~(全2巻)/矢城米花/陸裕千景子/シャレード文庫(2007,2008年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!
綺国の第一王子だが妾腹の身分である蔡紹維は、敵国との戦いに乗じて叔父の蔡義寿が反乱を起こしたため、王太子で弟・勇圭とともに逃れていた。しかし、湧魔谷に迷い込み、二人は魔物に襲われてしまう。そこで、紹維は亡き母に与えられたお守りに頼ろうと白玉を割ると、中から仙狐の朱炎流が現れる。無事に命を救われるが、精気を得るためと無理やりに犯され、毒に倒れた勇圭を助ける代わりに、紹維は炎流の性奴隷になる取引をすることになり―。一方、道士・張黒牙は、紹維を狙い不穏な動きをみせる。仙狐の炎流に隷属する契約を結んだ王子・紹維の運命は!?

【あらすじ・感想など】
蔡紹維(さい しょうい)は綺国の第1王子だが妾腹であるため、弟の勇圭(ゆうけい)が次期王となる事が決まっている。
紹維の存在を不穏分子とみている家臣もいるが、紹維は勇圭を大切に思っていて、勇圭も過ぎるほどに紹維を慕っていた。
ある時、隣国との戦いの最中、都の守りを任されていた叔父である義寿が反乱を起こし、父である綺国の王が殺され、兄弟は追われる身になってしまう。
そんな中、魔物が棲みついていると言われる山に迷い込んでしまったふたり。
魔物に襲われこれまでかと思った時、紹維が母からもらった白玉から仙孤が現れ、命を助けられる。
しかし、朱炎流(しゅ えんりゅう)と名乗った仙孤に紹維は無理矢理犯され、勇圭を守る見返りに奴隷となる契約をする事になってしまう。
紹維はその契約を勇圭に隠したまま、義寿を打つため勇圭と共に動き出すのだが…。
という、人間と仙孤の話です。
舞台設定は、三国時代の中国に似たイメージ(おそらく…。歴史に強くないので正確には違うかもしれない)
魔物や神の使い、呪術などの存在を、身近でないにしても人々は受け入れていて、仙孤である炎流を紹維や勇圭、そして家臣や兵たちも不思議には思っていません。
炎流の古い友人である仙人・子鳳も同じくで、炎流と子鳳の特殊な力が戦いでかなり活躍しています。
敵である義寿の側にも呪術を操る黒牙という蛇精が登場し、この黒牙が黒幕としてこの内乱を起こしている。
内乱の話に、人外の世界の復讐劇が大きく絡んでいく形で話が進んでいきます。
世界観のベースが時代もので、イメージ的にこの時代の中国は異世界の存在が受け入れられていても違和感が少ないので、異世界ファンタジーというよりは三国時代風BLという印象でした。
主人公の紹維は、武士としての能力やカリスマ性を持っている勇圭とは対照的に頭脳派で、性格も大人しい青年。
将来王となる弟のために命も投げ出す覚悟で生きています。
一方の炎流は、人々から崇められるような存在である仙孤であるにも関わらず、口が悪く荒っぽい性格で、欲望のままに行動する仙孤。
荒くれ者というより子供のような性格なので、子鳳のように可愛がってくれる(手のひらで転がされているとも言う)人もいるような、憎めない存在です。
優等生の委員長と不良の組み合わせに似てますね。
真面目な紹維にとって炎流は理解しづらい、横暴で乱暴な男だと最初は思われていますが、徐々にその邪気のない性格が分かってきて考えを変えていく。
ふたりが惹かれ合うまでの気持ちの変化が、黒牙との戦いの中で養われていくので、無理なく理解出来ます。
紹維の健気さにイライラさせられないのも重要なところ。
自分を犠牲にしてまでも弟を守りたいという気持ちの背景がしっかり描かれているし、勇圭がその対象として納得出来る存在なのが伝わってくるので、紹維の健気さが仕方がないかなと思える。
まぁ、焦れったくはありますけど(笑)
初っ端から無理矢理犯される場面で、挿絵を見ても炎流に無理矢理とか炎流以外に無理矢理とか、とにかく無理矢理な場面がいっぱいなので、よくある陵辱から始まるエロメインの話かなと思いながら読み始めたのですが……。
吃驚するくらい面白かったです!
エロがいっぱいなのは間違いないのですが、それが話の展開から浮いてない。
その印象を上回るくらいに、話がしっかりしていました。
登場人物の心理描写も、黒牙との戦いも、伏線や過去のエピソードが最後まで配置されていて、読んでいてワクワクしました。
展開がダイナミック!
意外なところに潜んでいた伏線に「そこに繋がるのかー!」と驚いてみたり、「なるほどそんな設定が!」と納得してみたり。
窮地に陥っても、その場しのぎのご都合主義で解決するのではなく、ちゃんと理にかなった展開になっていました。
長い時間を生きる仙孤の炎流と、寿命がある人間の紹維が幸せになるために一体どう話を持って行くのか、それも含めてひとつの流れで話が進んでいきます。
最後、炎流が何故今まで仙孤なのに術を上手く使いこなせなかったのか、それに気付く場面がよかったです。

