にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

彼岸の赤 :尾上与一

489601829X彼岸の赤 (ドルチェノベルズ)
尾上 与一
ムービック 2012-03-15

by G-Tools

話はシリアスですが、印象はそこまで重くないです。
僧侶の格好に萌える…!
【彼岸の赤/尾上与一/コウキ。/ドルチェノベルズ(2012年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!
刑務所から出所したばかりの元ヤクザ・幸久は、心機一転やり直そうとビルの屋上で決意を新たにしていた所、投身自殺と勘違いした僧侶・恋慈になぜか突き落とされてしまう。一命は取り留めたものの、家も無ければ金も無い幸久は、仕方なく恋慈の寺で世話になることに。恐ろしいほどに自虐的で鬱々とした雰囲気の恋慈。その訳を知りたくて、度々身体を重ねながら、恋慈の心を温めていく幸久だが、恋慈には心中未遂をした過去があると知り…。

【あらすじ・感想など】
刑務所を出たものの、今までいた暴力団からは解雇と言われてしまった漆真下幸久。
途方に暮れながらも心機一転一からやり直そうと思っていた矢先、ビルの屋上にいたところを投身自殺だと勘違いされ、誤って突き落とされてしまった。
骨折でしばらく生活に支障があり、金も住む場所もない幸久を、事故とは言え突き落としてしまった男・恋慈が世話することに。
僧侶である恋慈が住んでいる寺に居候する事になった幸久は、恋慈の過去を知る事となる。
過去に囚われたままの恋慈に、幸久は次第に惹かれていくのだが…。
という、刑務所を出たばかりの元ヤクザと訳あり僧侶の話。
ビルから突き落としたと言っても、もちろん故意ではありません。
幸久が自殺しようとしていると勘違いした恋慈は、止めようとして誤って押してしまっています。
不幸中の幸いで骨折だけで済んでいますが何気に結構怖い…(汗)
事故の時はテンパっていたせいでテンションがおかしかった恋慈ですが、落ち着いてみるとかなり暗い性格で、幸久が心配してしまうくらい付け入る隙がありまくり。
幸久が悪い人間だったらあっという間に身ぐるみ剥がされるだろうし、「死んで詫びろ」と言ったら本当に死んでしまう勢いで自虐的です。
幸久は元ヤクザと言っても、成り行きでそうなっただけで中身は普通。
人の良さと要領の良さが禍して刑務所まで入ってしまっていますが、こんな自虐的な恋慈を逆に心配してしまうような人です。
僧侶なのに生きる事に後ろ向きで、幸せに苦痛を感じてしまうような恋慈と、平凡で健全な人生からは足を踏み外しているけれど、前向きな幸久。
対照的なふたりは、一緒に生活する中で互いに影響し合い、惹かれていく。
でも、幸久が気持ちを伝えても、恋慈は過去から抜け出そうとしません。
過去を抱えて生きていく事が自分の務めだと思っている。
幸久によって心が解かれても、幸せに苦痛を感じてしまい逆戻り。
もどかしいです。
好き合っているのに前に進めない。
幸久以外にも、恋慈の周りには心配して見守ってくれている人、叱ってくれる友人がいるのに、その言葉や気持ちが恋慈の心の深い部分には伝わってないのが悔しく感じてしまいます。
でもその原因となる人物が亡くなっているから、恋慈を動かすのが難しい事も分かるんですよね。
これにどう決着をつけるのか、そこがポイントになってくるなぁと思いながら読んでいましたが、思いがけない展開に吃驚!
なるほどそう繋げてきたか!
多少力業かなと思う所もありますが、気持ちの動きとしては納得しました。
頑なに閉じていた心の扉にあった隙間に、幸久が気が付いて突破口を開いたという感じですね。
意外に思ったのは、恋慈の過去が思っていたよりも粘度が高かったからです。
もっと早く幸久と出会っていたら、そんな事にはならなかったのかもしれない。
でも、辛い経験があるからこそ得られた今なのかなとも思います。

濡れ場は序盤から何度かありました!
前作の「二月病」は落ち着いた状態での濡れ場がなかったのですが、今回はその辺りもしっかり堪能させていただきました。
私、エロ描写が好みかどうかでモチベーションがかなり変わります(笑)
もっとあっさりかと思ったら、意外としっかり書かれていて満足です!
剃髪してなくても僧侶の格好は萌え倍増ですね。
乱した時のエロさがたまらない…!
…密かに過去の痛そうな某場面に萌えたので詳しく読めなくて残念(←オイ)

ということで、「二月病」で気になっていた尾上先生の本を読んでみました。
ラブコメになってもおかしくないようなインパクトのある事件から始まっていますが(現実にあったら笑い事じゃないけど)、中身はシリアスです。
でも、話は重いけれど、登場人物は程良く可愛い部分もあるので印象はそこまで暗く感じませんでした。
気になる所を上げるとすると、序盤と終盤のインパクトに対して、中盤の気持ちがグルグルしている場面が冗長気味かなと思います。
「二月病」の方が私は好みですが、BLとしては今回の作品の方が面白かった。
身体の関係も序盤からあるので、萌えもしっかり詰め込まれていました。
これからは作家買いしてみようかな。
今後の活躍が楽しみな作家さんです!
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2012.04.05 00:55 | 尾上与一 | trackback(0) | comment(0)
            












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