話も面白いけれど、エロも満載で大満足でした!!!!
ご都合主義で展開しないと書きましたが、輪姦されそうになった紹維が挿入寸前で助け出される!というシーンもありません(笑)
むしろ徹底的に輪されます!
エロ萌え的には都合良い展開で、たっぷり弄り回される紹維を堪能できます!
複数P、触手、媚薬、意に反した自慰などなど………無理矢理がいっぱい!
炎流とのエッチも中盤までは気持ちが伴っていないので、ほとんどの濡れ場は無理矢理やられているような感じです。
なので、殴る蹴るの暴行シーンはほとんどありませんが、肉体的に痛いエロ描写が苦手な方は厳しいかもしれません。
私は大好物なので、止めの入らない輪姦シーンにテンション上がりまくりでしたv
イケイケどんどん!(死語?)
そんな痛い経験を経て迎えた、ふたりの甘いエッチシーンも美味しかったです!

ということで、「復讐は闇の果てに」で気になり購入した矢城先生の既刊本の中から、まずはこの作品を読んでみました。
評判がよかった事と、陸裕先生の挿絵に惹かれた事が選んだ理由ですが、評判通りとても面白かったです!
ファンタジー得意でない私でも、すんなり世界に入れました。
妖怪モノは好きなので、その延長の感覚なのかも。
設定の説明が割と簡潔で、最初から勢いのある展開だった事もよかったです。
あと、中国ものだと名前の読み方が途中で分からなくなる事があるけれど(漢字の中国読みが馴染みがないから)、割と見たままの読み方だったので大丈夫(笑)
キャラもストーリーもエロも、良い塩梅で絡んでひとつの流れになっているので、上下巻で分量がありますが一気に読んでしまいました。
エロに力が入っている話の場合、エロに持ち込むための、エロありきの展開である事がよくありますよね。(それはそれで大好きです!)
この作品はエロ満載ですが、吃驚するくらい話がしっかりしていました。
もしかしたら矢城先生の中ではエロに持ち込むための肉付けだったのかもしれませんが、話は話で面白くて読み応えがあります。
萌えあり、ワクワクありで大満足!
陸裕先生の麗しい肌色シーンをたっぷり拝むことが出来て幸せでした!
既刊本のラインナップを見てみると私の守備範囲から外れる作品もありそうですが、吟味しつつ他の作品も読み進めていこうと思います~。

4576072250王子隷属2~仙孤異聞~ (二見シャレード文庫)
矢城 米花 陸裕 千景子
二見書房 2007-12-21

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2012.06.09 01:51 | 矢城米花 | trackback(0) | comment(0)
            












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